子どもからのメッセージ
みんなで楽しく過ごすためには、ルールや自分でやらなければいけないことがあるんだね。でも、「それは違う、ちゃんとして。」と言われても、わからない。わかりやすく教えてくれたら、できることが増えるよ。
大きくなったことにお子さん自身、誇らしげな様子が見られる時期です。
自分なりに好きなことや嫌なこと、得意なことと苦手なことがわかり始めます。自分と友達を比べて自慢する気持ちになったり、恥ずかしい気持ちになったりもします。先のことや相手の気持ちもわかるようになってくるので、「失敗したらどうしよう」と不安になったり、友達を心配したりするようにもなります。
そんな複雑な気持ちを抱えながら、新しいことをたくさん経験します。「大丈夫だよ。」と支えてあげたり「頑張ってごらん。」と背中を押してあげたりすることも大事ですし、ときには「無理しなくていいよ。」と息抜きさせてあげることも必要です。
会話に仲間入りするようになってきます。
お父さんやお母さんが話す内容をよく聞いていて、話に入ってくるようになります。「ぼくだって知っている。」「私も一緒に話したい。」と、一人前になったつもりなのでしょう。
そんなときは、大人の話を少し中断して、お子さんと話してあげましょう。
気持ちはさらに複雑になっていきます。
羨ましい気持ち、ずるをしたい気持ち、自慢したい気持ち、悔しい気持ちなど、複雑な気持ちをいろいろ感じるようになります。まだ言葉では上手に説明できません。「様子がいつもと違うかな?」というときには、「どうしたの?」と聞いてあげるといいですね。
実感しながら体験することが大切です。
自分で見たり、聞いたり、触ったり、ときには失敗もしたりしながら、いろいろなことを経験させましょう。もちろん嫌がることは無理をさせないように。
砂・水・土・泥・石草・葉っぱ・花・木虫・鳥・動物...なんでも子どもの教科書です。子どもの興味と体験の機会を妨げないようにしましょう。
「家庭以外の場所」でのふるまいを学び始めます。
幼稚園や保育所は「家ではない場所」です。お父さんもお母さんもいなくて、自分の力で過ごす場所です。友達と一緒に毎日過ごす中で、「私の家ではこうするけどここではこうするのか。」「Aくんの家では、そうなんだ。」と違いに気付いていきます。「いろいろなやり方がある」「いろいろな人がいる」と知ることで、家にいるときとは違う自分も作り始めます。
家庭ではあまえんぼうで大丈夫です。
外では、いろいろな体験をして複雑な気持ちを感じながら、一生懸命生活しています。園では片付けもするし、トイレも着替えも一人でするのに、なぜか家では「やって~。」「できない~。」ということはありませんか?それでいいのです。大丈夫!「家で十分に甘えられる」とわかっているから外で頑張ることとができるんですよ。
いろいろな絵本を読みましょう。
「よく見る力」「よく聞く力」「想像する力」「覚えておく力」などが伸びる時期なので、絵本の内容がよくわかり、楽しめるようになります。できるだけ、毎日読んであげましょう。
ワンポイントアドバイス
「園の先生と子育てチームになりましょう!」
新しい生活が始まると、子どもの心とからだはびっくりして、慣れるまでに少し時間がかかります。
集団生活は楽しいけれども、やっぱり疲れるもの。そのため、子どもは、時々ちょっと心配な様子を見せることがあります。小さなことでも、一時期のことでも、園の先生に知らせておきましょう。「お父さんやお母さん、園の先生が、ちゃんと自分のことを見ていてくれる」とわかると、子どもはずいぶん安心するものですよ。