待機児童と保育施設の整備について

2017年6月15日

国をあげて待機児童対策が行われているのにも関わらず、依然として認可保育施設に入園できないというニュースを耳にします。浜松市は一時期より待機児童が減ったものの、“保育園に入れない子ども” がまだいる状況です。待機児童の現状と、今後浜松市がすすめていく認可保育施設の整備についてまとめました。

待機児童とは?

就労などの理由で、小学校就学前の子どもを認可保育施設に預けたいと希望し、入園を申し込んだが、定員超過等により入所できなかった児童のことを保留児童といいます。
そこから、
・ 浜松市認証保育所入所者
・ 特定園のみの希望者
・ 求職活動の確認ができない人など
を除いた児童数が待機児童数としてカウントされています。

例えば、認可保育施設が定員オーバーのため認証保育所を利用しているが認可保育施設に空きが出れば転園を希望しているような人や、特定の園のみを希望しているような人は待機児童数からは除外されます。

待機児童数とは

※入園の選考については、すべての保留児童を対象に実施されています。毎月末の保育施設の年齢別募集人数と申込人数が公開されています。

浜松市の待機児童の状況(平成29年4月1日時点)

平成29年4月1日時点では、待機児童数は168人でした。平成29年度は、保育施設の新設等により1445名分の定員増が行われ、昨年度の待機児童数214人から168人へと減少しました

年齢別の待機児童数

0歳児~3歳児の待機児童のうち、特に育児休業明けの1歳児が全体の約80%を占めています。今年度は4歳児、5歳児は待機児童がいませんでした。

平成29年度待機児童(年齢別)

区別の待機児童数

中区・東区・浜北区で特に多くなっています。

 平成29年度待機児童(区別)

待機児童解消にむけての浜松市の取り組み

保育所等利用待機児童の多い地区での認定こども園や保育所の整備をすすめ、定員を拡大するとともに、少人数の単位で0歳から2歳児を対象とした小規模保育事業及び事業所内保育事業を推進し、待機児童の解消を図っています。

平成30年度新規保育施設一覧(増改築による定員増を含む)

平成30年度には認定こども園・保育所が新規創設と既存施設の定員増で850人、地域型保育事業(小規模保育事業、事業所内保育事業)で367人分の計1,217人分の定員増が計画されています。

幼保連携型認定こども園

施設名所在地定員(人)
(仮)れんげこども園 中区泉一丁目 30(定員増100→130)
市野与進こども園 東区市野町 40(定員増140 →180)
(仮)天竜こども園 東区薬新町 120
(仮)伊左地保育園 西区大人見町 120
(仮)ひまわり第二保育園 北区豊岡町 120
 (仮)しあわせ保育園 北区三幸町 120
遊歩の丘はまなこども園(浜北区) 浜北区小松 90 (定員増120→210)
(仮)認定こども園ことり 浜北区内野 90
(仮)ひらくちこども園 浜北区平口 90

保育園

施設名所在地定員(人)
 住吉第二保育園 中区城北二丁目 30(定員増90→120)

小規模保育事業・事業所内保育事業

367人の定員増を計画 (実施施設は未定)

保育所整備以外の待機児童解消に向けての取り組み

認証保育所の活用と保育料軽減のための助成を実施

認可外保育施設の中で、浜松市が独自に定める要件を満たした施設を、浜松市認証保育所 I 類・II 類として認証し、助成しています。
また、0~2歳児の待機児童が多いことから、認証保育所を利用し、要件を満たした 0~2歳の子どもの保護者に対して月額上限20,000円を助成し保育料を軽減する、浜松市認証保育所利用者助成事業を実施しています。

企業主導型保育事業の整備や運営にかかわる費用を国が助成

平成28年度から創設された企業主導型保育事業は、企業が従業員のための保育施設を設置運営する費用を国が支援する事業です。従業員の子どものほか、施設によっては保育を必要とする地域の子ども(地域枠)も受け入れて一緒に保育を行うことで、待機児童解消の役割も担います。浜松市内には、平成29年4月までに7園開設されました。

幼稚園の預かり保育実施

浜松市立幼稚園のうち19園で、働く保護者の子育てを支援するために通常の保育時間の前後や長期休み期間中に預かり保育を実施しています。

私立幼稚園が行う長時間の預かり保育の実施促進のため、預かり保育にかかる施設改修や人件費などの経費に対して助成を行います。
小規模保育事業を卒園する3歳以降の連携施設として私立幼稚園が受け皿となるよう、長時間の預かり保育の実施を促進します。

各区への保育サービス相談員の配置

保育を希望する保護者等の相談に応じ、保育施設や保育サービス等の情報提供を行い、子育て家庭のニーズに応じたサービスとのマッチングを行います。

保育士確保のための対策

保育施設の整備とともに、保育士不足が問題になっています。保育士の資格をとるための援助、潜在保育士の再就職支援、修学資金や就職準備金の貸付等で保育士の確保を進めます。

入所選考方法の見直し(平成30年4月入園より)

現在、第1希望の施設を優先して入所決定している選考方法を、平成30年4月入園の申し込み分から保育を必要とする利用調整基準点の高い順に入所決定する選考方法に変更することになっています。

先輩ママのアドバイス

平成29年4月の待機児童数は、168人となり前年度の214人から状況が改善されました。しかし、育休明けの1歳児に限っては、昨年度の115人から134人と増えています。また、待機児童としてカウントする条件に当てはまらない人も含めた保留児童は、隠れ待機児童ともいわれ、その数を含めると入園希望者はもっと多くいる状況です。
働き続けたい、再就職を目指したいと思っても、百人を超える待機児童数を見てしまうと、はたして保育園に入ることが出来るのだろうか? と心配になります。求職活動も同時期に行う場合は、就職と保育園入園の両方がままならず、疲れていやになってしまうこともあるでしょう。
浜松市はもちろん、国をあげて「待機児童0」の目標をかかげ、保育施設の整備が行われているので、待機児童も今後徐々に解消していく見込みとなっていますが、現時点では今あるものの中からベストを選んでいくほかありません。ぴっぴの運営ブログ「2017 浜松市保育園申込状況のまとめ(1)~(4)」を読むと平成29年4月入園の募集・申込みの状況がわかります。まずは現状がどうなっているのか、どんな選択肢があるのかを知ることから始めて、その中で優先したいことは何か? 譲れるところ、譲れないところの折り合いをつけて、なんとか待機児童の問題を乗り越えていきたいですね。