子育てのヒント

がんばれ!シングルファーザー~子どもと過ごす時間。父親として、母親として~

2015年10月13日

離婚すると、子どもと過ごす時間が減るわけでもなく逆に子どもたちと過ごす時間が増えるのが父子家庭かもしれません。私の場合、離婚前に単身赴任をきっかけに浜松にやってきました。単身赴任中は月一回で東京に帰っていましたが、娘たちを過ごす時間が少なくなって、改めて子どもと過ごす時間の大切さを感じていました。今でも思い出す光景は、私が東京から浜松に戻るとき、バスを見送る娘たちが走って追いかける姿です。やっぱり親子は一緒に暮らさないといけないなと後悔しました。

そしてその1年後には離婚して娘たちを浜松に連れてきたのです。それからは一切自分の時間は持てなかったような気がします。仕事と子育てのどちらかです。当時は電気量販店の店長でしたが、懇親会も店内の事務所で娘たちを連れてきてやっていましたし、社員旅行にも子どもを連れて行っていました。今から思うと部下は、そのことはよく思っていなかったかもしれません。でもそんなことを気にかける、余裕も時間もありませんでした。

お父さんと娘

子育て中は、いつまでもこの大変さが続くのだろうと心配するかもしれません。一番かわいくて親と一緒に行動するのは、保育園から小学校低学年までのような気がします。それから以降は子どもの方から離れていきますので、この年代に一緒に過ごせる時間を増やせば良いと考えると、短期間集中で気が楽になるではないでしょうか。

小学校低学年まで、娘たちと川の字で寝ていました。お父さんが真ん中で両脇が娘たちです。寝るときになると真ん中のお父さんを取り合いになります。「パパこっちを向いて」と両脇の娘から言われるのはすごく気分がいいものです。それに普通、男性にとってそんなに慕われる瞬間はありません。その時代は、子育てもかなり大変な時期だったかもしれませんが、一生のうちで最も幸せな貴重な時間だったと感じています。子どもと過ごす時間がなかなか作れない、面倒と感じる前に、考え方を変えてみたらどうでしょう。こんな素晴らしい体験ができる貴重な時期をなぜ見過ごすのか、非常にもったいないことだと。

たぶん母親の方たちはこの幸せな時間を体験していると思います。父親はどうでしょう。子育てに対して当事者意識を持っていないとなかなか難しいかもしれません。しかし父子家庭の場合、いやがおうにも子育ての当事者になってしまいます。この差は歴然であり、つまみぐい育児とか、余裕のあるときだけ育児になってしまうのは、育児に対して責任を伴っていない為です。そんなお父さんはどうしたらよろしいでしょうか。映画「そして父になる」のシーンで福山雅治演じる父親に、リリーフランキー演じるお父さんが「子どもを育てることは時間なんだよね」と諭します。どんなに仕事が忙しくても子どものことを考えれば時間はなんとかなるということが正解かもしれません。

文/NPO法人サステナブルネット理事長 渡邊修一さん

ひとり親家庭