子育てのヒント

おとうさん あそぼう

2017年9月14日

こぐまの「くまくんの絵本」シリーズの1冊で、2~3歳向けの幼児絵本です。

子どもたちは2歳くらいになると、行動範囲も広がって自我も芽生え、何でも自分でやってみたくて興味深々。おもしろそうなことを見つけると目をキラキラさせています。

このシリーズは、そんな幼児らしさいっぱいの話題を子どもたちの成長に合わせて楽しめます。くまくんが自分で洋服を着ようとしたり、フォークを使ってスパゲティを食べたり、砂場で遊んでどろんこになったり、お風呂に入ったりなど、うまくできなくて失敗しながらも毎日色々な経験していきます。そんな幼いくまくんの姿が1冊ずつ素直に描かれています。

この絵本「おとうさんあそぼう」では、大好きなおとうさんとふたりで楽しく遊んでいるくまくんが登場します。

おとうさんは、からだを使って次から次へとくまくんと遊んでくれます。買ってきた出き合いのおもちゃで遊ぶのではなく、親子でできるからだを使った遊びを一生懸命やってくれていて、どのページのおとうさんもくまくんもニコニコと目を細めて、本当にうれしそうな顔をしています。肩車や馬乗り、さらに仰向けになったおとうさんの足の上に乗って、腕を伸ばして飛行機の真似をしてくるりっと宙返りをしたら、すとん!と着地。なかなかダイナミックな遊びは、ちょっと危なそうにみえますが、おとうさんのがっしりとした腕と愛情でささえられ、くまくんもおとうさんに絶対的な信頼をおいて楽しんでいると感じさせてくれます。

いっぱい遊んだら、「おしまいは ごほん よんで!」と、くまくんはおとうさんのひざの中でゆったりと絵本を読んでもらいます。ごろんと横になったら「ぐうぐう、 すうすう」お昼寝してしまったふたりの姿は、実に微笑ましいですね。

この絵本を読んであげると、子どもたちは絵本だけでは終わらずに、きっと「おとうさん あそぼう」って誘ってきますよ。

おとうさん あそぼう (幼児絵本シリーズ)
渡辺 茂男
福音館書店
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文/子どもと絵本ネットワーク ルピナス 副代表 島田洋子さん

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