子育てのヒント

妊娠中の旅行について~助産師たちのつぶやき~

2017年10月25日

助産師たちのつぶやきいつの間にか日が短くなり、昼夜の寒暖の差に体調など崩していませんか? 季節はもうすっかり秋ですね。秋といえば、食欲の秋・スポーツの秋・芸術の秋…楽しみの多い季節です。

やっとつわりが落ち着いて体調も良くなってきたし「子どもが生まれたらしばらく旅行に行けないから…」とご夫婦で旅行の計画を立てている方もいらっしゃるかもしれません。今回は、妊娠中の旅行についてお話させて頂きたいと思います。

近年”マタ旅”という言葉をよく耳にします。妊娠中に旅行に出かける=マタニティー旅行を略して”マタ旅”です。しかし!!妊娠中の旅行は危険がつきものです。医療者の立場から言わせて頂くと、妊娠中の旅行はおすすめできません!!「安定期」だから大丈夫と言われるかもしれませんが、この「安定期」とは、何をしても絶対大丈夫という意味ではありません。赤ちゃんとお母さんを繋いでいる胎盤の機能が完成し赤ちゃんが成長していく準備が整う時期で、つわりも落ち着きお母さんの気持ちも少し落ち着いてきたということなのです。妊娠中は疲れや睡眠不足、環境の変化など、ちょっとした変化でもお母さんや赤ちゃんに負担がかかりやすく、妊娠期間どの時期でも無理をすれば流産や早産などの危険が高まります。夫婦2人の素敵な思い出を作ろうと出かけた先で、もしも取り返しのつかないことが起こってしまったら…。そんな思いはして欲しくありません。

どうしても家庭の都合で遠出をしなければならない方もいらっしゃるかもしれません。その場合は、必ず妊婦健診の際に産婦人科の医師へ相談をしましょう。旅行に出かける場合も同様です。また出かけた先で受診できる病院も事前に調べておいて下さい。移動もゆったりと時間に余裕をもって移動し、こまめに休憩をとるようにしましょう。そして必ず外出時には母子手帳も持参してくださいね。

妊娠して我慢する事、思うようにできない事が増えてくるかもしれません。でも赤ちゃんがお母さんのおなかの中にいてくれるのは今のこの10か月間しかありません。生まれてくる赤ちゃんを楽しみに、乗り越えていきましょう。そして赤ちゃんを迎えるために2人で過ごす時間も大切な思い出となるはずです。無理はせず、マタニティライフを楽しんでもらえたら嬉しいです。

文/浜松医療センター 助産師 吉留安耶子 

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