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びゅんびゅんごまがまわったら

かえで小学校には運動場につづく遊び場があります。
自然の山を利用した遊び場は、子どもたちの大好きな遊び場です。
三学期の霧の深い朝、一本橋を渡っていた一年生のこうすけが足をすべらせ、大けがをしてしまいました 。その時から遊び場にはかぎがかけられ、誰も入ることができなくなりました。
春になり、校長先生も変わりましたが、かぎはかけられたままです。

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宮川 ひろ
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「おまえがへまをやっちゃったからだぞ、どうしてくれるんだよ。」と、五年生のたかひろに言われたこうすけは 「遊び場のかぎをあけてください」と、勇気を出して校長先生にお願いをしました。 校長先生はこうすけたちに、びゅんびゅんごまを一つずつ渡し、「まわせるようになったら、たのみもきこう。」 と、にやりと笑いました。

厚い紙に穴を一つあけ、ひもを通してびゅんびゅんまわすこままわしは簡単にできます。 次の日、校長室に入って行くと、なんと、校長先生は 手と足を使い二つのこまをまわしていました。 こうすけたちはまた、こまをひとつずつ渡されてしまいました。 二つのこまが三つになり…校長先生の課題はどんどん難しくなっていきます。

こうすけたちも負けてはいません。竹馬、草笛、目はじきと遊びを次々と考えます。 遊びを通して子どもたちと校長先生の交流は深まり、そして、それは学校全体へと広がっていきました。

肩をいからせ前髪が跳ね上がりいかつい顔の校長先生が、こうすけたちに草笛の宿題を出されて困っている 場面など、林明子さんの絵に惹きつけられます。 もちろん、遊び場のかぎはこうすけたちの努力の結果、あけられることになりました。

1982年に出版された本ですが今でも根強い人気があります。
この本に出てくるような環境を持った学校は少なくなってきましたが、私たちの周りにはまだまだ小さな自然がたくさんあります。 お子さんと、そんな自然を感じてください。

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