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おじさんのかさ

傘は雨が降ってきたら開くものですが、この本のおじさんはそうではないようです。

おじさんが持っている傘は、黒くて細くてぴかぴか光った立派な傘です。おじさんはいつも傘を持って出かけますが、雨が降るとしっかりと抱いて走ります。大雨や、嵐の時には出かけません。ごじまんの傘がぬれるからです。

おじさんのかさ (講談社の創作絵本)
佐野 洋子
講談社
売り上げランキング: 2,825

ある日、公園で雨やどりしていると「かさにいれてよ。」と、男の子がやって来ました。おじさんは、聞こえない振りをしました。傘をぬらすなんてとんでもないからです。

そんなおじさんが、傘を開きました。子どもたちの「あめがふったらポンポロロン」と、歌う愉快な声が聞こえて来たからです。「ほんとうかなあ。」 おじさんと傘は雨の中に入って行きました。ポンポロロン…と、おじさんの大きな傘からも楽しい音がしました。下の方で、長ぐつがピッチャンチャンと鳴っています。雨の日の楽しい音楽です。

おじさんの満足そうな顔。それに傘も役割を果たせて嬉しそうです。

うっとうしい雨の日も、お気に入りの傘があれば大丈夫。ポンポロロンとお出かけください。楽しいことに出会いますよ。

文/県子ども読書アドバイザー 小木野依津子さん

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