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お正月がやってくる

みなさんのおうちでは、どんな年越しをしましたか?どんなお正月を迎えましたか?この絵本には、まだ昭和の雰囲気が残る東京の下町の商店街の年越しの風景が描かれます。

東京のど真ん中、少し昭和の匂いの残る商店街で、小さな工務店を営む6人家族の「なおこさん一家」の年末年始が、画面一杯にひろがります。

なおこさん一家の年末年始は多忙です。まず酉の市で、幸福をかき集めるといわれる「くまで」を買います。それから浅草の「がさいち」でお正月かざりの材料を買い込みます。なおこさんのうちでは毎年お正月かざりを作って、商店街の一角で売るのです。頼まれれば門松の飾り付けもします。お正月用の買い出しや大掃除が終わったら、大晦日はみなで年越しそばを食べます。

そしてお正月二日は「獅子舞い」で近所を練り歩きます。獅子のお頭をかぶった獅子を先頭に、お囃子やひょっとこが、踊りながら家々を回ります。獅子に頭をパクッと噛んでもらうといいことがあると言われているので、なおこさんも噛んでもらいました。

今では断片的にしか体験できない、あるいはテレビのニュースくらいでしかお目にかかれない、年末年始の風物が大型画面いっぱいに細やかに描き出されます。所々に挿入される会話や、生活感あふれる背景もじっくり味わってください。絵本を見ながら、そう、読みながらではなく、「見ながら」親子でそれぞれの断片的な記憶や体験をつなぎ合わせる会話を楽しんでください。このタイプの絵本はおはなし会では使えません。おうちでこそ読んでほしい絵本です。

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