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私らしい暮らしがかなう 子育て世代の浜松移住

浜松駅

全国的に都会から地方への移住に関心が高まっています。静岡県の令和4年度の移住者数は2,634人になり、前年度の1,818人から大きく増加。移住者の年代は20代から40代の子育て世代が8割を占めています。子育て世代は何を求めて浜松に移住しているのでしょうか。静岡県外から浜松市内に移住してきた2組のファミリーにきっかけや移住後の生活について、さらに移住希望者の相談や暮らしをサポートする移住コーディネーターにお話しを伺いました。

わが家の移住ヒストリー

ジュビロ磐田の近くへ 音川さんファミリー

音川さん

【家族構成】 夫(配送業)、妻(専業主婦)、子ども(1歳4か月)
【移住前の居住地】夫:大阪府 妻:奈良県
【移住後の居住地】浜松市中区
【移住年】2020年

私と夫はジュビロ磐田のサポーターで、ジュビロの近くで応援をしたいという思いが強く、婚約中に移住を検討し始めました。当初、移住先は磐田市を考えていましたが、利便性や豊富な求人に魅力を感じ浜松市内への移住を決めました。移住コーディネーターに静岡県西部や浜松市内の地域の特色、物件探しを相談し、実際に浜松市内の案内や物件内覧の同行、転職活動サポート機関の紹介などもしていただきました。

移住して良かったことは、何よりジュビロのホーム戦に行きやすくなり、いつでもさわやかのハンバーグが食べられるようになったことです。関西より人混みが少なく、きれいな海や湖、川も近いので、釣りや水遊びが身近になりました。子どもが大きくなったら楽しめそうだなと思います。地域の花火大会や夏祭りがあるのも良いですね。

浜松には1歳の息子が遊べるスポットが多く、気軽に話しかけてくれるご近所の方が多いのもうれしいです。ファミリー・サポート・センターや子育て支援ひろば、親子ひろばなど子ども関連のサービスもたくさんあって助かります。また市外からの転入者も多いので、それをきっかけにつながりができることも。役所の方たちも転入者の対応に慣れているように感じます。

移住して気付いたのが、想像以上に車社会だったこと。駅の近くに住んでも公共交通機関で行ける場所が少ないので、子連れの場合、車を持っていると確実に便利だと思います。風の強さにも驚きました。敷布団2枚が飛ぶほど強風の日もあるので、洗濯物や自転車の運転、車のドアの開閉には気を付けたほうが良いですね。

おおらかに子育てできる環境へ 入山さんファミリー

入山さん

【家族構成】夫(倉庫管理)、妻(美容師)、子ども(5歳)
【移住前の居住地】埼玉県越谷市
【移住後の居住地】浜松市西区
【移住年】2020年

子どもの誕生をきっかけに、自然豊かな場所で子どもをのびのび遊ばせ、私自身もおおらかに子育てしたいと思い、私の地元で両親が住む浜松市への移住を決めました。私は以前から働いていた美容師の仕事、夫は倉庫管理の仕事が新たに決まったことも移住への大きなきっかけになりました。最初から浜松市への移住を考えていたので、ほかの地域は検討せず、移住コーディネーターには仕事の紹介や移住支援金、子育て環境の情報などを相談しました。

今住んでいる地域は郊外なので、家が密集しておらず静かで自然豊か。子どもがのびのび遊べます。近くに大きな公園がたくさんあり、屋外で遊べる場所も豊富です。保育園は浜名湖に近く畑もあるので、海水浴に行ったり野菜の苗植えや収穫をしたりと都会の保育園では体験できないことを経験できています。

住む環境や仕事、交友関係の全てが一気に変わるので、慣れるまでは大変でしたが、保育園がきっかけで新しい友人ができ、家族ぐるみでキャンプや旅行に行ったり家を行き来したり、とても楽しく過ごしています!予想外だったのは、都会では見たことがない虫がたくさんいること。都会育ちの夫はいまだに怖がっています。これから移住される方は、どんな生活がしたいのかを明確にして、そこがブレないようにしておいたほうが良いと思います。

移住コーディネーターに聞く「浜松での暮らしや仕事、子育てってどんな感じ?」

浜松市では移住を検討している人たちへ、生活者目線で窓口相談や情報提供などの支援を行う「浜松移住コーディネーター」を配置しています。そこで浜松へ移住を希望する子育て世代の状況を浜松移住コーディネーターの宮嶋千恵美さんに伺いました。

宮嶋さん

質問
子育て世代の浜松への移住希望者の傾向を教えてください。

答え
コロナ禍を経て、東京での生活にこだわらない方が増えています。特に子育て世代は、自然遊びや農体験など都会では難しい実践的な体験をさせたいという声をよく聞きますね。一方で、実際に浜松市内を案内すると「意外と都会ですね」という感想も多いです。求人も多く働ける環境も整っていて、自然にも恵まれているので、子育て世代にはちょうど良い移住先と捉えているのでしょうね。

質問
移住希望者への転職サポートや、就職事情について教えてください。

答え
浜松市と移住コーディネーター、浜松商工会議所「重点プロジェクト推進室」がタッグを組み「はままつUIJターン就職寄り添い相談」というサポートを行っています。就職相談や企業紹介などは商工会議所、移住相談や地域案内・サポートする住民・コミュニティ紹介などは移住コーディネーターが担当し、移住と就職を同時にワンストップで相談できるのが浜松ならではの取り組みです。

浜松市内の企業は正社員の求人もあり、前職で正社員として勤続年数を重ねていれば、そのキャリアや給与を考慮して採用してくれる企業も多数あります。実際に移住前と同等の給与がもらえる企業に転職し、家賃は安く、部屋の広さは2倍になりQOL(生活の質)が上がったという声もよく聞きます。

質問
子育て世代の移住希望者から多い質問や相談を教えてください。

答え
市内の医療機関に関する相談ですね。都会では診察の待ち時間が長かったり、救急の受診を断られたりするケースもありますが、浜松は総合病院や開業医の数も充実しているので、都市部ほど受診困難に陥ることも少ないです。

保育園についてもよく聞かれますが、都心に比べると待機児童数が少なく、特に強いこだわりがなければ保育園に入れる状況なので、共働きの親御さんからは助かったという声も多いですね。

質問
実際に移住した子育て世代からはどんな感想が多いですか?

答え
「子どもの文化レベルが高くなった」という声をよく聞きます。幼稚園や保育園、学校などで農体験や自然体験ができる機会もありますし、都心ではすぐ定員になってしまう子ども向けワークショップなども比較的参加しやすいです。また浜松という土地柄、めずらしい音楽系のワークショップやイベントもあり、親子で楽しんでいる方もいらっしゃいます。移住前は新たな土地に馴染めるか不安を感じる方もいますが、浜松市は転勤で住む人も多いので、行政や地域の人たちも転入者に慣れていて、子育て支援ひろばや学校、習いごとなど子どもを介して新たなつながりができたという感想も寄せられます。

質問
これから浜松へ移住を検討している子育て家庭にメッセージをお願いします。

答え
都心の企業に勤めながら、新幹線が停まる浜松駅の近くに住みリモートワークをする、地元企業に転職する、新たに農業を始める、山間部で自然に親しみながら起業するなど、多様な働き方や暮らし方が実現できるのも浜松の特長だと思います。興味のある方は些細なことでも良いのでお気軽にご相談ください。

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取材を終えて

今回取材した移住コーディネーターの宮嶋さんは、夫の転勤で子育てしながら11回の転居経験がある移住の達人。不動産会社情報や賃貸物件の見分け方にも詳しく、移住の心強い味方になってくれる先輩ママでした。実体験を交えた移住コーディネーターのアドバイスは、WEBでの情報収集だけではなく、経験者に直接話しを聞く機会があるのはいいなと感じました。

取材・文/北 美緒

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