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大地震後の道路事情

能登半島地震後、被災地では長い断水により飲み水の確保やトイレなどで日々不便な生活をされている方が多いようです。こういうニュースを聞き、巷では簡易トイレの入手が困難になるなど、被災地以外にも影響があったという話を聞きます。

大地震が起き、断水になると、トイレの水を流すことができず困ります。飲んだり食べたりは、少々でしたら我慢できるかもしれませんが、トイレをがまんすることはできません。だからもっとトイレの備えをしてほしいということで、ぴっぴでは先月、「私たちは忘れない3・11」企画として、トイレの備えについてアンケートや、水を運ぶ体験などをやりました。その様子についてはこちらをご覧ください。

しかし、大地震が起きた後の困りごとはトイレだけではありません。今回の能登半島地震でも、被災地に行った人たちからは道路が通れないところもあり、移動が大変だったという話を耳にしました。
言われてみれば、熊本地震の発災後被災地に行ったとき、道路のまん中にマンホールが飛び出していたり、道路の陥没や、亀裂が入っていたり、折れた電信柱や倒壊した建物が道路をふさいでいたりして、車が片側交互にしか通れなくなっていたのを思い出します。

非常用持ち出し品

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非常用持ち出し品を用意する時に、カートで運ぶ想定で、手では持って運べないほどものを用意している人や、乳幼児はベビーカーに乗ってもらえばなんとか非常用持ち出し品を持って逃げられると想定している人がいます。ですが、大地震後の道路の様子を想像してみてください。本当に想定通り、必要なものをもって、小さな子どもを連れて逃げられるか、最後考えてみください。いろいろなものを備えておけば、すべて持って逃げたい気持ちになりますが、逃げることを優先すれば、もしかしたら、持ち出すことすらできないかもしれません。また、でこぼこの道や様々なものが散乱した道では、カートやベビーカーでは移動がさらに困難になるかもしれません。

 

発災後の道路の通行

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発災後は人命救助や緊急支援の物資の輸送が優先されます。ボランティアが発災直後に被災地に入ることも制限されることがあります。困っている人を助けたい気持ちはあっても、道路事情が悪い中、たくさんの人が被災地に一気に押し寄せることで、緊急車両の通行が妨げられて救助活動や支援物資の輸送に支障が出てはいけないからです。

こんな風に大災害後の状況を知り、実際に自分たちのまちで起きた時にどうなるかを想像しながら、いざという時の備えも違ってくるかもしれません。実際にどうなるかを想像するのは難しいですが、災害に関するニュースを見た時に、自分のところだったらどうなるかな?と想像するようにするだけで、見方が変わるかもしれませんね。

 

文/静岡県ふじのくに防災士 鈴木

 

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