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お出かけの準備にマダニ対策を追加

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水温(ぬる)む春となりました。ゴールデンウイークももうすぐですね。

お出かけする予定を組んでいる方もいらっしゃるかもしれません。花見や山菜取り、キャンプ・・・考えるだけでも気分が浮き立ちます。そんなお出かけが楽しく過ごせるように、外出準備に追加してほしいものがあります。

マダニによる感染症

皆さん、「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」という病名は聞いたことがありますか?
マダニが媒介するウイルスで発症し、発熱や倦怠感、下痢などの症状が出ますが、重症化すると死亡することもある感染症です。マダニは草むらに生息する吸血昆虫で、元々この辺りにもいるものです。草むらで動物や人間を待ち、相手にくっついて血を吸います。吸血する前は3~8mm程度の大きさで、10日近くずっと張り付いて10~20mmになるまで吸血します。刺されたことに気付かないことも多いです。

今までSFTSというウイルスを持っているマダニは西日本でしか確認されていなかったのですが、最近では静岡県でも感染した方が出てきました。また浜松市内ではマダニに刺された動物からもウイルスが発見され、患者さんも出ています。ということは、すでに浜松にウイルスを持ったマダニは存在している、ということです。なお、現時点でSFTSの抗ウイルス薬はなく、症状に合わせた治療方法しかありません。

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マダニから感染する病気はSFTSだけではありません。日本紅斑(こうはん)熱、ライム病などもあります。マダニの仲間のツツガムシからうつるツツガムシ病もあります。
皆さんが遊びに行く山だけでなく、公園の草むらにも厄介なダニは潜んでいるかもしれません。ダニ由来の感染症にかからないためには、ダニに刺されないことが一番です。

 

マダニに刺されないためには

まず、草むらや藪などに行くときは、長袖長ズボンだけでなく、ズボンの裾は靴下や靴の中に入れたり、シャツはズボンの中に入れ、首にはタオルを巻く等、肌の露出をなるべく少なくしましょう。小さなお子さんも半ズボンは避けてください。服の色は付いたマダニがわかりやすい明るい色がお勧めです。

服の上からかけるタイプの虫よけ剤(イカリジン、ディート成分)を使用すると、さらにダニ除けに効果的です。

家に入る前に服をよくはたき、風呂に入る際にはマダニに刺されていないか確認してください。飼っているペットもマダニに刺されますので、散歩から帰ったらブラッシングをしてマダニがついていないか確認してください。

万が一マダニが吸血していたら、無理にとることは避けて、皮膚科(動物は獣医師)で取り除いてもらってください。そして2週間程度は体調を観察してください。

マダニは気温が15℃以上になる春から秋にかけて活動的になります。これからの季節がまさにマダニのシーズンです。ご注意ください。


文/浜松市保健師 吉田

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