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うちの子らしさを大切にする子育て(6)~社会みんなで育てる~

コロナが5類になりもうじき1年。子育て支援ひろばもコロナ前の様子に戻ってきました。感染予防に対する新しい生活習慣は保ちつつも、対面で温度感を感じ合いながら過ごせる場所になってきたことをうれしく思っています。ただ、コロナ前と少し変わった点は、満3歳になるとこども園や幼稚園に入園、保育園に産休明けから入園するこどもが増え、働くママたちが多くなったこと、育休を取っているパパがひろばに参加してくださることも増えてきました。ひろばの事業も多くの方に参加していただけるよう、令和6年度からは、土曜・日曜開催のひろば事業も増える予定です。

ひろばは、家庭とは違い、家族以外の人(スタッフやひろばに参加している親子等)に出会う場です。いろいろなおもちゃや活動できる環境になっていますし、参加する家族にとっても子育ての話をする場所・家庭とは違う子どもの姿を発見する場所でもあります。家族以外の人やもの・こととのやり取りが生まれ、【社会性】が育っていきます。社会性=人とのコミュニケーション能力が育つという事です。社会性は家族以外の人やモノやこととの体験の中で豊かに育ち、その場所の一つが子育て支援ひろばです。一方、家族・家庭は安心感(ママやパパがいるから・見ていてくれるから・助けてくれるから大丈夫という気持ち)が育つ場所であり安心基地です。ですからこの両方が子どもの良さ【その子らしさ】をはぐくんでいく場として大事にしたいことですね。

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「意外とうちの子人見知りなんだ。内と外では様子が違うみたい」
「下の子の持っているおもちゃすぐ取り上げちゃうんだけど、ひろばではほかの子に“はいどうぞ”って貸してあげることができていて、よかった」
「私、イライラしてすぐにきつくおこっちゃうんですよ。その後ごめん!ってすごく反省しちゃって、私ってだめだ」
「動き回ること多いように感じるんだけど、だいじょうぶかなあ?」
など、親からすると、自分とは違う存在である子どもの行動に戸惑い、自分のかかわり方はこれでよいのかと悩む。親自身も、子どもの行動に影響され、反応として自分ではそうしたくないと思っているのに反射的に感情が揺さぶられ、“してしまった!”場面が日常の中に起こる。わが子のことを想えば思うほど子育てが苦しくなるときがあっても一人で抱え込んでいないだろうかと気がかりです。

いま、子育ては「社会みんなで育てよう」という方向に向かって試行錯誤しています。ママやパパの安心でき心地よいと思えるひろばやひろばスタッフとの出会いはありましたか?子どもの良さ・その子らしさをいろんな視点から見つけることや、一緒にあそび、楽しみ、考え、喜び合える人との出会いが子育てを変えていきます。

新年度、環境が変わる季節です。親もこどももスタッフも育ち合う場・居場所として子育てひろばを活用していきませんか?

文/浜松市児童発達支援センター根洗学園 園長 松本知子先生

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