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『新増補版 心の傷を癒すということ ~大災害と心のケア~』

この本は、1995年に起きた阪神淡路大震災の時に、神戸で精神科医として被災地の人たちの心のケアを行い、その様子を書き残したもので、著者自身は、2000年に39歳という若さで亡くなっています。

 

大災害の後、PTSDなどの心的外傷へのケアが必要であるといわれ、被災地には、心のケアをするチームが入るのが当たり前となってきましたが、阪神淡路大震災の時には、心のケアのネットワークの立ち上げも簡単ではなかったことがわかります。それは、全くの準備がないところに、必要性に迫られ急遽立ち上げることの大変さです。

また、阪神淡路大震災の時、災害時のボランティアも注目されました。今は災害ボランティアという存在が当たり前のようになっていますが、当時は支援に駆けつけたボランティアが食事提供や宿泊場所の提供を求めるなど、トラブルもたくさんあったようです。

 

この実話に基づいて作られたドラマが、NHKで2020年6月に再放送されました。阪神淡路大震災の起こった1月17日頃にもしも再放送されたら、再度見てみたいと感じるほど、ドラマでは、被災者でもある人たちが、地域の被災者のために活動しつつ、苦悩する様子は印象的でした。阪神淡路大震災をきっかけに、ボランティアという存在に注目されましたが、“ケアする人のための心のケア”の必要性というものがあることに気づいたきっかけにもなったのではないでしょうか。

ドラマの再放送はどうなるかわかりませんので、ぜひとも本で、大災害が起きた時の被災者の心のケアについて、感じ取っていただければと思います。

(わかば)

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