子育てのヒント

がんばれ!シングルファーザー ~シングルファーザーへの偏見と葛藤~

2016年3月13日

シングルファーザーのコラム最後となりました。今まで乱筆、乱文にお付き合いいただきありがとうございました。今回はやはり無視できないシングルならでは男性ならではの偏見と葛藤を綴らせて頂きます。

やはり職場でのポジションは仕事人間であればあるほど重要です。そんな立場の男性が突然、父子家庭の立場になったらどうでしょう? 育児に追われることはあっても、それを理由に仕事をおろそかにはできません。家電量販店の店長だった時、離婚したことを知った営業部長が店にやってきて、再婚のあてはあるのかと聞いてきました。それはそんな家庭の状態で店長職がまっとうできるのかという意味でした。その後、私は病気で入院し1年後には物流倉庫の責任者に配置換えを言い渡されました。最近、シングルファーザーを集めたテレビ番組に出演しましたが、そこで出会った父子家庭のお父さんも所長職でしたが、業績不振を理由に転職を余儀なくされました。
有能な男性なら「死別、離別でも、さっさと後釜を見つけて仕事に支障をきたすな、売上が下がるだろう」という意見だと思います。財力があればお手伝いさんを雇って、育児を任せることも出来ますでしょう。ご両親がご健在なら子どもの面倒を看てもらうのも可能でしょう。

パパと娘しかし、世の仕事一筋の男性たちは、敢えて父親自身が育児の当事者となって子育てをする。その事を選択したことに対して敬意を払うことがなぜ出来ないのでしょうか?親が子どもの面倒を看るのは当たり前です。この行為が尊重されるべきなのに最近の日本社会は、待機児童の問題、子どもの貧困問題に見られるように子育ての価値が希薄です。仕事も生きるために必要です。でも子どもにとって祖父・祖母より、実の父・母に育てられる方がうれしいと思います。そのようなひとり親であっても、子どもがコンプレックスを感じることのない生活を維持し、そして望めば高等教育を受けられる社会でなければいけません。

今の日本はどうでしょうか。子育ての価値が希薄で社会的に尊重されない(育てる環境が整っていない)ので、産む人が減っているのは事実です。その結果人口減少に歯止めがかかりません。
近い将来高齢化社会を支える若い労働世代が足りなくなってきます。そうなるとその労働力を外国に頼らざる得ません。
移民問題が世界中で限界になっている現在、日本だけが今までのような移民を受け入れない立場を通すのは難しいでしょう。そして移民が流入した後、日本社会は初めていわゆる多様性のつるぼを経験します。
日本社会はきわめて同一性を重視してきた社会ですが、流入する、多文化や思想の前では無力かもしれません。歴史を振り返ると時代の流れに人々は翻弄されます。
そうなったとき、男は仕事、女は家事という価値観はとてもちっぽけな過去の遺物になるでしょう。

このような将来を考えたとき、未来の奏でる子どもたちに対して、今、現在、大人たちが何が出来るか、何が実践できるかが問われていると思います。

だから、当団体は学習支援を重視していますし、子ども食堂に挑戦したいと考えています。

 

文/NPO法人サステナブルネット理事長 渡邊修一さん

ひとり親家庭