浜松市では、外国人の子どもたちをこれからの社会を担う大切な人と考えています。子どもたちが、自分のよさを生かして社会で活躍できる人になることを願い、支援が実施されています。
外国人の子どもが就学するときの手続きと支援の流れ
市外や国外から浜松市に転・編入した学齢期相当の外国人の子どもには、区民生活課窓口で住民登録や住所変更の手続きと合わせ、就学案内をします。その後、浜松市教育委員会教育支援課で、就学ガイダンスと就学手続きが行われます。
支援の流れ
- 就学ガイダンス
- 日本語能力のチェック
- 初期適応指導
- 日本語基礎指導
- 日本語・学習支援
- 学級で日本語で学ぶ
就学ガイダンス
就学ガイダンスでは、子どもの国籍や就学歴などを聞きとります。また教育委員会より、日本の学校制度や学習内容などの説明があります。
日本語能力のチェック
就学ガイダンスの後、日常会話や単語などの日本語能力のチェックを行います。
日本語能力に応じた指導プログラム
子どもそれぞれの日本語の能力に合わせ、小中学校での支援を開始します。なお、支援は基本的に3年までとなります。
初期適応指導(10日間)
あいさつや体調を伝える言葉、教科の名や身の回りの物の名前などを知って使えるようにするなど、学校生活を送るために必要最低限の日本語を学びます。
就学支援員や就学サポーター、教員がつき、学級内や別教室で学習します。
日本語基礎指導(1年間で80時間程度)
発音の練習や文字の習得、語彙を増やす、簡単な文型を学び、学校への適応や教科学習に参加するための基礎的な力をつけます。
日本語・学習支援者や教員がつき、学級とは別の教室で学びます。
日本語・学習支援
学級とは別の教室で学ぶ取り出し指導と、学級内に支援員が入りサポートを受けながら学ぶ入り込み支援を組み合わせ、最終的に学級で日本語で学べることを目指します。教員や外国人児童生徒教科指導員などがサポートします。
取り出し指導(学級外)
- 日本語と教科の統合学習
1週間に1時間から数時間ほど、教科の学習内容を理解することと、日本語を学ぶことを組み合わせて学習します。 - 技能別日本語
まとまった内容を聞いたり話したりする、目的を持って話し合いをする、議論する、文章を書いたり読み取ったりするなど、「聞く」「話す」「読む」「書く」の技能を学習します。 - 教科の補習
在籍学級でやりきれなかった学習課題や宿題ができるよう、理解が不十分な内容を学習します。
入り込み支援(学級内)
支援員などが在籍学級での授業に入り、先生の指示や内容をやさしい日本語や母語で説明します。
初期日本語指導拠点校「江南教室」
中学生年齢で初めて日本の学校に就学する生徒が、就学後10週間通級する教室で、浜松市立江南中学校に設置されています。通級中は江南教室に週4日、在籍校に週1日登校します。
学校生活への適応指導や日本語基礎指導、教科の基礎的な補習を受け、在籍校への円滑な適応を図ります。
母国語教室
市内の市立小中学校に在籍する外国人児童生徒の母国語によるコミュニケーション力の向上を目指し、母国語指導や母国の文化に触れる活動を行います。
入級は、在籍している学校を通じて申込みます。
開催日
土曜日(1回2時間程度、年間27回)
対象言語・開催場所
- ポルトガル語教室:浜松市市民協働センター または クリエート浜松
- ベトナム語教室:三方原協働センター
- スペイン語教室:南部協働センター