子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルス(HPV)のなかで発がん性のある型のウイルスの持続的な感染が原因となって発症します。
ヒトパピローマウイルス(HPV)について
ヒトパピローマウイルス(HPV)の子宮頸部への感染経路は、ほとんどが性交渉によるものです。性交渉によって子宮頸部に傷ができ、そこからウイルスが侵入すると考えられています。ウイルスに感染しても、多くの場合は自然消滅しますが、一部の人でHPVの感染が続き、その一部が前がん病変となり、数年から十数年間かけて子宮頸がんを発症してしまいます。
HPVワクチンの効果について
HPVワクチンは、子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を防ぐワクチンです。HPVワクチンは3種類ありますが、定期接種として接種できるのは1種類(9価HPVワクチン)のみです。9価HPVワクチン(シルガード®9)は9種類のHPVの感染を防ぐワクチンで、子宮頸がんの80~90%を占めるHPVの感染を予防することができます。
HPVワクチンの定期接種対象者
小学校6年生から高校1年生に相当する年齢の女子
標準的な接種年齢は中学校1年生です。
注)平成25年6月から令和3年11月までのHPVワクチンの積極的推奨の差し控えにより、接種機会を逃した人に対する接種の公費助成制度は、令和8年3月31日をもって終了しました。
| 学年 | 令和8年度の対象者の生年月日 |
|---|---|
| 小学校6年生 | 平成26年4月2日から平成27年4月1日 |
| 中学校1年生 | 平成25年4月2日から平成26年4月1日 |
| 中学校2年生 | 平成24年4月2日から平成25年4月1日 |
| 中学校3年生 | 平成23年4月2日から平成24年4月1日 |
| 高校1年生相当 | 平成22年4月2日から平成23年4月1日 |
接種費用
無料
ワクチンの接種回数と接種スケジュール
シルガード®9というワクチンを2回または3回接種します。標準的な接種方法で3回接種するには6か月かかるので、接種スケジュールを医療機関で確認してください。
すでに感染しているウイルスを排除する効果はないため、感染する前に接種するのが最も効果的です。
| ワクチン(製品)名 | 接種スケジュール |
|---|---|
| シルガード®9 注) | 接種回数 3回 2回目:初回接種の2か月後 3回目:初回接種の6か月後 注)15歳未満でシルガード®9の接種を始めた場合は、初回接種と6か月後の2回で終了できます。その有効性は3回接種と比較して同等であるとされています。 |
注)サーバリックス®及びガーダシル®は、令和8年4月1日から定期予防接種として使用するワクチンから除外されました。これらのワクチンで接種を開始していた人も、続きはシルガード®9に切り替えて接種します。(1回目から接種し直す必要はありません。)
持ち物
- 親子健康手帳(母子健康手帳)
- マイナンバーカードなど(住所・年齢などを確認できるもの)
- 予診票・同意書(保護者が同伴できない場合 )注
注 保護者の方へ
子どもが13歳になる前は、必ず保護者同伴で接種してください。子どもが13歳以上16歳未満で、やむを得ず同伴できない場合は、同意書に署名をし、医療機関に提出してください。
接種後に失神などがみられることがあるので、なるべく保護者同伴での接種をおすすめします。
接種場所
浜松市内の委託医療機関で接種してください。
(予約制の医療機関がありますので、接種の際には電話で確認してください。)
注意事項
- 浜松市にお住まいでない人は、お住まいの市町村の予防接種担当課にお問い合わせください。
- 他のワクチンとの同時接種は医師が必要性を判断し、保護者の同意を得て接種します。
接種後の注意
予防接種後、注射した部分が腫れたり痛んだりすることがありますが、これは体内でウイルスと戦う抗体がつくられているからです。
通常は数日間程度で治ります。気になる症状が続くときは医師に相談しましょう。
また、まれに、接種後に重いアレルギー症状がおこることがあります。接種後30分間は安静にしていてください。
相談窓口
相談窓口が厚生労働省と静岡県に設置されています。HPVワクチンの接種などについて相談することができます。
接種を希望する方へ
厚生労働省からのお知らせと副反応についての内容を読み、医師と相談のうえ、ワクチンの有効性とリスクについて納得した場合に接種してください。
厚生労働省からのお知らせ
小学校6年から高校1年相当 女の子と保護者の方へ大切なお知らせ(詳細版)
副反応について
予防接種後に、発熱や注射した部分の痛みや腫れ、注射による痛み、恐怖、興奮などをきっかけとした失神などがみられることがあります。
| 発生頻度 | 症状 |
|---|---|
| 50%以上 | 接種部位の痛み |
| 10%~50%未満 | 接種部位の腫れ・発赤、かゆみ |
| 1~10%未満 | 接種部位の出血、発熱、頭痛、悪心、下痢など |
| 1%未満 | 手足の痛み、腹痛、感覚鈍麻、倦怠感、嘔吐など |
| 頻度不明 | 疲労、内出血、失神、めまい、関節痛・筋肉痛、アレルギー症状・神経系の症状など |
まれに、重い副反応がみられることがあるので、このような症状が疑われた場合はすぐに医師に相談してください。
| 病名 | 主な症状 |
|---|---|
| アナフィラキシー | 呼吸困難、重いアレルギー |
| ギラン・バレー症候群 | 手・足の力が入りにくい |
| 急性散在性脳脊髄炎(ADEM) | 頭痛・嘔吐、意識の低下など |
| 複合性局所疼痛症候群(CRPS) | けががきっかけとなり、痛みが長い間続く |
ワクチン接種後の失神について
HPVワクチンに限らず、注射の痛みや恐怖、不安等により血圧や心拍数が低下して失神することがあります。失神して転倒することを防ぐため、接種後30分間は背もたれのある椅子に座るなど、安静にしてください。
先輩ママのアドバイス
子宮頸がん検診について
HPVワクチンの接種ですべての子宮頸がんを予防できるわけではありません。
ワクチン接種費用助成の対象年齢とは異なりますが、がんの早期発見のため、市では、20歳以上の女性を対象に「子宮頸がん検診」を実施しています。20歳を過ぎたら、定期的に子宮頸がん検診を受けましょう。

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