待機児童と保育施設の整備について

2019年5月10日

女性活躍の推進や、働き方改革による就労形態の多様化などによる保育ニーズの増加に対して、それを受け入れる保育施設が足らず、“保育園に入れない” 待機児童が問題になっています。浜松市の待機児童の現状と、今後すすめていく保育施設の整備についてまとめました。

待機児童とは?

就労などの理由で、小学校就学前の子どもを認可保育施設に預けたいと希望し、入園を申し込んだが、定員超過等により入所できなかった児童のことを保留児童といいます。
そこから、
・ 浜松市認証保育所入所者
・ 特定園のみの希望者
・ 求職活動の確認ができない人など
を除いた児童数が待機児童数としてカウントされています。

例えば、認可保育施設が定員オーバーのため認証保育所を利用しているが認可保育施設に空きが出れば転園を希望しているような人や、特定の園のみを希望しているような人は待機児童数からは除外されます。

待機児童数とは

※入園の選考については、すべての保留児童を対象に実施されています。毎月末の保育施設の年齢別募集人数と申込人数が公開されています。

浜松市の待機児童の状況(平成31年4月1日時点)

平成31年4月1日時点では、待機児童数は31人でした。平成31年度は、保育施設の新設等により550人分の定員増が行われ、昨年度の待機児童数97人から31人へと減少しました。

年齢別の待機児童数

待機児童の31人の内訳は、1歳児が21人、0歳児と2歳児が各5人です。3歳児以上の待機児童は0となっています。

H31年齢別待機児童数

区別の待機児童数

前年との比較では、中区が22人→6人、浜北区が31人→5人と大きく減少しています。

H31区別待機児童数

待機児童解消にむけての浜松市の取り組み

保育所等利用待機児童の多い地区での認定こども園や保育所の整備をすすめ、定員を拡大するとともに、少人数の単位で0歳から2歳児までを対象とした小規模保育事業及び事業所内保育事業の実施により、待機児童の解消を図っています。

2020年4月新設の保育施設(定員増を含む)

幼保連携型認定こども園、保育園(200名)

施設名所在地定員(人)
(仮)どんぐり第3保育園 中区 110
愛恵保育園 中区 10(定員増 70→80)
(仮)チャイルドスクエア浜松篠原町 西区 60
(仮)ちゅうりっぷこども園※現:ちゅうりっぷ保育園 西区 10(定員増 60→70)
(仮)たんぽぽ保育園 北区(現:中区) 10(定員増 120→130)

保育所整備以外の待機児童解消に向けての取り組み

認証保育所の活用と保育料軽減のための助成を実施

認可外保育施設の中で、浜松市が独自に定める要件を満たした施設を、浜松市認証保育所 I 類・II 類として認証し、助成しています。
また、0~2歳児の待機児童が多いことから、認証保育所を利用し、要件を満たした 0~2歳の子どもの保護者に対して月額上限20,000円を助成し保育料を軽減する、浜松市認証保育所利用者助成事業を実施しています。

企業主導型保育事業の整備や運営にかかわる費用を国が助成

平成28年度から創設された企業主導型保育事業は、企業が従業員のための保育施設を設置運営する費用を国が支援する事業です。従業員の子どものほか、施設によっては保育を必要とする地域の子ども(地域枠)も受け入れて一緒に保育を行うことで、待機児童解消の役割も担います。浜松市内には、平成31年4月現在、28園開設しています。。

幼稚園の預かり保育実施

浜松市立幼稚園のうち23園、働く保護者の子育てを支援するために通常の保育時間の前後や長期休み期間中に預かり保育を実施しています。

小規模保育事業及び事業所内保育事業、企業主導型保育事業などを卒園する3歳以降の連携施設として、私立幼稚園が受け皿となるよう、長時間の預かり保育の実施を促進します。
浜松市では、私立幼稚園が行う長時間の預かり保育のため、人件費などの経費に対して助成を行います。

私立幼稚園6園において、保育を必要とする2歳児、または満2歳の誕生日を迎えた子どもの定期的な預かりを実施しています。
浜松市では、2歳児の定期的な預かり事業の実施促進のため、人件費などの経費に対して助成を行います。

各区への保育サービス相談員の配置

保育を希望する保護者等の相談に応じ、保育施設や保育サービス等の情報提供を行い、子育て家庭のニーズに応じたサービスとのマッチングを行います。

保育士確保のための対策

保育施設の整備とともに、保育士不足が問題になっています。保育士の資格をとるための援助、潜在保育士の再就職支援、修学資金や就職準備金の貸付等をしています。
平成30年度からは、事業者が、保育士が働きやすい環境を整備するための支援として、保育士宿舎借り上げ支援事業(保育士雇用のために保育事業者が社宅を用意する際の補助)、 在園児下の子の優先利用支援事業(在園児の下の子の育児休業後の入所にそなえて定員枠を空けておくために生じる保育士の人件費等の経費の一部を補助)が始まりました。

 

先輩ママのアドバイス

浜松市の待機児童は、保育定員を毎年1000人規模で増やしてきた結果、ピークだった平成27年度の407人から、徐々に改善され、平成31年4月の待機児童は31人にとなりました。しかし、まだ「待機児童0」ではありません。また、待機児童としてカウントする条件に当てはまらない保留児童は446人でした。認可外保育施設を利用しながら、認可保育施設の入園待ちをしているような人が含まれ、隠れ待機児童ともいわれています。
今後も保育施設の整備が行われていくので、待機児童も解消していく見込みとなっていますが、まずは現状がどうなっているのか、どんな選択肢があるのかを知ることから始めていきましょう。