幼稚園入園の準備

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幼稚園に入園までには、園服や体操服、お道具などの購入、バック類や袋物の製作、お弁当グッズ選びなどの品物の用意に加え、親と子の気持ち・しつけ・生活面での準備もありますね。

入園前に、身につけておくといいこと

幼稚園入園を機に、親と離れて、初めての集団生活に入るという子も多くいます。 たくさんのお友だちや先生との生活に最初は戸惑ってしまうこともあるでしょう。 浜松は年少から3年保育で幼稚園に入る子が比較的多いですが、同じ3歳児といっても、4月生まれの子から3月の早生まれの子まで、発達にも個人差があります。入園前までに「何ができるか」よりも「何かを自分でしようとする気持ち」を大切に育てていきましょう。

※幼稚園でのフォローは、一例をあげています。入園する園によっても違いますので、心配なことがあれば、入園説明会や入園前の面談の際に確認しておきましょう。

生活リズムを整える

楽しく元気いっぱいに園生活を過ごすための第一歩として、早寝早起きの習慣をつけましょう。特に就寝時間が遅いと次の日に気持ち良く起きれず、不機嫌な状態で登園することになってしまい、あくびをしたり、遊びや活動に集中できないといった悪循環が起こってしまいます。

家庭でやってみよう

大人の生活時間にあわせずに、夜は早めに寝る習慣をつけましょう。そして、夜寝た時間にかかわらず、朝は決まった時間に起こしましょう。 急に変えると無理がかかりますので、だんだんと早寝早起きのリズムを作っていくといいでしょう。

幼稚園でのフォロー

それぞれのご家庭の状況や、その子の園の様子、育ちなどを把握し、考慮したうえで、気になる状態が続くようであれば保護者の方にお知らせしたうえで、園や家庭で改善できる方法を一緒に考えていくようにしています。

自分の名前がわかる・言える

名前を呼ばれた時に自分のことだと分かるようにしておきましょう。

家庭でやってみよう

普段、愛称で呼んでいる場合、幼稚園での呼び方が違うと気付かないこともあります。名字や正しい名前で呼ばれることに慣れるために、自分の名前を言ったり、名前を呼ばれたら「はい!」とお返事したりする練習をしておくといいでしょう。

幼稚園でのフォロー

自分に声をかけられているのは分かっているけれど、はずかしがってお返事の出来ない子もいます。繰り返しのなかで周りの子の影響をうけ、だんだん出来るようになってきます。 字は読めなくても自分の場所がわかるように、靴箱やロッカーなどには、動物やお花など一人ひとり違うシールを貼り、分かるようにしています。

楽しく食事をしよう

まずは、楽しく食事をすることを心がけましょう。好き嫌いの心配は食べる楽しさを感じていくうちに、克服できる子もいますよ。

家庭でやってみよう

家族で食卓を囲んで食事をとることを心がけましょう。家族の会話を楽しみながら食事をとること、そしてその際に子どもの様子をみながら、よく噛んで食べること、遊び食いにならないこと、長い時間をかけていつまでも食べていないことなどを気にかけて言葉をかけるといいでしょう。

幼稚園でのフォロー

お友だちや先生と食べる給食やお弁当の時間は、家庭とは雰囲気も違い、緊張してしまうこともあります。園での給食の時間は入園当初の3歳児には個人差がありますが、おおよそ40分から1時間程度を目安としています。この時間内に完食できれば一番良いのですが、その子の食べられる量、体調などを考慮し、教師が一人ひとりに応じた援助や配慮を心がけています。

トイレで排泄ができる トイレに行きたいと言える

完璧にできなくても、1人でトイレができるようにしておきましょう。また、トイレに行きたい時に自分で意思表示が出来るといいですね。

家庭でやってみよう

トイレでおしっこ・うんちをする(自分で拭く)ことを、普段の生活の中で経験していきましょう。 和式にすわる、男の子の場合は立っておしっこをする練習もできるといいですが、大人用のトイレで無理に練習しようとすると、かえってこわがってしまうことがありますので、臨機応変に。

幼稚園でのフォロー

園の便器は子どもに合わせたサイズになっており、最初にトイレの使い方を教えています。 保育の合間に声をかけ、みんなで一緒にトイレに行く「トイレの時間」をとっています。 家ではちゃんと出来る子でも、園では緊張もあり、おしっこに行きたいと自分からは言い出せなかったり、遊びに夢中で忘れて失敗してしまったりする子もいますよ。 もし、濡れてしまった時にはお着替えをするようにしています。

園長先生からのアドバイス

初めて親元から離れ、幼稚園に向かう子どもたちは、不安な心情からスタートします。 それは、幼稚園生活という未知なる世界を小さな心で受け止め、適応していかなければならないからです。適応とは“生きている者が環境に応じて形態や性質、習慣などを長い年月の間に適するように自分が変化していく事”。対応する事とはまるで質が違いますね。
「依存があるから自立がある」というサイクルがあります。
例えば、公園で遊んでいる時、お母さんから離れて夢中になって遊び、気が付くとお母さんからだいぶ離れた所にいる自分に驚き、不安感から泣きながら戻ってくる姿があります。 そして、それを何度も繰り返していく中で自立していく心が育まれるというサイクルです。
このサイクルができあがるまで、時間はたっぷり必要です。じれったい時もあると思いますが、どうぞ、お母さんの温かな瞳で見守っていただき、スムーズな入園の準備となるように願っています。

監修:アソカ学園朝田幼稚園 園長 朝元尊

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