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月見の里学遊館

一緒にでかけた子ども

袋井市にある「月見の里学遊館」のことが、以前から気になっていました。
この施設は、コンサートもできるホール、多彩なワークショップルーム、集会室、図書館、温水プールなどを備えた公共施設です。

ワークショップルームは、全面ガラスを通して自然光がふり注ぐアトリエをはじめ、調理設備のある部屋や和室、舞台芸術のワークショップルームなどが揃い、ものづくりや表現に関心のある人にとってはワクワクしてくるような造りです。また、建物のデザイン自体もユニークです。

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年間を通してイベントやコンサート、演劇などが催されていますが、今回私はアートのワークショップに参加してみました。

10月18日に開催された「アートで脳を刺激する!」の第一弾「さわる」です。
現代美術家のカワムラ ユヨウさんがファシリテーターとなって、大人も子どもも、まずはウォーミングアップ。広告紙やコピー用紙を使った、自分オリジナルの「ノート」づくりをします。素材はチラシのリサイクルなのですが、やっているうちにだんだんハマり、みんなそれぞれにオリジナリティを発揮しはじめます。子どもたちは、ノートに紐を通して首から下げられるようにしたり、大人は「書けないノート」を作ってみたり…。
じつは、ノートの表紙の素材になっているチラシは、学遊館の上半期プログラムを載せたパンフレットであり、学遊館のコンセプトや内容が織り込まれているので、作業中に自然と目に入るようになっている、という仕掛けです。
そのまま際限なくノートを作りつづけそうな私たちでしたが、つぎはいよいよ本題の「さわる」です。何でさわるか? というと、みんなそれぞれ、さわるための「自分の触覚」をつく
りましょう、ですって。触覚って??

カワムラさんは、触覚の材料として、日常の品物から珍しい廃材まで、楽しい素材をいろいろ集めてくれていました。棒の先にそれらの素材をくっつけて触覚にし、それを持ってアトリエの庭に出ます。
子どもたちが作った触角は、ファンキーでかっこよかったですよ。
触覚で触る芝生の音、ガラス窓の音、給水タンクの音など、音も感触も含めて、行為自体が面白いアートでした。

最後は、みんなが触覚でものを触っている映像を見ながら、お茶を飲みつつお喋りしました。映像の中で他の参加者の触覚体験を共有しているうちに、触覚をつくって遊ぶというよりも、どうやって対象を感じるか、そしてそれぞれの作業をどうやって共有するかということが、より深い体験なのだということが胸に落ちてきました。

こんな風に、まったり&クリエイティブに過ごした秋の午後。
次回のワークショップも楽しみになりました。
(月見の里のホームページに今後の予定が掲載されています)

上半期のワークショップでは、現代美術の持つ、じっくりと根源的にみつめ考える思考方法や観察方法を利用して、くらしや身近な生活をいままでと違う価値で感じる場だったそうです。今回の「さわる」も、それまでの内容をベースに考えられており、今をどうやって感じ考えるか、試してみて話し合ってみて積層するという作業の中の一環なのですね。

ちなみに、こうしたワークショップは、すべて市民ボランティアおよびサポーターさんたちとの話し合いの中から企画・運営されているそうです。ロビーでは、親子連れや学生たちが思い思いに過ごしていて、市民の集いや憩いの場になっているんだなと感じました。

取材ママ midori

※この情報は掲載日時点のものとなりますので、利用の際は最新の情報をお確かめください。

施設情報

月見の里学遊館

住所 袋井市上山梨4-3-7
電話 0538-49-3400 (FAX 0538-49-3405)
利用時間 9:00~22:00
定休日 木曜
子連れに便利な設備 オムツ換えのできるトイレあり
駐車場 あり
アクセス方法 (国道○号○○交差点西へ○キロ イオン○○店向かい ○○駅から徒歩○分、など)
URL http://www.tsukiminosato.com/

※この情報は掲載日時点のものとなりますので、最新の内容をお確かめのうえお出かけください。

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