よく晴れた土曜日の朝、「ボールけりをしたい！」と5歳になった息子が言いました。週末はどこの公園も混んでいるので、とにかく広い公園がいいな、と思いついたのが西区役所の横にある「掘出前中央公園」。この公園は“とびっこ号”という名前の大きな船の遊具があって、通称「船の公園」と呼ばれています。ボールと水筒を用意してさっそく行くことにしました。車が101台 も止められる駐車場ですが、案の定混みあっていました。公園に着くと、息子は「ここからよ～いドンね！」と言って、ものすごいスピードで芝生広場へと走って行きました（遊具には目もくれずに…よっぽどボール蹴りをしたかったんだね）。

この日、遊具で遊んでいる子どもたちはたくさんいましたが、50m四方はあろうかという芝生広場は十分に空いていました。広場は芝生が生えているので砂ぼこりが立たないし、転んでも平気です。
息子が蹴ったボールはまっすぐ私の方へ転がってきます。でも、私が蹴ると横へそれてしまうので、息子はボールを追いかけて走りっぱなし。内心、これだけ走れば早く疲れて帰りたいって言うに違いないと思った私でしたが、世の中そんなに甘くはありませんでした。底なしの体力を持つ息子は、ボール蹴りに飽きたら「今度はすべり台ね！」と言って、またまたものすごいスピードで船の遊具“とびっこ号”へと走って行きました。

“とびっこ号”の目玉は、長いローラーすべり台。息子は階段から上るのではなく、反対側にあるネットから登っていきます。大胆な遊びができるのもこの遊具の特徴です。最後に、お決まりの操縦席へ。船のかじの向こうには「とびうお大橋」が。新幹線が走っていく姿がよく見えました。

「掘出前中央公園」は、夏（6月～9月）にはちょっとした水遊びもできるので、着替えとタオルを持ってお出かけするのがおすすめです。遊具は、大型の“とびっこ号”のほか、遊具広場には幼児用がいくつかあります。ブランコはカゴ型なので1歳前後の子どもでも楽しめます。東のはずれには、野鳥観察デッキがあるので、観察窓から川をのぞいてみるのもいいでしょう。