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子育て費用の「無償化」、みんなの本音は?-保育料や医療費はタダが当たり前なのか-

保育料や医療費、給食費など、子育てにかかる費用を「無償化」する動きが全国で広がっています。2026年4月から市立小学校の給食費が、10月からは小中学生の医療費が無償化される浜松市では「やっと始まったか」という声もありますが、みなさん、子育て費用の無償化についてどのように思っているのでしょうか。メリット・デメリットや子育て支援策全般、ひいては経済対策まで多くの意見が集まりました。
アンケート実施期間 2026年5月1日~5月31日
対象 妊娠中を含むすべてのママパパ
回答総数 517件
70%近くの人が「所得制限なしの一律無償化」を望んでいる
Q 子どもの医療費や給食費などの無償化について、あなたの考えに近いものはどれですか?

Q 無償化はどの形で実施されるのが望ましいですか?

回答者全体の68%が無償化に「賛成」と回答し、「どちらかと言えば賛成」を含めると割合は91%にのぼりました。また無償化の実施形態としては、69%の人が「所得に関係のない一律無償化」を望んでいて、所得制限や減額・保育や給食の質向上の優先を希望する人は少数でした。
無償化をポジティブにとらえる人が多い一方、持続可能性には疑問符が
Q 無償化のポジティブだと思う面・ネガティブだと思う面を教えてください。

「家計の負担が軽くなる」に88%の人が「そう思う」と回答する一方で、60%の人が「無償化が持続可能なのか疑問」とも回答しています。金銭負担の面では助かるものの、現在の無償化施策が今後もどこまで続くのか、疑念を抱く人が多いことがわかります。
また無償化の持続可能性に疑問を抱く人の割合に対し、財政悪化や子・孫世代への負担を懸念する人は40%ほどにとどまっています。現在のやりくりに精いっぱいで、長期的な視点で財政状況や子育て費用を見ることが難しくなっているのでしょうか。
回答全体としては、ネガティブだと思う項目よりもポジティブだと思う項目に「そう思う」と回答する人の割合が高く、多くの人が「無償化で助かっている、あってうれしい」と考えていることがわかります。
「無償化」の裏に見えるみんなの本音 -タダならいいのか-
Q 子育て費用の無償化について、あなたの本音や意見を自由に教えてください。
全回答者517人のうち、半数以上の280人の人が意見を寄せてくれました。保育料や医療費だけでは足りない、もっと支援が必要だという意見がある一方、無償化の財源はどうなっているのか、「タダが当たり前」というモラルに関する懸念まで、多岐にわたっています。
みなさんはこれを読んでどう思いますか?
金銭面の支援はどこまで必要か
子どもが幼く、これからお金がかかるので早く無償化が始まってくれると助かる。一方で、子育てが終わった人や子どもがいない人からしたら負担でしかならないため、子育て費用の無償化より子どもの人数に合わせて減税される仕組みでもいいと思う。子どもを産みたい、子どもがあと1人欲しいと思えるように手取りに余裕が欲しい。(0・2歳のママ)
他県から引っ越してきましたが、無償化じゃないことに逆に驚きました。静岡は子育て世代に対しての支援が遅れており、東京や愛知に流出して当たり前だなあと感じました。行政は危機感を自覚して、もっと頑張ってほしいです。(0歳のパパ)
義務教育中、リコーダーや柔道着等は授業の一環として強制的に買わせるのだから、それも無償化の範囲に入れてほしい。(小・中学生のママ)
子どもを持つことは偉いのか
どう考えても結婚や子どもを育てると負担が増す世の中であるとわかっているのに、それでも子どもを育てたいと思っている人達を助けてほしい。(0歳のパパ)
親側の質の低下が気になる。国や自治体からやってもらって当たり前、このご時世に子ども産んでるんだから手当増やして、という考えの人達が増えそうで怖い。(1歳・小学生のママ)
0~2歳の保育料も無償化すべきか
保育料を無償化にしてほしい。時短で復帰しても保育料が高いため家計の負担が減らない。(0歳のママ)
東京の知人は0歳からの保育料も無料との話を聞き出来れば保育料も…と願ってしまうところではあります。ただ、質の部分も重要だと思うので、無償化の皺寄せが巡り巡って子どもたちが受けられるサービスに影響しないと良いな、と思います。(1歳のパパ)
給食費は無償化でよいか、質の向上が優先か
子どもが小学生になったため、給食費無償化は助かっている。でも自分が食べていた給食より品数が少ない感じがしている。(3~5歳、小学生のママ)
給食費が無償化されれば、毎年一定数いる未納家庭の対応の負担が軽減され、教職員が本来の業務により集中できる環境が整うと思う。また、全国的には「給食の量や栄養が不十分では」といった指摘が見られるが、実際の現場では残食が多いという課題もある。インターネット上の写真など一部の情報だけで「少ない」と判断されている面もあるのではないかと感じている。(2・3~5歳のママ)
家計はとても助かり、子育ての経済的負担は軽くなっている。ただ、給食費はもともと子どもが食べている食材費なので、親が払って然るべきだとは思っている。無償化になって、「ただなら、残しても罪悪感がない」というような考えを持つ子が出てこないか、心配。(0歳・小学生のママ)
安くなって給食が貧相になるのは問題だと思う。あと、無償がゆえに、給食に何かあったときに声を上げにくい。また、親も少額でもいいから払うことで、我が子を育てていると感じる必要はあると思う。何でもかんでも無償化はよくない。(高校生以上のパパ)
無償化で気軽に受診できることは是か非か
乳幼児期の医療費は、どのあたりから病院にかかってもいいのか判断が難しく感じるため、無償化により受診のハードルが下がり大変助かりました。(2・3~5歳・小学生のママ)
安静にしていれば治るような風邪でも職場や保育園から病院を受診するのが当たり前の風潮になり、病院側も必要以上に薬を処方するようになっているのが、将来的な医療費の負担増大に繋がるようで懸念している。(3~5歳・小学生のママ)
無償化の財源確保や政治の本質的な役割はどうあるべきか
子どもの給食費や医療費の無償化だけでなく、子どものいる家庭の税金を免除するなどもっと大胆にやってほしい。税金が高すぎて子どもが産めません。(2歳のママ)
無償化はうれしいが、ではその負担のツケは誰に回ってきているの?と思う気持ちもあります。無償にされても、結局わからないようにしれっと税金徴収、増税されていたら、プラマイゼロだなぁとも思います。(0・3~5歳のママ)
無償化の恩恵にあずからなくても楽しく生活できるように、雇用の改善や景気回復などの根本的な問題にもっと取り組んで欲しい。(3~5歳のママ)
アンケートに答えてくれた人(517人)

まとめ
過去最多517人の人が回答してくれた今回のアンケート、物価高が止まらないこともあり、関心の高さがうかがえました。「助かる」「無償化もいいが、保育や給食の質向上、経済対策をしっかりしてほしい」という意見があった一方、所得に応じた保育料の設定に納得がいかない声や「浜松は遅れている」といった他自治体との比較など、ぴっぴサイト上では到底公表できない内容も含め、子育て支援や子育て費用に関する不平・不満も多く寄せられました。
「無償化による公的負担の拡充」は、「少子高齢化が進むなかでも子育て世代への支援が重点化されている」というポジティブなメッセージとして受け止めることができます。しかし、子育てのしやすさは金銭的な支援の手厚さだけで測れるものではありません。
寄せられた意見のなかには、「まずは家計や経済的な安定が欠かせない」というもっともな指摘もありました。確かに費用面の支援は重要ですが、それだけで終わらせず、「人がやさしい」「教育環境が充実している」といったソフト面の魅力も同時に高めていくことが求められます。
今回のアンケートで明らかになった多様な本音を真摯に検証し、金銭的な負担軽減と子育て環境の質の向上をどのように両立させていくか。これからの浜松市における子育てしやすいまちづくりにおいて、目先の無償化だけでなく、市民の声に耳を傾けながら総合的な環境整備を進めていく視点が不可欠と言えるのではないでしょうか。



子育てをするのにこんなにもお金がかかるという事を知らなかったので、子育てし始めて費用の無償化があるのは本当にありがたいです。(0歳のママ)