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初の女性支店長誕生!女性の活躍推進の取り組み 浜松信用金庫

結婚出産後も仕事を続ける女性が増えている今、働き方やキャリアの継続という面ではまだまだ進んでいない企業も多いのではないでしょうか。そんな中、女性が働きやすい環境づくりを積極的に行っているのが浜松信用金庫。2013年11月には浜北区染地台に「きらりタウン支店」を開設、初の女性支店長も誕生するそうです。さっそくきらりタウン支店・開設準備室の皆さんにお話を伺いました。

初の女性支店長、職員も全員が女性

社員

きらりタウン支店の開設は、女性の積極登用をカタチにした第一弾として位置づけられ、女性支店長の鈴木真由美さんをはじめ、全職員6名が女性という 新スタイルの店舗です。 経験豊富なベテランから子育て中の職員、独身の職員まで様々な立場のメンバーが揃い、今は準備に大わらわ。外回りで一軒ずつお宅に伺い案内をしているそう ですが、テキパキと訪問活動を行う皆さんはフレッシュなパワーと笑顔で輝いていました。

「若い家族が多く、子どもの数が急増している活気ある街なのでこちらも元気が出ます。女性目線を生かしたおもてなし重視の店づくりをしていきたいですね」と鈴木さん。
他の職員も抜擢されたことでモチベーションが上がり、より精力的に取り組んでいるそうです。

意欲と能力が認められ、パート職員から支店長に

鈴木さん

今回の女性支店長誕生にはいくつかの要因があります。まず、これまで同金庫が着実に整えてきた環境です。

浜松信用金庫では、パートでも証券外務員などの資格試験にチャレンジすることが勧められています。資格を取得することによって、投資信託や保険販売など多様な業務に携わることができるようにもなり、活躍の場が広がっていきます。
さらには、能力のある人材をより活用するために、平成20年にパートから正職員への登用制度ができました。

鈴木さんは他行を退職し子育てを経てひと段落した頃、同金庫へパート職員として入庫。事務業務の傍ら資格取得に励み、昇進試験にもチャレンジしてきました。パート職員という立場であっても、常に仕事への意識を高く持って働いてきたそうです。
「前職では出産退職が当たり前の時代で一度は辞めましたが、やりがいある仕事ができるってやっぱり嬉しいですよね。支店長という役職は全く思いがけないも のでした。希望を持って前向きに、普段から一生懸命に働いていたら認めていただいて。肩書きは今までの努力への付録であって、次のステップに向けての第一 歩です」。

パートから正職員への登用も女性支店長も第一号。がんばりを認めてくれる姿勢に本当に感謝していると鈴木さん自身は謙虚に語ります。

仕事と家庭、両立しながらキャリアアップ 

鈴木さん

鈴木さんの支店長への道のりを振り返ると、自身の努力はもちろん、職場の理解、家族の支えがあったそうです。
「はましんは男女を問わずとてもいい方が多く働きやすい職場です。主人と主人の両親の協力に感謝しています。子育ては子ども自身の生きる力を信じてほどほ どに(笑)。親が頑張っていれば子どもにもおのずと伝わるものだと思って、仕事と家庭を両立させてきました。」と鈴木さん。

山本さん

小学生と高校生のお子さんを持つ山本貴子さんも、きらりタウン支店を担うママさん職員。
「毎日が多忙で、家にいてほしいと子どもに言われたこともありまし た。それでも続けられたのは家族と当金庫のサポートのおかげ。最近娘に、自分もしっかりした仕事に就きたいと言ってもらえ嬉しかったですね。仕事は自分の リズムであり、家のことを離れて頭を切り替えられる場所。自分の時間=仕事なので努力していきたいです」と話してくれました。
鈴木さんも山本さんも女性職 員のお手本になるよう、公私ともに充実している姿を見てほしいと今日も先頭をきって頑張っています。
女性職員への支援と経験を積めるキャリアアップの土台が用意されている―これは女性にとって安心感がある上、意欲の向上につながりますね。

―浜松信用金庫の女性の活躍推進の取り組み―

取り組み

ワークライフバランスの取り組みを強化している同金庫では、性別に関係なく能力と意欲のある職員が活躍できるような配慮、パートから契約職員や正職員への登用、パート職員の産休取得など様々な試みを行っています。

平成18年には、資産形成などをお客様に案内する「ライフサポーター」という女性中心のポジションを創設。これをきっかけに女性の働く幅がぐんと広がり、今ではどの女性職員も個人客の資産に関する相談に応えられるよう、研修・教育を実施してきたそうです。これらの効果は年々あがっているようで、代理職と係長 合わせた女性の役職数が5年前に比べおよそ1.5倍、以前なら結婚や出産を機に退職していた職員も、産休・育休後に復帰する方が約2倍に増えているとのこと。
今後は男性の育児休暇取得を促す他、よりフレキシブルに改革を進めていくそうです。

会社概要

店舗外観

浜松信用金庫
(※浜松いわた信用金庫に名称変更)
本店所在地:浜松市中区元城町114-8
URL:https://hamamatsu-iwata.jp/

きらりタウン支店(平成25年11月18日(月)グランドオープン予定)
所在地:浜松市浜北区染地台3-32-19

浜松信用金庫(通称:はましん)は、浜松市及び県西部地域を基盤とした信用金庫。
きらりタウン支店は、同金庫16年ぶりの出店で全体では56店舗目となり、個人取引に特化した店舗としてオープン。 女性支店長を筆頭に職員すべてが女性という、ウーマンパワーを存分に発揮した店づくりが注目を集めています。
スカイツリーを手掛けた設計会社による斬新な建物には、地域の方々も気軽に使えるイベントスペースも用意するなど、ハード・ソフト両面からアプローチ。地域に愛される身近な金融機関を目指しています。

取材を終えて

再就職はしたけれども職場環境は理想とは離れていた…そんな話も耳にする中、「仕事を見つけるのに精いっぱい、復帰できただけで十分」と、キャリアアップどころではないという現状もあるでしょう。もしくは昇進のチャンスがあっても「偉くなりたくない、責任を負いたくない」など、優秀であるにも関わらず拒否する場合もあるかと思います。
女性が活躍する場を広げるには、企業の仕組みと女性の意識がかみ合わないとなかなか実現しづらいと思いますが、同金庫のケースは、両者の努力のもと、女性がのびのびと働ける環境を整えた発展的なモデルだと感心しました。

女性が輝ける職場ということは男性にとっても働きやすく、企業側としても有能な人材を確保することができ、活性化にも大きく貢献するはず。
ただし、企業側がステップアップしていけるような地ならしをしただけでは本当の成功にはつながりません。女性の積極登用がお飾りになってしまうかどうかは、これからの皆さんの活躍にかかっていると思います。

野鳥公園での撮影時、公園内でグラウンドゴルフを楽しんでいた年配グループの方から「おっ、今日も頑張ってるね!」と声をかけられ世間話に花が咲いていました。「できることを一つずつ積み上げ、地域にとけ込みたい」ときらりタウン支店の皆さんが口々に話されていたのですが、すでに地域になじんでいる様子がわかるシーンでした。支店名のとおりキラキラオーラいっぱいの皆さんなら、地域に根ざした信用金庫を作っていけるでしょう。
皆さんの成功を応援したい気持ちでいっぱいに、そしてこのような取り組みが当たり前になることを願わずにはいられません。

取材・文責 NPO法人はままつ子育てネットワークぴっぴ/ 鈴木詩乃

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