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ママの座談会 「もうすぐ小学生!どんな準備している?」
入学シーズンまで1か月あまりとなりました。新1年生のパパママは学用品などの準備はもちろん、「勉強についていけるかな?」「一人で歩いて学校に行けるかな?」など不安に思うこともあるのではないでしょうか。今回は4月から浜松市立小学校に通う年長のママと、既に小学生の子どもがいる先輩ママの座談会を開き、小学校生活について聞きました。
座談会メンバー
年長のママ
小学生のママ
司会進行:はままつ子育てネットワークぴっぴ 原田博子
入学前に練習しておくことは?ひらがなは書けるほうがいいの?
司会
今日はご参加いただきありがとうございます。年長のママは小学校にあがると幼稚園・保育園とはどう変わるんだろうと不安なことや聞きたいことがたくさんあると思います。小学生ママは、その頃のことを思い出して3人に語ってもらえると嬉しいです。
それではまず、年長のママにお聞きします。入学前に子どもに練習させていることはありますか?
田頭
園の参観会で作文を書くことがあり、息子は全然書けなかったと参観会に行った祖父母から聞かされました。慌てて入学前用のドリルを書店に買いに走りましたが、入学前から書けないといけないのかなぁ?と疑問に思っています。また、先生の話を聞くときは聞かなきゃいけないよということを口酸っぱく言っています。全く聞いてくれませんが(笑)
浜崎
特に練習させていることはありません。まわりにひらがなを書ける子がいるとは聞きますが、無理にさせて嫌いになってもいけないので。入学時点でだいぶ差がついていると思いますが、今はいっぱい遊んでほしいです。それでも大丈夫なのかは気になります。
司会
先輩ママはどうでしたか?名前は書けたほうがいいのかな?
栗原
書けるにこしたことはないですが、小学校の国語はひらがなから始めるので、本人が望まないのならやらなくてもいいかなと思います。
鈴木
息子は支援級に通っていますが、鉛筆の持ち方や線の練習から始めてくれました。
袴田
園によってかなり違います。長男が年中まで通っていた園は塾みたいなものがあり、そこに通っていた子は作文が書けるようになっていました。次女の園はひらがなを教えない方針ですが、友達が持っていた何度もなぞって消せるノートに興味を示し、買ってあげたらすぐに書けるようになりました。子どもが興味を持った時に準備すれば、自然とできるのかなと思います。
鈴木
息子が通っていた保育園は、ひらがなは教えないが、絵本などで字は見せるという方針でした。それよりも集団生活や自分のことは自分でする、といったことを大事にしていました。
司会
自分の名前がわからないと自分の物と言えない、ということはあるけれど、書くことは心配するほどでもないのかなという感じですね。
授業の様子は?宿題はどんなものがあるの?
司会
最近はタブレットを使う授業もありますが、どんなふうに使っていますか?親は自分が経験していないことを持ち込まれると不安になりますよね。
栗原
2年生まで家に持ち帰ることはほぼありませんが、3年生から週に1回、タブレットで宿題をするために持ち帰り、翌日持って行っています。授業ではよく使っているようです。ただし、めちゃくちゃ重いです。
鈴木
うちの子は雨の日の昼休みにプログラミングアプリで遊んだりビデオ通話で話をしたり、調べもの学習で使ったりしているようです。
司会
小学生ママにお聞きします。宿題や勉強は見ていますか?
袴田
やるようには言っています。1年生の2学期くらいまでは宿題もほとんどない印象です。
栗原
1年生の宿題はプリント1枚と音読くらいで、私が見て間違っているところを指摘する程度です。
鈴木
息子が通う放課後デイサービス(以下、放デイ)は宿題を見てくれますが、息子は「家でやる」と言ってやりません。家でもなかなかしませんが(笑)宿題は見せてくれないので、学校にはそのことを伝えてそのまま提出しています。
西山
夏休みの宿題はたくさんありますか?
栗原
全然。問題集は頑張れば1週間くらいで終わりますね。あとは自由課題くらいです。
袴田
読書感想文・ポスター・工作・自由研究などからどれか1つ、やりたい子は複数やっています。
困っていることを伝えることができる?
司会
西山さんは入学にむけて練習していることはありますか?
西山
「トイレに行きたい」や「友達にいじわるされたけどどうすればいい?」といった、困っていることを大人に伝えられないことがあります。そんな時の伝え方や、ちゃんと伝えることの大切さを話しています。あとは学校に遊びに行きがてら、通学路を一緒に歩いています。
司会
漏らしちゃいそうになるのにトイレを我慢する子もいますよね。伝え方って教えています?
袴田
教えたことはないです。
鈴木
入学後は自分で行くようになったし、授業の合間や行事の前に先生が声をかけてくださっていました。
司会
嫌なことを嫌と言えるか、ですよね。
鈴木
学校では我慢しているようで、家で反抗的な態度をとることはあります。先生にそのことを伝えると「学校で頑張っているんですね」とおっしゃっていました。
田頭
保育園だと連絡ノートがあり、お迎えで先生に様子を聞けますが、先生とやりとりする頻度はどうなりますか?
袴田
欠席の連絡は連絡網ツールでできるので、連絡ノートはめったに書かないです。
鈴木
支援級では専用の連絡ノートがあり、出来事や健康状態などを書いています。放デイの先生が学校に迎えに来てくれることもあるため、やりとりは細かいです。
栗原
幼稚園や保育園に比べたら物足りないと思いますが、1年生の時は先生が音読カードにひとこと、学校での出来事を書いてくれ、様子を知ることができました。学校からの連絡は、よっぽどのことがない限り来ないですね。
朝の支度や登校、どうしている?
司会
入学後、朝はすぐに起きられるようになりましたか?
袴田
起きられないですね。なので、起きる時間に合わせ食べられる量の朝食を、食べやすい状態で準備するといった工夫をしています。集団登校がないと見守りのため親が途中までついていくこともあります。
栗原
集団登校で7時15分集合、20分出発です。本当は6時に起きてほしいですが、起きません。
司会
栗原さんのお子さんは何時に寝ていますか?
栗原
9時前には寝てほしいですね。なかなか寝ないですが。そうでないと体力的にもたないと思います。
袴田
起きる時間を決めるには、まずは練習で学校まで一緒に歩いてみて、到着時間から逆算して決めるといいと思います。
浜崎
ところで、登校に親がついて行くとありましたが、いつまでついて行けばいいでしょうか?
栗原
家の前の交通量がとても多いので、道路を渡るまでは今も見守っています。
袴田
子どもは大人が思う道とは全然違う道を行ってしまうこともあるので、集団登校のない場合は近所の方にルートを聞いておくといいですよ。実際にリュックなどの荷物を背負って歩いてみるとよいと聞き、1度やりました。
鈴木
ランドセル以外に水筒もあるし、学期末はお道具箱などを持って帰るので、かなり重いですね。
栗原
学校からのお知らせには書かれていなかったですが、入学式の日にお道具箱や鍵盤ハーモニカなどを持ってきている親がたくさんいました。入学式の日に持って行かないと、その後子どもが持って行かないといけないので大変です。
全員
良いこと聞いたなぁ(笑)
放課後はどう過ごしている?習いごとは?
司会
働いているママは放課後児童会(以下、学童)に申込んでいますか?
西山
はい、今入れるかどうかの結果を待っているところです。
司会
そうですよね。学童に入ると放課後はそこで過ごすことになりますが、入っていないみなさんはどう過ごしているんでしょう?
浜崎
子どもだけで遊ぶことはありますか?
栗原
何かあったときに親と連絡がとれるように、私が知らない子は家に呼ばないようにと子どもに言っていると、子どもが公園で遊ぶ約束をし、その時に親同士LINEを交換するように言われました。親同士連絡をとれる状況を子どもが作ってくれているかな。あとは、オンラインですね。オンラインゲームの中で待ち合わせ場所と時間を決めて、家にいながら遊んでいます。
鈴木
普段は放デイで過ごしますが、参観会の後に親同伴で家に来てもらったり、長期休みのときに遊んだりすることはあります。
袴田
「親が知り合いでないと遊べない」なんて。自分が子どもの頃には信じられないようなことが普通になっているかな?うちは子どもを介して親の連絡先を交換し、遊ぶ約束をしています。せめて学校で友達同士約束して遊べるようにはなってほしいですね。
司会
親がついていかないと遊べない状況はどうなの?働いている親御さんはついていけないですよね。
そういう社交の場というと習いごとになりますが、習いごとはしていますか?
浜崎
表現活動とリトミックをしています。異年齢交流ができるので続けたいですが、送り迎えの時間が小学生と幼児で変わるので、増やしたいけれど増やせないです。
田頭
私が習わせたいものと本人が希望するものをしています。なので、毎日何かしらの送迎をしています。
司会
毎日?!入学して勉強についていけないようにと思ってやっている?
田頭
そう思って習わせているものもあります。本人がやりたいものは楽しく通っていますが、いつまで続くかな?とも思っています。
西山
うちはスイミングとピアノです。平日は仕事で土曜日しか通えず、これ以上増やすのは難しいですが、学童に入れなくなると塾や習いごとに頼らざるをえないのかな、と思います。でもお金の面は悩みますね。
PTAやボランティア、親の出番はどれくらい?
司会
親の出番は気になりますよね。交通量にもよるけれど、旗振り当番はありますか?
全員
あります。
司会
働いている親御さんはどうしていますか?
袴田
時間休を使ったりしてやりくりしているようです。
鈴木
うちの職場は理解があり、短縮日課の日などは勤務時間を調整してくれます。
司会
学校行事やPTAなど、親の出る番はどれくらいありますか?
袴田
コロナ禍にPTA役員に立候補しましたが選ばれず、セーフ(笑)その他、校外学習の付き添いや読書ボランティア、学級支援など、できる人はボランティアをお願いしますと依頼があります。
鈴木
支援級のPTA役員をしています。朝のあいさつ運動や参観会でのあいさつ、お礼の品の集金などをしました。読書ボランティアもしていますが子どもの反応が楽しいですね。その他、校庭の草取りや花を植える、環境ボランティアなどもあります。
栗原
PTAが立候補制に変わりました。昨年広報をしましたが、思ったほど大変ではなかったです。来年は通学班ごとの地区役員になるので、ちょっと大変になるかも?PTAの仕事全体はコロナで廃品回収がなくなるなどだいぶ減り、今は必要最小限になっている印象です。それでも、ボランティアなども含めるとなんだかんだ親の役割は多いですね。
座談会を終えて
パパママの時代やコロナ前とは大きく変わった小学校生活、座談会終了後も話題が絶えず大いに盛り上がり、年長のママたちはスッキリした様子で帰っていきました。
中でも印象に残ったのは、子どもだけで遊びに行けるよう親同伴で遊ぶ約束をしたり、休み時間にタブレットで遊んだりと、新しい状況やツールに対応して行動する子どものたくましさです。
未知の環境にとびこむ不安は誰にもありますが、春休み中の朝のシミュレーションなどできる準備はして、多くの新1年生親子が新たな環境を楽しむことを願っています。
文/藤田 麻希子