TOPぴっぴのブログ特集記事パパママインタビュー安心・安全で充実した放課後の過ごし方とは-放課後どこで過ごしている?

子連れでおでかけ

子育てのヒント

特集記事

お気に入り

特集記事を検索

安心・安全で充実した放課後の過ごし方とは-放課後どこで過ごしている?

放課後どこで過ごしている

今の小学生は放課後をどこでどのように過ごしているのでしょうか?
近年は安心・安全面や放課後児童会に入れないなど、子どもの放課後の居場所に悩む親もいるようです。今回のパパママインタビューは、小学生以上のパパママに子どもの放課後の過ごし方について聞きました。みなさん、どんなことに悩みどんな居場所を望んでいるのか、結果をご覧ください。

アンケート実施期間 2025年5月1日~31日
対象 小学生以上のパパママ
回答総数183件

アンケートに答えてくれた人(183人)


回答者のグラフ

小1・小2のママパパが多く回答してくれました。また、働いていると回答した人が70%を超えました。

「自宅・学童保育」と「塾や習いごと」を組み合わせて過ごしている子どもが多い

Q. お子さんは放課後、どこで過ごしていますか?(多い順に2つ選択)

就労別放課後どこで過ごしているか

就労している親の子どもは学童保育または自宅、それ以外の親の子どもは自宅と回答した人が多い結果になりました。ただし、その次によく過ごしている場所としては、就労状況にかかわらず塾・習いごとをあげる親が多く、自宅または学童保育と塾・習いごとを組み合わせて放課後を過ごしていることがわかります。

また「校庭や公園」と答えた人は少数で、多くの子どもが屋内で過ごしていることがわかります。

自宅で過ごしている人の満足度は低い

Q. 現在の放課後の過ごし方について満足していますか?

過ごし場所別満足度

全体では60%の人が「満足」と回答しました。主に「学童保育」「塾・習いごと」「校庭や公園」「部活動」で過ごしていると回答した人の満足度は70%以上である一方、「自宅」「祖父母や親戚の家」と回答した人の満足度は50%を下回りました。

主に自宅で過ごしている人の中には、「やりたいことを自由にすることができる場」ととらえている人がいる一方、過ごし方に不満を感じている人もいることがわかります。

自宅で自由にやりたいことをやっているのは、学校の集団行動とは違う活動ができ、息抜きにもなりよいと思う。その時間確保のためにも、安全安心で子どもが自由に過ごせる場所づくりは大切だと感じる。(小3 専業主婦のママ)

自宅で留守番させると、YouTubeやゲームで待たせることになる。他の楽しみを見つけて欲しいが、親がいない時間は自由なので、どうしてもメディアに気持ちが行ってしまっています。折り合いをつけるのが難しいです。(小4 パート・アルバイト勤務のママ)

安心・安全面とともに、過ごし方の内容も重要

Q. 現在の放課後の過ごし方に満足している人はどんな点に満足していますか?

満足している点のグラフ

「学童保育で過ごすことで安心・安全面は保証されるが、子どものやりたいことができるのは自宅」であることがわかります。

「安心・安全面」は、主に学童保育で過ごしている子どもの親が多く選択し、「家族が面倒を見られない間、安心・安全な場所にいられればひとまず満足」と考えている人が多いことがうかがえます。一方、「子どものやりたいことができている」や「子どもの意志を尊重できている」は主に自宅で過ごしている子どもの親が多く選択しています。

不審者や車などの事故をある程度防げるので、校内の学童で過ごすことができるのが、低学年のうちは安全だなと感じました。(小1 フルタイム勤務のママ)

勉強が終わればやりたいように過ごさせています。公園に行きたいと言えば、公園へ。お友達と遊びたいと言われたら、誰かに連絡してお友達と遊ぶようにしています。(小2 専業主婦のママ)

低学年まで学童に通っていましたが、平日は授業の終了時間も遅くなり周りの友だちも学童を辞めた事で、我が家も学童を辞めました。学校の近くの公園に誰かは遊びに来ているので、時間がある時には行って遊ぶ事も多く助かっています。(小6 フルタイム勤務のママ)

Q. 現在の放課後の過ごし方に不満な人はどんな点が不満ですか?

不満な点のグラフ

全体としては「子どものやりたいことができていない」を挙げる人が最も多く、次いで「時間を無駄に過ごしている」が続きました。
主に自宅で過ごしている子どもの親は、他の場所と比べ「時間を無駄に過ごしている」と感じている人が多いことがわかります。また、主に学童保育で過ごしている子どもの親は、「費用がかかる」を選ぶ人が他の場所と比べ多くいました。

特に夏の暑い時期は、部屋でゴロゴロゲームになりがちです。涼しくて、級友と関われる場があるといいなと思います。(小5 フルタイム勤務のママ)

近くに公園がないのであったらいいなと思います。学童が狭い部屋ということもあってか、体力を持て余している気もするし、子どもが行きたくないと言っていることに申し訳なさを感じます。(小2 パート・アルバイト勤務のママ)

みんなが望むのは「からだを動かして遊べる場所」

Q. 理想的な放課後の過ごし方として、どのような場所があるとよいと思いますか?

理想的な放課後の居場所グラフ

全回答者の74%が「からだを動かして遊べる場所」を、67%が「子ども同士で自由に過ごせる場所」を望んでおり、「宿題や勉強ができる場所」や「大人の目がある場所」を上回りました。コメントからも、屋外で自由に遊べる場所を望む声が多くありました。

学童のルールが厳しく、屋外遊びが制限されている。屋外遊びを自由にできないものか?また学童の強制的な動画視聴時間、なくてもよいのではないかと思う。(小1 フルタイム勤務のママ)

ボールはだめなど、禁止事項が多く、子どもが自由に遊べるところが少ないです。(小6 専業主婦のママ)

部活後、帰宅してからはスマホやゲーム三昧になることが多い。友達と遊びたくても、ボールを使える公園等の場所がない。スマホの使いすぎは気になるけど子ども達の居場所がないのが実情。(中学生以上 パート・アルバイト勤務のママ)

充実した放課後タイムに必要なこととは?

アンケートでは放課後の居場所や過ごし方について、意見をお聞きしました。現在の過ごし方に対する意見、ママパパが子どもの頃とは大きく変わった世の中に対する思いなど、さまざまな意見が寄せられました。

学童保育に入れても、過ごし方や来年入れるかどうかが気になる

学童保育が4年生になると人数の関係でほぼ入所できないと思われるため、来年度からの過ごした方に悩んでいます。せめて夏休みなどの長期期間だけでも預かっていただけるようになるとフルタイムで就労している親としては、安心安全面で助かります。(小3 フルタイム勤務のママ)

仕事の日は学童に通っているが、ボードゲームをしたり漫画を読んだりと狭い室内でじっとして過ごす時間が多く、子どものストレスが溜まっているように感じる。支援員が数名いるのだから、体育館や運動場で遊ばせるなど、体を動かせる過ごし方も取り入れてほしい。(小1 パート・アルバイト勤務のママ)

友達と遊びに行くにも気をつかう

有休の時にクラスの子と公園で待ち合わせて遊びますが、とても楽しそうだし、嬉しそう。ただ、校区内とは言え子どもだけで自転車で行くには少し距離のある公園、男児すら狙われるご時世、子どもだけで遊びに行かせるにはためらいます。(小3 フルタイム勤務のママ)

小学生になったので、自分が子どもの頃にやっていたように子ども同士で自由に遊ばせてみたいが、まだ親の目が届かないところで遊ばせるのは、安全面はもちろん、親がいないところでトラブルを引き起こす心配もあり、不安に感じる。適度に大人の目があり安全が確保されている状態で遊べる機会があればベストだと思う。また、何年生くらいから子どもだけで出かけさせて良いのか現在のスタンダードがよくわからない。(小1 専業主婦のママ)

自由に遊べる場所や居場所がほしい

私が小3の頃はもっと自由に近所で遊び回っていました。しかし、今は、車、不審者、事故等取り返しのつかないトラブルが怖くて自由にできません。これでいいのか?と思います。子ども時代の放課後はとても貴重な時間だとわかっているのに歯がゆいです。(小3 パート・アルバイト勤務のママ)

子どもが外遊びできる場所が減っています。あっても遊具が使用できないよう縛られており、放課後は自宅以外で過ごすことが難しくなっていると感じます。(小1 パート・アルバイト勤務のママ)

昔あったらしい、なかよし館みたいな居場所を再開してほしい。外で遊べる場所が学校しかなく、公園もない。また夏の日などどこにも行けず家に引きこもっている。親が放課後家にいないので、子どもだけで何をしているのか不安。ほかの子どもたちはどう過ごしているのか気になる。(小4 パート・アルバイト勤務のママ)

みんなで子どもを見守る環境を

子どもが自分で行ける範囲の場所で、見守りの大人がいて、強制のない活動がのびのびとできる場所があると良いと思いました。親は仕事があるので大変なのはもちろんですが、他人任せではなく、多少なり自分の子どもも地域の子ども達も見守るようなしくみに近づいていけたらいいなと思います。地域の手の空いている人や思いのある人たちで見守れたらいいなと思いました。(小4 専業主婦のママ)

まとめ

子どもの学年や親の就労状況、過ごし場所にかかわらず、多くの人が「からだを動かして、子どもが自由に遊べる場所」を望んでいました。みなさんのコメントからは、「浜松には小学生以上の子どもたちが自由にのびのびと遊べる場所が本当に少ない」のだと思い知らされました。

また、ママパパが子どもの頃と比べ子ども同士で気軽に遊びに行けなくなっていることもうかがえました。場所の問題に加え、安心・安全面や心理的な抵抗もあり、ますます自宅以外の居場所がない、学童保育や習いごとに頼らざるをえない状況になっているようです。

「友達と遊んで過ごせる場所で楽しく過ごしてもらいたい(小6 パート・アルバイト勤務のママ)」、たったこれだけのことがどうしてこんなに難しくなっているのか、どこから解決点を見出せばよいのか、悩みは深まるばかりです。

カテゴリー

このカテゴリの記事

特集記事を検索

特集記事
を検索

このページの先頭へ