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“ひらがなの読み書き”を入学前に教えますか?

ひらがなブロック

新入学シーズン。ぴかぴかの大きなランドセルを背負った1年生たちを見て、未就学児のパパ&ママも「うちの子、小学校に楽しんで通えるかな?」「友だちができるかな?」など、さまざまな思いが広がりますね。
今回は、小学校入学後に習う「ひらがなの読み書き」について、入学前に子どもに教えるかどうかを、パパ&ママたちに聞いてみました。

アンケート実施期間 平成30年2月8日~3月10日
回答総数 108件

子どもが3歳になると「読み書き」を意識し始める親が増える

Q. 子どもがひらがなの読み書きを覚えられるように、何かしていますか?

Q2.0~2歳Q2.3~5歳Q2.小学生

寄せられた回答の中では、0~2歳までは何もしていない家庭の方が多いですが、3歳から何かしている家庭の方が多くなり、3歳~5歳全体では約8割の家庭が何か「している」と回答しました。小学生の親では「していない(しなかった)」と「している(した)」が半々の回答に落ち着くのは、最も関心を持つ時期が過ぎ去ったからでしょうか。
ただ、自由意見を見てみると、「何をしたか」の内容は千差万別です。最も多かったのは、絵本を一緒に見たり、浴室の壁やトイレにあいうえお表を貼ったりするなどして生活の中で自然に覚えていくという声でしたが、中には幼児教室に通ったという声もあり、親の考え方によって実際の行動は幅広く分かれるようです。

「読み」「書き」どこまで求める?

Q. 小学校入学前に、どのくらいのことができたらいいと思いますか?

 Q3グラフ

ひらがな50音の「書き」までできてほしい、と考えている親は半数近く(44.4%)。その理由としては「女の子なので、お友達と手紙のやりとりがしたいから」(4歳)などのほか、「(書けないと)小学校に入学してから大変だという話を聞いた」(小1)といった心配を語る声も。
また、ひらがな50音や自分の名前程度の「読み」まではできてほしいを合わせるとちょうど50%。「名前が読めると、自分の物がわかる」(5歳)「絵本が自分で読めるようになる」(5歳)などの声がありました。
一方で、3%の親は読みも書きも「できなくてもよい」と回答しました。理由として「学校の先生は教え方のプロだから」「周りと比べないことが一番」という声が聞かれました。
次の章で、パパ&ママたちのさまざまな意見を見てみましょう。

より良い子どもの小学校生活を思い、パパ&ママたちの心は揺れる

子ども自身の興味・意欲を大切にしたい…だから「教える」派と「教えない」派

子ども自身が興味を示して覚えたがったら、パパ&ママも教えてあげたくなるようです。ただ、一人目の子育てでは張り切っていたパパ&ママも、二人目の時は「自然に覚えていた」という声も。

自分の名前を読めると、自分の物はすぐ自分でわかるから、最低限としてできるようになっていたい。それ以上は子どもの興味に応じてやらせていきたい。(5歳のママ)

子供が興味を示しているのなら教える、興味もないのに無理やり教えることもないかなと。子供の興味関心に合わせるのが一番。(3歳のママ)

テレビや道路標識、バスや電車の広告など、ひらがなやカタカナに接することも多い。スポンジのように物事を吸収していく時期に、文字の読み書きの基本を教えないことの方が不思議。(6歳のママ)

小学校の授業についていけるか心配

人から「小学校の授業についていけなくて苦労した」という話を聞くと、ついつい心配になり、先回りして教えたくなるようです。

小学校に入学してからでも大丈夫だとは聞くが、出来ているにこしたことはないかなと思う。(5歳のママ)

入学後ではどうしてもゆっくり自分のペースで読み書きを学ぶことが難しそうなので、今のうちから少しずつ時間をかけて教えていきたいと思っています。(4歳のママ)

保育園、幼稚園によって方針も違い、知人の子供は小学校入学後にとても苦労したそうです。教えるなら教える、教えないなら教えないで統一して欲しいです。(1歳のママ)

自己流の癖がつくと後で大変

ひらがなくらい教えてあげられる!とはりきるパパ&ママに見過ごされがちな「正しい書き順」。入学後に先生にしっかりと教えてもらった方がよいという意見も。

自己流で覚えると書き順や癖字を直すのが大変。読みさえできればそれで十分!(小1のママ)

担任の先生に、すごく小さい時から字がかける子は書き順がめちゃくちゃで覚えてしまってクセが抜けないので、しっかり書き順も理解できるようになってからの方がいいと聞きました。(小1のママ)

自己流で教えて書き順を間違えて覚えさせたり、変なクセがつかないといいなーと思います。(4歳のママ)

何でも知っている状態で入学すると、「自分はこれ知ってる!!」と自信過剰になり、あまりお勉強しない子供になると聞いたことがあります。周りが読み書き出来るからと言って、慌てて教えることはないと思います。(5歳のママ)

幼児期は読み書きよりも、創造性を大切にしたい

無心に遊んだり、のびのびとお絵かきをしたり、絵本を見て空想を広げたり…幼児期ならではの経験をもっと大切にしたい、という意見も少なくありません。

ひらがなの読み書きを教えると絵が描けなくなる。文字の羅列した絵しか描けなくなり、想像、創造性が育まれなくなる、と思います。(2歳のママ)

どこかで読んだのですが、ひらがなが読めない方が、絵本を純粋に楽しめる、と聞きました。子供は大人が思っている以上に、絵本の世界を広く深く楽しんでいるらしいです。でも、文字を覚えると、読み聞かせしてもらっていても、ついつい字を追ってしまうらしいです。(4歳のママ)

絶対やってはダメなことの一つ。幼児期の柔軟な発想や思考力を阻害すると思います。(5歳のママ)

普段の生活やお友達との遊びの中で…

子どもが文字に興味を持つきっかけとして多いのが「お友だちとの手紙のやりとり」。お勉強ではなく、コミュニケーションを楽しむことが、子どもの興味を育むようです。

手紙の返事を書きたいと言った時に、50音のシートや書き順のわかるひらがなドリルと合わせ、名前と「ありがとう」「あそぼうね」のような簡単な言葉から読み書きを教えました。誰かにメッセージを書く、好きな絵本を読めるように、などの目的があったほうが本人も興味を持って楽しくできる気がします。(小2のママ)

トイレにひらがな表を張っておくと自然とトイレに入ったときとかに「あいうえお」と読んでいる(5歳のママ)

就学前の子供は、生活や遊びの中で、子供が興味をもつ体験をしたり、絵本をたくさん読んであげて文字に触れることが大切だと思っています。(1歳のママ)

小学校に入学してからで大丈夫

もし、ここまで読んで、「うちの子、まだ読みも書きもできない。教えなくちゃ!」と焦りを感じるパパ&ママがいたら、以下の小学生の親たちからの声を読んでください。「入学してからの勉強で、きちんとできるようになった」という声が多数聞かれました。

うちの子はひらがなを読めましたが、濁音や半濁音は読み書きともにできないまま小学生になりました。でも、今普通に文章は書けていますので、神経質になる必要はなく、読めるように練習を始めておく、くらいでいいのではないかな、と思います。(小1のママ)

子供の友達が次々にひらがなが書けるようになっていて、正直焦りました。うちは何もしていなかったから、ひらがななんて書けず。そのまま入学して、今は一年生ですが、ひらがなもカタカナも書けるようになりました。何もしなくても書けるようになった子もいるんですよ。親だけが焦ってて、今思うと子供に申し訳ないと思ってます。(小1のママ)

小学校では1学期かけて丁寧に読み書きを教わりますし、特に書きについては、手先の発達の違いもあるので、焦って教えてイライラしたり、変なクセがついてしまう可能性もあるので、あえて教える必要はないと思います。(小2以上のママ)

発達障害もあり、平仮名が全く読めない状態で入学しましたが、学校の先生は教え方のプロなのでしっかり身に付いているようです。今では漢字の読み書きも出来るようになりました。一番は『周りと比べない事』だと思います。(小2のママ)

まとめ

「教える」親も「教えない」親も、子どもにより良い小学校生活を送ってほしいという気持ちに変わりがないことが、アンケート結果からよく伝わってきます。
「お友だちはもう自分の名前を自分で書けるのに…」などと人と比べ、幼児教室や幼児向け教材の広告を見て「うちの子も必要?」と、そわそわした気持ちになるパパ&ママも多いかもしれません。
ですが、小学生の親からは、「入学までに全く教えなかったけれど、小学校に入学してから先生に教わり、しっかり書けるようになった」という声が多く聞かれました。「親だけが焦っていて、今思うと子供に申し訳なかった」という声に代表されるように、入学前に焦る必要は全く無いのでしょう。
文字の書ける書けないは、これから続く長い学びの世界の、ほんの始まりに過ぎません。親子ともども不安になり一喜一憂するよりも、二度と来ない幼児期という豊かな時代をその子らしく過ごさせてあげられれば、それが何よりのことですね。

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