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子ども会の役割〜子どもを通じて地域とつながる〜

子ども会の役割〜子どもを通じて地域とつながる〜

子ども会活動がある地域では、小学校の入学準備が始まる頃、新1年生に入会の呼びかけがあります。子ども会の行事や遠足が、小学生の頃の楽しい思い出として残っているパパママも多いのではないでしょうか。

子ども会とひとことで言っても、広い浜松市内では規模や加入状況も様々です。一般的な目的や活動の様子、また親はどのように関わっているのか、参加している方に取材しました。

子ども会ってどんな組織なの?

子ども会の歴史は意外にも長く、江戸時代の寺子屋と呼ばれる頃にまでさかのぼり、庶民に向けた子どもの学びの場がルーツとなっています。現在のような地域で組織する形となったのは、戦後、混沌としている時代の中で青少年の犯罪等が増加し、地域ごとに子どもを見守ろうという流れからだと言われています。

子ども会はどの地域にもあるの?

浜松市子ども会連合会には330の地域団体が所属しています(令和4年4月現在)。浜松市の全町字数は549町なので、60%近い町に市子ども会連合所属の会があるということになります(ひとつの町に複数の子ども会がある地域もあります)。連合会に所属している場合、地域を超え市や県単位のスポーツの大会に参加でき、ジュニアリーダーなどの研修会もあります。連合会に所属していなくても、近隣の子どもたちの交流の場として独自で子ども会を運営している地域もあります。

子ども会の役割〜子どもを通じて地域とつながる〜

どんなことをするの?

主な行事は

  • 季節の行事(新1年生を迎える会、クリスマス会、遠足など)
  • 資源回収
  • 地域のまつりへの参加
  • ラジオ体操
  • ドッチボールやポートボール等のスポーツ大会
  • 防災活動

となっているところが多いようです。ただ、この2年あまり学校行事やイベントと同様に、子ども会もコロナ禍で思うように活動ができない状況が続いています。

イベントでご近所の繋がりづくり

現状、活動をしている子ども会が少ない状況ですが、工夫や対策をして「1年生を迎える会」を実施した、泉町子ども会を紹介します。

コロナ禍の「1年生を迎える会」は記念品プレゼント

泉町子ども会は、2022年度の最初のイベントとして4月上旬「1年生を迎える会」を開催しました。今年は21名の1年生が新たに入会します。例年だとみんなでドッチボールなどのレクリエーションをしていますが、今年は新型コロナ感染拡大防止のため、イベントは中止。新1年生に入学記念品を渡すことになりました。 子どもリーダーの6年生が受付にスタンバイすると、受付表を見ながら「今年は1年生が多いね」などといった声も聞こえてきます。パパやママに連れられて来た新1年生が記念品を受け取り、嬉しそうに帰っていきます。高学年が中心となり、異年齢交流が自然と行われるのが子ども会の特徴です。

子ども会の役割〜子どもを通じて地域とつながる〜

子ども会の良さって何ですか?

泉町の場合は、自治会の中に子ども会組織があるため、ほぼ全員が入会しているという状況です。そのため浜松まつりのラッパ隊や資源物回収、防災訓練など自治会と連動して行う活動もあります。6年生の中から子どもリーダーを募り、運営にも携わります。レクリエーションの内容を考えて司会をしたり、ラジオ体操のお手本や受付係をしたり、下級生のお世話役になります。困った時には学校とも連携できるよう教頭先生と連絡を取り合えるようになっています。 1年生を迎える会に来ていた保護者に「子ども会に期待することは?」と聞いてみると、子ども同士が仲良くなれること、様々な体験ができることといった子どもの社会性を育むメリットを感じているパパママがほとんどでした。

課題はなに? 役員の負担をどう乗り切るか

子ども会は歴史が長いゆえに、今の子育て世代の生活環境と合っていない等の課題もあります。「大変だと思うことは?」という質問には、総会など親が参加することが年に何回かあること、役員の仕事があることといった意見が出てきます。

役員を引き受けてはじめてわかること

実際に役員経験のあるママたちからは、これまでのやり方を変えようと思っても、みんなの意見を聞いて制度を変えていくためには時間と労力が必要なので、「結局例年通りでやり過ごし終わっていく」という声や、「世帯数の書類をコピーしたり、手書きのものを電子化したりするだけでも時間を費やしてしまう」といった話もありました。また、「役員になったら、自分の子が参加していない行事でもお手伝いに行くことになる」というのも負担が大きいところです。役を引き受けるまでどんな仕事があるのかわからないため不安も多く、まさに「やってみないとわからないこと」ばかりなのです。

子ども会の役割〜子どもを通じて地域とつながる〜

それぞれの役員が各地区の繋がりと役割について、試行錯誤しながら活動を続ける子ども会ですが、転入者や地域の園に通っていなかった親子にとっては、誰がどこに住んでいるか知るきっかけとなる貴重な場でもあります。「三世代がイベントを通して交流する事で、顔を把握して、地域力を高めようと自治会が頑張ってくれている」という地区もあります。

近隣に顔見知りが増えることは防災面でもメリットが大きく、集団登校の縦割り交流や子どもリーダーの経験も通じて、災害時の安否確認を迅速に行うことができるようになるのです。子ども会は単なる異年齢交流だけでなく、親子とも自分の住んでいる街に関心を持っていくことで、地域で安心して暮らすためのつながり作りの役割があることがわかります。

会長を経験したママ「役員をやってみて感じたこと」

泉町秋山さん

昨年度泉町子ども会の会長だった秋山果純さん。小学生3人のママですが、上2人のお子さんは少年野球で忙しく、これまでなかなか子ども会に携わる機会がなかったそうです。

しかし会の役員は順番に回ってくるため、「早めにやってしまおう!」と、昨年度思い切って会長へ立候補しました。イベントの計画を立てても新型コロナの影響で中止となることが多く思うようにはできませんでしたが、周りの役員と協力しあって1年間活動してきました。役員をやったことで、これまで知らなかった地域の人を知る機会にもなりました。他の役員からも、実際やってみると思っていたよりも大変ではなかったという声も聞かれ、結局みんなが子どものためだから…という思いの元に、 役の仕事をやり切れたようです。

「もしコロナ禍でなかったら何かしたかったですか?」と秋山さんに聞いたところ、「浜松まつりの最後に、会長はみんなに担がれ1年の任務をねぎらわれるそうです。それがしたかったな~」と答えてくれました。せっかく役員をやるんだったら楽しんじゃおう! といった気持ちがその答えに凝縮されていました。

子ども会は、地域によって規模や行事も様々ですが、子どもにとっては幼少期からの地元の仲間作りができる場所、親にとっては自治会等の仕組み知ることで地域のつながりを知る場所となっていることに変わりはありません。親子で関わっていければ、自分の住む街が暮らしやすい環境になっていくのでしょう。

子ども会の役割〜子どもを通じて地域とつながる〜

取材を終えて

泉町の取材中、記念品を受け取った子どもたちが自然と隣の神社で遊び始め、無邪気に走り回っている様子は、どこか良き昭和の人の繋がりを感じ、こういう光景こそ子ども会の良さなのではないかと感じました。例えば、WEB申し込みや配布物をメール等で送ることができるようになれば、課題となっている役員の仕事も軽減され、運営がしやすくなるかもしれません。大変さを理解している役員経験者が会員に増えれば、もっと役員に手を貸したり、協力したりすることができ、より思いやりの多い地域になっていきます。幼少期からのこうした地元のつながりは、子どもの将来においてきっと大きな財産になるだろうと感じました。

取材・執筆/三浦 貴子

【参考】浜松市子ども会連合

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