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産後のおちこみ、不調はありましたか?

産後の不調

出産は女性にとって大きなイベントです。しかし、かわいい我が子が産まれて幸せなはずなのに、産後のおちこみや不調があって子育てが辛いという声を産後ママから聞くことがあります。そこで今回のパパママインタビューでは、産後の不調はどんな症状だったか?産後の生活で負担に感じたことにはどんなことがあったのか?産後に助けられたサポートとは?など産後の状況と、疲れた時の乗り切り方、手伝ってもらって嬉しかったことなどを子どもを持つパパママに教えてもらいました。


アンケート実施期間 2023年2月1日~28日
対象 子どものいる家庭
回答総数 274件

アンケートに答えてくれた人

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産後、なんらかの心身の不調があった人が全体の9割以上に

Q.産後、心身の不調はありましたか?

産後の心身の不調の有無 円グラフ

今回のアンケートでは、産後に心身の不調があった(ある)、少しあった(少しある)と回答した人が全体の94%と、大半の人に心身の不調があったことがわかりました。

産後の不調を感じたのはホルモンバランスが変化する産後すぐ~1か月が最多

Q.産後、心身の不調があったのはいつ頃でしたか?(複数回答)

産後の心身の不調の時期 円グラフ

産後、心身の不調があったのはいつ頃かを聞いたところ、産後すぐ~6か月と回答した人が全体の8割と、産後6か月までが心身の不調のピークであったようです。その後は個人差もありますが、出産の影響で乱れたホルモンバランスの回復や子どもの成長などとともに時間の経過により落ち着いていくのでしょう。

2人目以降の出産時にも感じる産後の不調

Q.産後の不調があったのは何人目の出産でしたか?(複数回答)

          産後の心身の不調の何人目か 円グラフ

1人目の出産時に不調があったとした人が一番多かったものの、2人目、3人目、それ以降の出産時に産後の不調があったとする声も回答数全体の2割以上に上りました。出産は同じ経験をすることはなく、さらに2人目以降の出産時には産後、上の子のお世話をしながらの育児となるため、無理をして体調を崩してしまうママもいると考えられます。

不安やイライラ、産後に起こった心身の変化

Q.産後の不調を感じた時、どんな変化が起こりましたか?(複数回答)

産後にどんな変化があったか? 横棒グラフ

 

産後の不調を感じた時、起こった変化として一番多かったのは、色々なことが不安になってしまう、次いで配偶者や家族への不満が募る、わけもなく泣けてしまう、となりました。続いて、落ち込んでしまい元気が出ない、孤独感を感じ寂しくなってしまう、となり、身体の不調を挙げる意見よりも精神的な不調を挙げる意見が上位となりました。

具体的にはどんな状況だった?

ホルモンバランスの乱れ、慣れない育児、赤ちゃんとふたりきりの疎外感などからくる心の不調が不安、イライラ、涙となって身体に表われていました。

先が見えず不安が押し寄せる

子育てがこれでいいのかいつも不安だった。(核家族・働いている(フルタイム)・里帰りした)

これから先不安になり、配偶者に対する苛立ちと不満があり、1人になると訳もなく泣けたり、現実逃避したくなりました。(核家族・育休中・里帰りしなかった)

ホルモンバランスの乱れで少しの事でものすごく悲しくなって泣けたり、今後しっかり育てることが出来るのかと不安になったりしました。産後1ヶ月はとにかく情緒不安定でした。(核家族・専業主婦(夫)・里帰りした)

わけもなく涙が流れる

家族(自分の親)と喧嘩することが多くなったり、夜子供たちが寝ている時わけもなく泣けてきたことがありました。(核家族・働いている(パート・アルバイト)・里帰りした)

早産により想像していた妊娠・産後とは異なり、入院中に気が張っていた事で、退院後に震えや寒気、不意に泣けてくるといった症状があった。日中1人になるのが怖くて、必ず誰かがいる場所に行きたくなった。(核家族    働いている(フルタイム)・里帰りした)

気がつくと泣いていて、泣きながらご飯を作ったりミルクをあげたりしていた。自分の症状や子供の成長を検索しては不安になり、寝れないまま朝を迎えた事もあった。(核家族・専業主婦(夫)・里帰りしなかった)

普段は気にならないはずなのに家族にイライラ

出産後今までは気にならなかった家族の些細な言動にイライラしました。(核家族・働いている(フルタイム)・里帰りした)

産後すぐにマタニティブルーだと思っていたけど、全然イライラ感が改善されず、些細なことで、イライラしてしまう。そして、夫に強く当たってしまう。そんな自分がイヤになって、どこかに行ってしまいたくなることが続いた。(核家族・育休中・里帰りした)

夫の行動や言動に対してイライラして許せなくなってしまった。自分1人で子育てしているように感じて悲しくなってしまった。(核家族・働いている(フルタイム)・里帰りした)

授乳などにより睡眠不足が積もる

睡眠が授乳のため細切れで睡眠不足ですが、眠気が余りなく、ぐっすり眠れない。(核家族・専業主婦(夫)・里帰りした)

授乳回数が多く睡眠不足だが、朝は変わらず起きて上の子2人の幼稚園を送り出す。その後もやることは沢山でそのうち幼稚園から帰ってくるので、睡眠不足が積もる。ボーっとなるし、ただただ眠かった。(核家族・専業主婦(夫)・里帰りした)

一人目で何も分からず、子供が寝ない理由や寝るようになる方法をひたすらネット検索していた。眠れない事でイライラして、頭がボーッとして、笑えなくなった。親が来てくれて子供を見てくれたが、泣き声が少しでも聞こえると寝たいのに覚醒してしまい眠れなかった。子供がなんで泣いているのか分からず、母親なら分かるはずじゃないの?と落ち込んだ。三人目が産まれてからは、姉たちがうるさくしていたり、宿題をやらなかったりと、小さな事でイライラして怒鳴ってしまってダメな親だと落ち込む。(核家族・育休中・里帰りした)

孤独や疎外感を感じる

1ヶ月検診まで外出を控えることがとてもストレスに感じました。疎外感が凄かったです。(核家族・育休中・里帰りしなかった)

子供と家の中で2人っきりの時間が長く孤独感を感じる。育児の不安や苛立ちから泣けてくる。(核家族・働いている(フルタイム)・里帰りした)

子どもが生まれて幸せなはずなのに孤独感に襲われて涙が出てきた。自分でも自分の気持ちがよくわからなかった。今思えば、初めての子育てが自分の思い描いていたものと違い、戸惑い、不安な気持ちだったのだと思う(核家族・専業主婦(夫)・里帰りした)

産後の生活の中で負担に感じたのはどんなこと?

毎日の家事、慣れない赤ちゃんのお世話、眠れないこと、里帰り中の父母や配偶者との関係などが挙げられ、産後の身体を休めたい時期に家事や育児に多くの負担がかかっていることがわかりました。

毎日の家事

家事がやりたいときにできなかった。洗濯物を朝干したいのに、子どもが寝なくてできなかったときが一番つらかったです。
(核家族・働いている(フルタイム)・里帰りした)

家事。自分のことをする時間がないこと。食事もゆっくりとれないので少しストレスだった。(核家族・働いている(フルタイム)・里帰りした)

慣れない赤ちゃんのお世話

授乳は混合だったから、母乳とミルクの量がよく分からなくて、どのくらいあげればいいのか考えることがストレスだった。出る限り母乳にしたかったが完全ミルクに切り替えていた。離乳食はどのくらいの硬さなのか、量はどのくらいか、食べない時はどうすればいいかとにかく悩んだ。(核家族・働いている(フルタイム)・里帰りしなかった)

離乳食をなかなか食べてくれない時。夜泣き、夜中の授乳。
(核家族・働いている(フルタイム)・里帰りした)

上の子のお世話

二人目の時は、上の子の登園準備や送迎がとても負担だった。(核家族・働いている(フルタイム)・里帰りした)

上の子のお世話。下の子が産まれてから赤ちゃん返りにより、夜間のおもらしが始まり、毎日シーツ洗いが始まった。産後のためかオムツを履かせるという案は全く浮かばず。保育園の先生からオムツ提案があり、夜間のみオムツを履かせた。オムツ対応をしたことで、母子(上の子)ともに心身元気になりました。(核家族・育休中・里帰りしなかった)

とにかく眠れない

子どもの世話で眠れないこと。仕事をしている夫に相談しても、時間がないからと話の途中で終わられ、話を十分に聞いてもらえない。上手く説明しようとしても、頭で話をまとめられず、要点が伝えられない。夫が育児を十分にできないように感じ、実際はまかせられることも不安で気になる。(核家族・育休中・里帰りしなかった)

自分が寝たい時に寝れない。子が寝てるときに眠いのに寝れない。寝れてたら身体は元気だからなんとかなることが寝れないとイライラ、だるさ、頭痛、不安、泣けてくるすべてが起こった。(核家族・育休中・里帰りした)

里帰り中の父母からの声かけ

産後実家で過ごしたが、家族から育児についてダメ出しされた。助けてもらうことも多かったが、里帰り自体が家族の負担になっているようで、時折迷惑そうにされた。(核家族・働いている(パート・アルバイト)・里帰りしなかった)

2人、里帰り出産で産みました。1人目は家族も手厚くフォローしてくれたのに、2人目になると産後ということを忘れられて、家事を色々頼まれてイライラ。身体が辛いのに言われるので、実母とは喧嘩になりました。(核家族・働いている(フルタイム)・里帰りした)

配偶者との関係

旦那が子供をみずに自分のことしかやってくれなかった。(同居(妻の家族)・働いている(フルタイム)・里帰りしなかった)

夫とのスキンシップが負担に感じた。私自身はスキンシップをする気になれなかったが、夫に理解してもらえず、病気じゃないかと言われたのがショックだった。今もスキンシップが嫌だが、喧嘩になるよりはマシかと思い我慢している。(核家族・働いている(フルタイム)・里帰りしなかった)

産後に助けられたのは家族のサポート、子育て支援ひろば、産後ケア事業

猫の手も借りたいような産後の忙しい日々の中で助けられたサポートはどのようなものだったのでしょうか。

Q.産後に助けられた事業やサポートがあれば教えてください。(複数回答)

産後に助かったことや利用したサービス 横棒グラフ

産後に助けられた事業やサポートについて聞いたところ、一番に挙げられたのは家族等、次いで、子育て支援ひろば、浜松市の産後ケア事業となりました。続いて、ネットスーパー、食料宅配、夫の育休取得、親子ひろば、浜松市など行政の相談窓口となり、家族のサポートや民間のサービスのほか、多くの人が浜松市など行政の事業も利用していることがわかりました。

辛い時の乗り切り方、その時にしてもらって嬉しかったこと、してほしかったこと

多くの声を聞くことができた今回のアンケート。みなさんに、辛い時の乗り切り方やしてもらって嬉しかったこと、してほしかったことを教えてもらいました。

辛い時は誰かに聞いてもらったり、時間をもらったりして気分転換をしながら乗り切る!

子供と少し離れる時間があったり、時間や子供をを気にせず自分のことに時間を割ける時間があったりすると嬉しかったです。また、子供の体調のことで心配なことがある時、#8000に電話をしたりできるだけでなく、0歳は医療費が無料なのでお金の心配をせず診てもらうことができて本当に安心しました。
(核家族・育休中・里帰りした)

話を聞いてもらえるだけでありがたかった。(とりあえずは共感して労ってくれるだけで感謝の気持ちでいっぱいて泣けてきた)産後は落ち込むとかメンタルがジェットコースターという話を知っていたので、「あーこれが噂の産後メンタルか!!」となった。事前に情報があるのがありがたいし、今だけだと思ってなんとかやりすごせた。(核家族・専業主婦・里帰りしなかった)

自分の好きなアーティストの音楽や動画を見て癒された。食欲を満たすことでストレスを発散した。親や友人と話をする事で不安が解消した。(核家族・働いている(フルタイム・里帰りした)

誰にも話したり頼らずに1人で抱え込むと辛くなってしまったので家族でも友人でも話せる人に話したり頼ったりすることが大切だと思った。
最初は何も分からず体もしんどくて本当に大変だったが2ヶ月くらいから少しずつ心身ともに回復し余裕も出てきたので必ず楽になる時が来ると思ってあまり先の事を考えすぎずにこれからもがんばっていきたい。(核家族・育休中・里帰りしなかった)

とにかく体を休めたかったことと、誰かに話を聞いてもらって大丈夫だよと言って欲しかったし、経験談を教えてもらいたかった。
実家に帰って、子供の体調で不安なことを話してみたら、義姉からうちの子や友達の子もそうだったよ、こういう風に対処したよって明るく言われて、気が楽になった。父母と話すことで、少しずつ落ち込まなくなった。
1ヶ月検診で助産師さんに不安をぶちまけて、保健師さんと面談させてくれた。予防接種も小児科に電話して、全くわからないと伝えたら、丁寧に管理する資料も渡しますよって説明してくれて、ほっとした。(核家族・育休中・里帰りしなかった)

夫の優しさや周りの人からのなにげない励ましが嬉しい

夫が毎日話を聞いてくれた。その上ネットで自発的にさまざまな情報を収集してくれ、息抜きできるよう週末は私の都合を優先してくれた。夫婦間でリレーションが取れていたことが孤独を感じずに済んだ要因だと思う。(核家族・育休中・里帰りした)

積極的に育児に取り組んでくれた夫、私の身体を心配してくれる実母には心底救われた。身体を休めて回復させることも母の勤めと思い、しっかり休むことができた。(核家族・働いている(フルタイム)・里帰りしなかった)

産後1ヶ月に健診に行ったとき、産院でお世話になった助産師さんから「お母さん、頑張りましたね。」と声をかけていただいたとき嬉しかったです。(核家族・育休中・里帰りしなかった)

産後ケアや支援センターで助産師さんと話ができ、自分の育児が間違ってないと言われたり、「頑張ってるね。」とひとこと言ってくれるだけで安心して涙が出てきた。また、支援センターなどで他のママさんたちと交流ことで共感できることなどたくさんあり気持ちが楽になった。特に頼りになった助産院での産後ケアは、1歳まで使えるようになって欲しい。(核家族・育休中・里帰りしなかった)

1ヶ月のころの助産師訪問は、来てもらう前はわざわざ子供との生活もまだリズムがとれなくて余裕がないのになんで今…と思いましたが、気になることなどを気軽に聞けたりできてよかった。(核家族・育休中・里帰りした)

求められる行政のサポート

育休をもっと長い期間とれるように法整備してほしい。育休中の第一子の保育園利用時間ももう少し柔軟にしてもらえると助かる。パパの育休も法整備されたものの普通の仕事をしている人にとっては実際はほぼ利用できる状況ではない。(核家族・育休中・里帰りしなかった)

夫が父親の自覚が出るまでに時間がかかったが、家事育児に目覚めてくれればかなり楽になった。プレママ教室や両親学級だけでなく、父親単体で行く父親教室は必要だと思う。産後もママの気持ちを夫が理解するのは難しい部分があるので、父親が1人で子どもを連れてパパ教室行き、体験する機会は必要だと思う。(核家族・育休中・里帰りした)

もう少し産後ケアが融通良く利用できれば嬉しい。使いたいと思っても予約が1ヶ月先となれば不安や孤独感がかなり大きくなって負担倍増。翌日予約可があればとても利用したかった。(核家族・働いている(パート・アルバイト)・里帰りした)

落ち込んでいるときに自分から動かなくてはいけないサポートサービスなどは受けにくい。
保健師訪問のように、ほとんど手続きしなくてもヘルパーなどのサービスを産後に一度体験できると嬉しいし、次回利用するときの敷居が下がるのにと思った。
(核家族・専業主婦(夫)・里帰りした)

とにかく大人と会話がしたかった。ただ、話を聞いてもらえるのは嬉しかったが、アドバイスはいらなかった。ただ聞いて大変さに共感してほしかった。
保育園で開催されていた親子ひろばの存在はありがたく、特に0歳の日は安心して利用できた。2016年に出産したが、自宅保育だったので2歳頃まではよく利用させてもらった。父親にも参加してもらえる土日のイベントもたまにあるといいと思う。私自身が疲労困憊だったため言い方も強くなってしまったのは反省しているが、夫が父親としての自覚を強く持ったり、息子の様子やアドバイスを聞き入れる姿勢が弱かったので、乳幼児との関わりを学んだりリアルな声を聞く機会があると少しでも役立つかなと思う。(核家族・専業主婦(夫)・里帰りしなかった)

まとめ

今回のアンケートにはたくさんの方々に回答をいただき、関心が深かったことがわかりました。本来、出産直後から半年まで出産して体調が戻るまではママにとって身体を休めたい時期なのに、数時間ごとの授乳など慣れない育児に緊張して気を張り詰めてしまっている健気なママたちの姿が浮き彫りになりました。
コロナ禍の中で出産されたママたちにとって、本来ならばパパや祖父母たちのサポート、同じ頃に出産したママとの交流を通して育まれたはずの育児なのに、孤独の中で産後の育児を行うことになってしまっていたようです。
産後ケア事業やこんにちはあかちゃん訪問の利用や親子すこやか相談などで助産師や保健師に話を聞いてもらえたママからは「話を聞いてもらえて、救われた」という声がありました。
産後の不調は身体・精神どちらも産後早期に多かったようです。産後、いつもの私とは違うと感じたら、我慢せずに、専門家に相談する、サービスを利用するなどしてみましょう。

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