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子育て世代を”ドア・ツー・ドア”で支援「遠鉄タクシー」

乗車準備

浜松市中央区上島に本社を構える「遠鉄タクシー株式会社」は、静岡県西部を中心に営業する県内最大規模のタクシー会社です。1日に約4,000件もの乗車件数があり、「もっとも信頼されるタクシー会社」を目指し、多くのドライバーが活躍しています。
遠鉄タクシーが提供している、地域の子育て支援に繋がるサービス「マタニティタクシー・こどもタクシー」について、その取り組みと思いを伺ってきました。

子育て世代の移動支援で地域へ貢献

同社は1951年に創立、共働きの子育て世帯の増加や女性の就労増加に合わせて、子育て世代や子どもだけでの移動支援サービスを行っています。子育て中の悩みを、タクシーの「ドア・ツー・ドア」の長所を活かして解決していこうというものです。

2009年から乗務員養成講座などを通して、子育て世代に寄り添ったサービスの展開に取り組んできました。妊婦・子ども連れ体験や保育所での保育実習等で、子育て世代がタクシーを利用する際に不便なことや不安なことを具体的に聞き、どうすればより安心して利用してもらえるかを学んできました。それらの学んできたことと自社のノウハウをいかして、2018年に「マタニティタクシー・こどもタクシー」と銘打ち、全ての乗務員が対応可能なサービスへ転換してきました。

山本さん・大庭さん・松田さん

運行営業部営業課の山本さん・松田さんに、サービスについてお話しいただきました。

「普段からタクシードライバーとしてのサービスが行き届いていれば、限定的な専任乗務員の仕事ではなく、乗務員全体でより早く対応できます」と山本さん。松田さんも「ひとりで乗車するお子さんに対しても、一お客様として対応する姿勢を大切にしています」と話していました。他社にはない特徴として、利用者個人での事前利用登録(無料)ができる「マタニティタクシー・こどもタクシー」のサービスを行っています。

「マタニティタクシー」で出産をサポート

妊婦さんが通院や出産のために病院へ向かう際に、ひとりでも安心してタクシー利用ができるのがマタニティタクシーです。出産予定内容(日にち・病院名)、お迎え先(実家・現在の住まい)などを事前登録しておきます。

いざ陣痛が始まり病院へ向かう際も、破水したときのために大きめのバスタオルを用意しておけば、一番早く駆けつけられるタクシーが迎えにきて、病院へ道案内不要で送迎してもらえるので、陣痛時に頼れる人がいない場合に不安を抱える妊婦さんも安心です。

「こどもタクシー」で子育てをサポート

子どもの習い事・学校などの送迎や、急な用事で子どもを迎えに行けなくなった場合にも、子どもだけでタクシー利用ができます。事前登録の内容は、通園・通学先(幼稚園や学校名)、乗務員が子どもに対して留意する点(性格・体質など)、送迎場所情報(待ち合わせ方法)です。

それらを予約の度に伝える必要がなく、乗務員へ伝達されるようになっているそうです。内容変更したい場合は電話でも可能ということで、手軽に登録しておくことができます。学校や施設内からの迎えが可能で、乗務員が車を降りて指定場所まで子どもを迎えに行き、タクシーまで案内。送りの時も、乗務員が子どもを目的地の施設まで案内するようになっているので安心です。サービス利用対象者は、小学6年生まで。事前登録してある場合のみ、子どもだけの利用の際に後日請求での支払いができ、子どもに現金を持たせていない場合も便利です。

利用者は小学2~4年生を中心に、毎週何曜日の習い事や放課後児童会からの送迎といった定期利用が多いそうですが、「共働き世帯の場合、けがで学校の送迎が必要になった場合や、急な残業等で迎えに行けなくなった際も自宅などへの送迎をすぐに手配できるので、万が一のおまもりとして登録しておくと安心です」と、自身も子育て世帯の松田さん。親子で事前に話をしておけば、いざという時も慌てずに対応できます。

乗車サポート

勤続16年の女性乗務員である大庭さんに、実際の乗務経験についてもお話しいただきました。「私は、子どもが乗り降りする際は足元に注意し、気をつけてねと声がけするなど心掛けています。ドアの開閉時は手を挟まないよう配慮したり、シートベルトの付け方をサポートしたりすることもあります。とにかく安心・安全な心配りをするように努めています。また、子どもだけで自宅を出発する際は、『玄関の鍵、かけられた?』と声掛けもします」

送りの目的地到着後に行う保護者への電話連絡だけでなく、迎えの際に予期せず子どもが見つからない場合も電話確認するそうで、その場にいない保護者も安心して利用できるよう、安心安全な心配りが徹底されているようです。

また様々な利用ケースの中で、大庭さんが特に印象的だった事例は、子どもを小学校まで迎えに行き、祖父母の家に送ったときのこと。送迎の手間なく迎えることができた祖父母に「ありがとう、ありがとう」ととても感謝されたのだそうです。こどもタクシーが、パパママだけでなく子育てに協力してくれる祖父母の負担軽減にもなっていると感じたのだそうです。

子育てサポーターとして、地域を支えるタクシー

乗車件数全体でみれば、マタニティタクシー・こどもタクシーとしての利用は1日数件だそうですが、「タクシーで解決できる子育て世代の要望があれば、応えていきたい」という思いが、これらのサービスを実現しています。そして、乗務員全員がお客様一人ひとりに合わせたサービスを提供するために地道に取り組んできたことが、結果として地域の子育て支援に繋がっているようです。

また、サービスを支えている乗務員の90%程は男性ですが、大庭さんのように女性も増えてきています。約70名の女性乗務員のうち30%がママで、自身の家庭での経験などもいかしながら、タクシードライバーとして活躍しているようです。

生まれる前のマタニティから、シニア世代まで、それぞれのライフステージで重宝するタクシー。移動中のわずかな時間でも、何気ない会話や乗り降りの際の心配りは、いつまでも記憶に残っているもの。子育て世代も安心して利用できるタクシーは、地域の子育てにおいても心強いサポーターの一員です。

会社概要

1951年に創立し、主に静岡県西部を中心に乗用自動車による旅客運送業を行う。「地域とともに歩む 総合生活産業として 社会に貢献する」を経営理念とする遠鉄グループの運輸事業を担っている。2000年に緊急通報サービス「あんしんネットワーク」事業を開始。2023年に「働きやすい職場認証制度(正式名称:運転者職場環境良好度認証制度)」合格、同認証(二つ星)を取得。

遠鉄タクシー株式会社
本社所在地:浜松市中央区上島一丁目11-15
電話:053-412-7777
URL:https://www.entetsu.co.jp/taxi/

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取材を終えて

取材を通して、「マタニティタクシー・こどもタクシー」は限定的なサービスではなく、すべての人に真摯に対応するという基本姿勢を大切にした取り組みのひとつとして続けられていることがわかりました。事前登録は「万が一のおまもり」という言葉が特に印象的でした。子育て世代のひとりである私も、妊娠中はマタニティタクシーに登録していたことで心強かったです。今は小学生の親となり、習い事などの送迎が日常のひとつになっています。日々の仕事や子育てにおいても、地域の子育てサポーターとして、タクシーも上手く活用していきたいと思いました。

取材・執筆/鈴木 とわ

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