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託児つきの職場で再就職の第一歩 有限会社杉浦新聞店

「子供がまだ小さいけど働きたい」と思っている方。
「こんな働き方もあるのね」と思える職場を見つけました。
意外なことにそれは身近にある「新聞店」です。どうやら利点は「短時間で高収入」だけではなさそうです。 朝刊や夕刊の配達、折込作業はもちろん、その他地域住民向けのリサイクル推進活動やイベント開催など、その業務内容は多岐にわたります。今回は浜松市丸塚町にある「杉浦新聞店」に取材にうかがいました。

子育て中のママにちょうど良い職場

杉浦敏実さん

「従業員の9割が実は女性なんですよ」
とおっしゃるのは2代目の店主、杉浦敏実さん。
平成18年の10月の就任時に事務所を増床する際、新たに従業員向けの無料託児室を設置されました。従業員からの要望があったことが主なきっかけだったそう。
「託児室の利用者は現在4名。その他数名、土曜日や長期休暇中に臨時で利用する場合もあります。
いざという時に託児ができると小学生以下のお子さんをもつ従業員に評判がいいんです」
新聞販売店の仕事は、朝早かったり、なかなかの重労働だったりと決して簡単とは言えない仕事内容ですが、「短時間で効率的に働ける」「普通免許があればバ イク配達OK」「子育て中でもやる気があればチャレンジできる」ということもあり、口コミで子育て世代のママさんが集まります。
「はじめはバイクに乗れなくても、安全に運転できるまでしっかりサポートします」とのことですので安心です。

託児室の様子

託児室

 

同ビルの2階にあがると12畳以上と思われる広々とした明るい託児スペースがあります。

この日は土曜日だったためか通常より多く、小学生から乳児含む未就園児まで8名が来ていました。

保育士もしくは看護師の有資格者がみてくれるというこちらの託児室。少人数の日ならば4か月の赤ちゃんも預かりOK。
平日託児がない時間帯にはこのスペースがカルチャー教室の会場にもなります。

ママスタッフが活躍中

濱本友加里さん

実際にこの日3人のお子さんを預けていた「新聞活用アドバイザー」の濱本友加里さんにお話をうかがいました。
「小3、小1と3歳の子どもがいます。以前新聞配達の経験があったこと、新聞が好きだということもあって、知人の紹介で半年前にこちらに就職しました。
新聞の良さを訪問して説明する、なかなか大変な業務ですが、良さをわかってもらえた時にはやりがいを感じます。以前やっていた朝刊配達は早朝なので、子どもの就寝中にパパッと集中して働けました。小さい子どもがいてもやる気さえあればちょうど良い仕事なんですよ」
濱本さんは、同ビルで開催するカルチャー教室の手伝いなども担当しています。
最近では、地域の方を講師にむかえた「布ぞうり教室」を開催、合計40名ほどが参加されかなり好評だったそうです。
こうした地域住民向けのイベントは、物腰がやわらかく世間話の得意な女性が本領発揮できる仕事内容といえるかもしれません。

 

馬淵恵利さん

馬淵恵利さんは小2、小1の子育て中のママ。
知人に誘われたことがきっかけで、最初はパート従業員として4年程前に入社。
その当時は幼稚園児をかかえつつ、土曜や長期休暇には同店の託児を利用したりと時間をやりくりしながら楽しく勤務してきたそうです。
下の子が入学したのを機に社員となり朝刊配達と午後の折込作業を担当しています。それ以外の時間には「古新聞再利用アドバイザー」として古新聞を使ったアイデアを日々研究中。新聞購読者に無料配布している冊子には、具体的な再利用方法をイラスト入りで載せました。
「台風の日の朝刊配達は一番大変でした。嬉しかったことといえば、読者に手渡しする際に言われるありがとう、ですね。励みになります」

会社概要

会社外観

中日ニュースセンター中田ステーション
有限会社杉浦新聞店
〒435-0046 静岡県浜松市東区丸塚町64-1
フリーダイヤル:0120-81-4317 FAX:053-462-1895
URL:http://www.sugiura-shinbun.com
設立年月日:昭和56年11月
従業員数:30名

取材を終えて

内閣府が2011年11月に全国の18歳未満の子のいる子育て中の親を対象に実施されたインターネットアンケート調査(※)によると、 調査時点での妻の就労状況は、何かしらの仕事を持っている人が約56%、無職(専業主婦を含む)子育て中の妻は43.0%。
無職(専業主婦を含む)の人の就労をしていない理由について、条件にあう雇用先がない(18%)、子どもの預け先がない(11%)という理由もあげられており、働きたいとは思っているが、就業までには至らないというケースがあります。

そして、もうひとつ気になるのが、しばらく仕事から離れ、自信がないという答えが9%あること。
子どもに手がかからなくなったら働こうと思っているうちにブランクが長くなり、心理面でも再就職へのハードルができてしまうようです。

グラフ

その一方、子どもがまだ小さいうちに働くためには預け先の問題が出てきます。最初は短時間から働きたい思っても、パートタイムではなかなか保育園入園が難しかったりと、出産・子育てを機に退職した女性が仕事復帰しにくい環境が依然あるとききます。

そんな中で、今回の杉浦新聞店のように、就業中の託児制度を備え子育て中の女性が安心して働けるような企業が存在しているのは心強いことですね。

杉浦新聞店はとにかく女性の笑顔が輝いている明るい職場でした。
店主曰く、最近では「女性の積極登用」や「地域の横のつながりを深めるイベント開催」をされている新聞店が増えてきているとのこと。

子育てをしながら求職している方、社会復帰の第一歩を探している方。
さまざまな職種に目を向けてみると、意外と身近に就労のチャンスがあるのかもしれません。

取材・文責 はままつ子育てネットワーク ぴっぴ/shimae

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