子育てのヒント

大切な赤ちゃんを乳幼児突然死症候群(SIDS)で失わないためにできること

2011年12月17日

こんにちは。浜松市の保健師です。
季節は、いよいよ冬到来!日々寒さを感じるようになってきました。
新しい手帳やカレンダー…新しい年がすぐそこなんてほんと早いものですね。
我が子どもたちは…中学生のお兄ちゃんを筆頭に、随分と大きくなりました。
まだ小さかったあの頃は、私も体力勝負でしたが、今では違った意味で手がかかるようになり…日々悩みがつきませんね。子どもが大きくなるにつれて精神的な悩みが出てくるんだなぁと実感している今日この頃です。

赤ちゃん.jpg皆さんは、「寒い冬」に関連があると言われる病気「乳幼児突然死症候群(SIDS)」を知っていますか?
それまで元気だった赤ちゃんが事故や窒息ではなく、何の兆候もないまま、眠っている間に突然亡くなってしまう、とても悲しい病気です。日本では年間140人くらいの赤ちゃんがSIDSで亡くなっていて、乳児の死亡原因の第3位となっています。発生頻度はおよそ出生4000人に1人と推定され、生後2か月から6か月に多いと言われています。
この頃は、お母さんも少し子育てに慣れ、赤ちゃんの反応が出てきたりして、本当にかわいくなってくる時期ですよね。それなのになんて悲しい現実でしょう。

SIDSの原因はまだ分かっていませんが、次の3点に留意すれば発症率が低下することが、研究で明らかになっています。毎年11月はSIDSの対策月間となっていて、この対策強化月間を開始した平成11年度以降はこの病気で亡くなる赤ちゃんの人数は半数以下に減少しているそうです。

  1. あおむけ寝で育てましょう。
    うつぶせ寝があおむけ寝に比べて発生頻度が高いとされています。赤ちゃんを1人にしないこと、赤ちゃんの顔が見えるようにあおむけで寝かせることは、窒息や誤飲、けがなどの事故を未然に防ぐことにもなります。
  2. たばこはやめましょう。
    両親が喫煙していると、喫煙していない人に比べて4.7倍もSIDSの発生率が高くなっています。赤ちゃんのそばでは絶対禁煙を。妊娠中の喫煙は、赤ちゃんの体重が増えにくくなったり、呼吸中枢にも良くない影響を与えます。妊婦さん自身の禁煙はもちろん、周りの人の理解と協力を得ることも大切です。
  3. できるだけ母乳で育てましょう。
    母乳で育てられている赤ちゃんは、人工栄養の赤ちゃんと比較してSIDSの発生率が低いという調査結果があります。人工乳が直接SIDSを引き起こすものではありませんが、できるだけ母乳で育てましょう。

これらのことは、SIDSの直接の原因ではありません。
必要以上に心配することはありませんが、こういった危険因子があることを知ってもらいたいと思います。
また、SIDSは寒い冬の「着せすぎ」にも要因があるとも言われています。
体温調節が未熟な赤ちゃんは、着せすぎたり布団などかけすぎたりして、高体温(うつ熱)を招くことがあります。こんな時赤ちゃんは、手足は温かく汗をかいていることが多いので、まず服を脱がせて涼しくしてあげましょう。
更に「うつぶせ寝」状態では気道閉塞や窒息につながりやすいとも考えられています。
睡眠中の赤ちゃんには、周りの環境と合わせて、汗をかいていないか等「着せすぎ」にも気を配ってあげたいものです。
SIDSを予防するために、周りでできることを考えましょう。

これからますます寒い冬がやってきます。
インフルエンザをはじめ、ウィルス性の病気が流行する季節です。
まだうがいがうまくできないお子さんは、ぜひ、手洗いを十分に行ってください。
赤ちゃんのいるご家庭は、赤ちゃんを人ごみの中に連れていかないことと、ご家族が病気にかからないよう予防接種を受けるなど予防対策を講じていきたいものです。そして、家族みんなで良いお年をお迎えくださいね。

文/浜松市保健師
子どもの健康