子育てのヒント

妊娠糖尿病について

2016年1月7日

こんにちは、保健師の大井です。
新しい年になりました。皆さま、今年のお正月はのんびり過ごせましたか?年末年始は何かと慌ただしく、やっと一息つけたお母さんも多いのでは?

食事管理さて、今回は妊娠糖尿病(GDM)についてお伝えします。妊娠糖尿病ってご存知ですか?妊娠していない時の血糖値は正常だった妊婦さんが、妊娠をきっかけに血糖値が高くなると妊娠糖尿病と診断されます。ただし明らかな糖尿病と診断される場合は含まれません。

妊婦健診で行う血液検査で基準値より血糖値が高い場合、詳しい検査(ブドウ糖負荷試験)を行い診断していきます。妊娠週数が進むと血糖値をさげる働きをするインスリンというホルモンの効きが悪い状態になりますので、さらに血糖値が高くなります。妊娠糖尿病はお母さんのカラダはもちろん、赤ちゃんにも影響しますので、きちんと検査を受け、主治医の先生からのアドバイスを受けることが必要です。

浜松市では、妊婦さんのセルフ管理に活用できるように「妊娠糖尿病手帳」を作成し、昨年10月から浜松市内の産婦人科医院で配布しています。産後の赤ちゃん訪問で「血糖値が高いと言われたけど血糖値はいくつだったかな?」「詳しい検査をしたけど、先生から“いいよ!”と言われたのは憶えているけど、検査値はどうだったかな?」というお母さんがいらっしゃいます。せっかく貴重な時間とお金を使って行った検査です。検査結果を先生に確認し、値やアドバイスの内容を手帳に控えるようにすると、役立つ健康情報になりますね。次の妊娠時や将来に活かせる大事な情報ですので、大切に保管して頂きたいです。

妊娠中は高かった血糖値も、産後はインスリンの効きが元に戻り、正常になる場合が多いです。しかし中には高いままの場合もあります。赤ちゃんのお世話で忙しい時期ですが、産後1~3か月の間に受診することを忘れずに!血糖値を確認し、主治医の先生からアドバイスを受けましょう。

産後の検査で血糖値が正常範囲に下がっていると「治った」と思いがちですが、妊娠糖尿病と診断された方は、遺伝的にも、生活スタイルからも血糖値が高くなりやすい素因を持っていると言われています。なんと、将来糖尿病になる確率が正常血糖の妊婦さんより7倍以上も高くなるとの報告もあり、そのままにはしておけません。

妊娠したからこそ分かったご自分の体質、赤ちゃんが教えてくれた貴重な情報を、お母さんのこれからに活かさないのはもったいないですね。食べること・動くことを中心とした生活習慣を振り返り、ちょっとしたことでもいいので新たな取り組みをスタートさせることができたら、将来が変わってきます。でも、実はそれだけでは足りません。自己流になっていないかを定期的にチェックすることが大事なのです。健診等で血糖値を定期的にモニタリングしていきましょう。 糖尿病はコントルールできる病気です。

文/浜松市保健師 大井

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