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わくわくドキドキ、ランドセル選び

年長さんのいるご家庭では、そろそろ入学準備が始まっている頃でしょうか。
その中で、親子共々一番わくわくするのがランドセル選びなのでは?
そこで今回は、最近のランドセル事情や選び方のコツなどを探っていきたいと思います。

色、デザイン、軽さ 何に重点を置いて選べばいい?

ランドセル

――まずは、現在年長のお子さんを持つママにインタビュー。ランドセル選びについてどう感じているのでしょうか。

「うちは9月に早々と購入。ランドセルにもともと興味があった息子は、プーマのロゴを見て即決しました。お店まわりをすることもなく決まってしまったので、母としてはもう少しランドセル選びを楽しみたかったな(笑)」

「わが家は双子の女の子。ひとりは“みんなと同じ色がいい”もうひとりは“みんなと一緒は絶対いやだから水色!”と個性が出ています。目下検討中です」。

インタビュー

――なるほど、お子さんそれぞれにセレクトのこだわりがありそうですね。ではランドセル選びを始めて、疑問に思ったことを聞きました。

おもな疑問は次のとおりです。

  • 牛革と人工皮革、特徴は? どちらがおすすめなの?
  • みんなの選んだ決め手はどんなところ?
  • 6年間使うにあたり、保証の内容は?

―― また、話題になったのがランドセルの色。こんな声が聞かれました。
「私の目下の気がかりは、長女が気に入っている“水色ランドセル”。CMなどではおなじみですが、実際に浜松の小学生がどのくらい使っているのか知りたいです。子どもの意思を汲んでやりたい半面、目立ちすぎるのも心配」。

ランドセル基礎知識

ランドセル売り場

それでは実際のランドセル売場をのぞいてみましょう。
お邪魔したのは遠鉄百貨店。さまざまな色、デザインのランドセルが並んでいて、見ているだけでウキウキ。
まず、ランドセルの基礎知識、浜松の人気ラインなどを伺いました。

≪ランドセルの素材&特徴、重さ≫

ランドセル売り場

ランドセルの素材は大きくふたつに分かれます。牛革やコードバン(馬革)の天然皮革、そしてクラリーノを始めとする人工皮革です。

  • 牛革
    丈夫で、使い込むほどに味わいが出る牛革。昔は何年も使っているとひび割れたり傷が目立ったりしましたが、現在は加工の技術が進んだおかげで6年間比較的きれいな状態で使い続けられます。重さは約1100g前後(製品によって異なる・以下同)
  • コードバン
    馬のお尻からわずかしか採れないコードバン。牛革同様丈夫で、独特の光沢も魅力。他の素材より少し重めでお値段も張りますが、おじいちゃんおばあちゃん世代からは根強い人気があります。重さは約1300g前後。
  • 人工皮革(代表的な素材として「クラリーノ」)
    軽くて傷が目立ちにくい人工皮革。丈夫で水にも強く扱いやすい素材です。天然皮革に比べると若干風合いは劣るものの、逆にいつまでも美しく保てるので高学年になってもピカピカ感が保てます。重さは約950g前後。
    なお、軽いランドセルのほうが子どもにとっては負担が少ないですが、軽すぎるものは素材や部品の耐久性がよくないこともあります。ある程度の重さは必要なようです。

≪価格の違いはどこにある?≫

同じ素材でも値段が微妙に違ったりします。それは素材の質や縫製の仕方に違いがあるためです。一口に「クラリーノ」と言っても何種類かあり、丈夫で耐久性のあるものほど高価に。ほつれやすい個所の縫製が何重にもされていたり、細かいところまでミシンがけされていると、手間代としてその分お高くなるでしょう。
また、ブランドのロゴ入り商品も高くなる傾向があります。

浜松の今どきランドセル事情

ランドセル売り場

ここ浜松では、家族みんなでランドセル売場に見に行くことが多いようですね。親子三世代での来店も目立ちます。現在はカラーバリエーションが豊富に なっているので、子どもが色を選び、ママが機能などを吟味して決定、というパターンが多いとか。なかには親子の意見が合わず、売り場で話し合いが続く…と いう家族もあるそうです(笑)。

人気の色などについて、ママたちの間で話題になっている浜松市内のランドセルショップに聞いてみました。それぞれのお店の特徴をチェックしてみてくださいね。

色

ランドセル売り場

  • 男の子は定番の黒が主流です。それに紺色やマリンブルーが続きます。女の子の場合、今年はビビットピンクが人気。水色も今や定番化しています。(遠鉄百貨店)
  • 男の子は黒やブルーブラックが人気。女の子は赤、カーマインレッドが多く出ています。(アカチャンホンポ浜松宮竹店)
  • 男の子は6~7割が黒です。次が紺色。アースブルーも最近は少しずつ人気が出てきました。女の子はカーマインレッド、ローズレッドが根強い人気です。(池田屋)
  • 定番ですが男の子は黒、女の子は赤に人気が集まっています。親御さんの中では茶系も人気がありますね。(キシル浜松)

デザイン・機能

売り場

  • 男の子の注目はナイキやアディダスといったスポーツブランド。女の子はファッションブランドのランドセル。人気ブランドの中にはすでに完売しているものもあります。(遠鉄百貨店)
  • 背負いやすさなど、機能を重視して購入する方が多いです。素材は軽いクラリーノが中心です。(アカチャンホンポ浜松宮竹店)
  • マチ幅が広くてたくさん入るかどうかをチェックする方が増えています。防水加工がしっかりされているかどうかもポイント。(池田屋)
  • 細かい傷が目立ちにくい牛皮が人気で、軽さだけでなく丈夫さも重視しているようです。(キシル浜松)

保証

ランドセル

  • 無料保証の範囲はメーカーによって異なります。修理の際は、まず店頭にお持ちください。修理中は代わりのランドセルをお貸しします。(遠鉄百貨店、アカチャンホンポ浜松宮竹店)
  • 使用に支障をきたすほどの傷や破損はすべて無料で修理します。部品交換程度なら店頭で即日対応。日数がかかる修理のときは代替ランドセルを貸し出します。来店できない場合は送ってください。送料は弊社負担です。(池田屋)
  • 修理が無料になるか有料になるかは、実際のランドセルを見て判断します。まずは、メーカーに直接ご連絡ください。代替のランドセルを送りますので、その箱に入れてランドセルを返送くだされば、追って見積もりをします。(キシル浜松)

ここがウリ

ランドセル

  • ファッションブランド系、百貨店モデルなどデパートならではの品ぞろえと品質が自慢です。コードバン、牛革、クラリーノと素材も見比べていただけます。(遠鉄百貨店)
  • CMでおなじみの「天使のはね」シリーズを始め、さまざまなメーカーのランドセルをそろえています。価格の幅も広いのでお客様のニーズに合った一品が見つかると思います。(アカチャンホンポ浜松宮竹店)
  • 「ぴかちゃんらんどせる」は自社で商品の企画や開発をしています。ユーザーの意見や要望を取り入れたランドセルを製作。丈夫さ、使いやすさ、安全性などすべてに気を配っています。(池田屋)
  • 職人の手作りにこだわり、細部まで丁寧に手縫いされた「土屋鞄製造所」のランドセルを展示しています。ランドセル製作の先駆者としてのセンスも自慢。(キシル浜松)

取材協力:アカチャンホンポ浜松宮竹店
池田屋
遠鉄百貨店
キシル浜松
(順不同)

親子で一緒に迷う時間こそが大切なたからものに

女の子

では最後に、現在小学1年生のお子さんを持つママにインタビュー。ランドセル選びについて、アドバイスをしてもらいました。

「機能や素材を吟味して選んだお気に入りの品。入学前は何度も箱から出して背負ったりして、それはそれは有頂天(笑)。そんな“ランドセル熱”も、学校に慣れてくると落ち着きました。思い返せば、親子であちこちのお店を見て回り、ワイワイ選んだことはとても素敵な思い出。みなさん、思いきり迷って楽しんでください!」
「娘が水色のランドセルを気に入り親の私はビックリ。みんなと同じほうが無難なのでは、という思いから“赤やピンクにして!”と説得 し、カーマインレッドに決定。でもいざ入学してみたら1年生に3人も水色のランドセルの子がいて…。娘の意見を尊重してやってもよかったかなぁなんて今は思います」

取材を終えて

男の子

私たち親世代が小学生だった時と比べ、ランドセルは格段に進化しバラエティ豊かになりました。「男子は黒、女子は赤」といったはっきりしたルールは影をひそめ、それぞれの子が「本当に気に入った一品」を選べる時代に。
だからこそ迷ってしまい、親子の意見が食い違うこともありそうです。「この色がいい、このデザインじゃなきゃイヤ!」というように、わが子の“自己主張” に初めて遭遇するママもいるかも……!これって、幼稚園の入園時には味わえなかった体験。ちょっと大げさにいえば、「わが子の自立の第一歩」とでも言えるでしょうか。
素材や耐久性などをお店の人にママやパパがしっかり聞いて納得したら、色やデザインはある程度お子さんにまかせてみるのもアリかも、と取材を通して感じました。そしてその際には「ランドセルは高価なもの。だからこそ、6年間愛情かけて大切に使ってね」と、物を大切にする気持ちを一緒に伝えたいな、と思いま す。

取材・文/NPO法人はままつ子育てネットワークぴっぴ 鈴木亜希

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