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子どもと星空を楽しもう 2025夏 夏の楽しみに、星空観望を。
多くの子どもたちが楽しみにしている、夏休みがやってきました。夏休みは、家でゆっくり過ごす、プールや海に出かけるなど、様々な楽しみ方があると思います。せっかくの夏休みだからこそ、夏休みの思い出として、星空を眺めるという楽しみ方をしてみるのは、いかがでしょうか。
織姫星と彦星を見つけよう
夏の星座と聞くと、七夕の話になっている、織姫と彦星を思い出される方が多くいらっしゃると思います。織姫として知られているのが、こと座のベガです。ベガは、1等星の中でも特に明るい0.0等の星で、夏の夜の女王と呼ばれることもあります。彦星として知られているのは、わし座のアルタイルです。アルタイルはベガよりも少し暗い星ですが、0.8等星の明るさです。とても明るい星ですので、明るいところでも星空を見上げれば見つけることができます。
【7月25日午後8時ごろ】
天の川ってどんなもの?
この2つの星の間には、七夕の話でも出てくる「天の川」があります。では、「天の川」とはどんなものなのでしょうか。その正体は、はるかかなたにある、無数の星ぼしの光が重なって見えるものです。これを発見したのは、イタリアの天文学者ガリレオ・ガリレイです。ガリレオ・ガリレイは自分で望遠鏡を作り、望遠鏡を使って星空の観測をしていました。
言葉としては有名な「天の川」ですが、実際に見た経験がある方は少ないように思います。その理由は、天の川の光がとても淡いことにあります。街中の光の中では、見ることはとても難しいです。夏休み、街灯の少ない暗い場所へ出かけたら、夜空を眺めてみてください。夜空に淡く、白い雲の帯が見えたら、それが「天の川」です。英語ではミルキーウェイ(ミルクの道)というように、夜空にミルクをこぼしたかにように表現されています。
気温が高い夜もありますが、暗い場所へ出かけた、晴れの日には、織姫星と彦星、その間の天の川の観察に挑戦してみてください。
※図はどれも天文シミュレーションソフトウェア「ステラナビゲーター10」にて作成
文/浜松市天文台 村松 大河
浜松市天文台
住所:浜松市中央区福島町242-1(五島協働センター3F)
電話:053-425-9158