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「イクメン」特集 お父さんも子育てを楽しもうよ!

子育てに積極的な男性が増えてきました。育児をする男性のことを「イクメン」と呼び、テレビなどでよく耳にします。一方でどんなことをするのがイクメンなのか分からない人も多いことでしょう。そこで今回は身近なイクメンを紹介し、男性の子育てについて考えてみたいと思います。

休日に思いっきり子どもと遊ぶ

子どもと遊ぶ

瑞雲保育園(中区佐藤2丁目)で毎月第3土曜午前10時から開催しているお父さん広場。ここではお父さんがメインになって遊ぶだけでなく、気軽に子育ての情報交換ができる場となっています。

参加者の一人鈴木さんは幼稚園年中と1歳半の2人のパパ。「平日に子育て支援センターを利用している妻から、お父さん広場を教えてもらいました。昨年からよく遊びに来ています。今日は下の子は寝ていたため妻と家にいますが、子ども2人を連れてきたり、妻と一緒に来たりすることもありますよ」。鈴木さんに子育てについてお話を伺いました。

「平日は仕事でなかなか子どもと遊ぶ時間はもてませんが、その分、休日は子どもと公園などに出掛けています。子どもたちも体を使って遊んだり運動したりするのはパパが担当だと思っているみたいですね」。公園によく行くそうですが、外ではどんな遊びをしているのでしょうか。「近所の公園に行くことが多いですね。外で遊ぶときにはボールや縄跳び、自転車を持って行くようにしています。夏には虫取りもやりますよ」。家では子どもと一緒にお風呂にはいったり、寝る前に絵本を読んだりしているという鈴木さん。「絵本を読んでいるとそのまま一緒に寝てしまうこともあって」と 優しい笑顔です。

少年団で子どもと一緒にサッカーを楽しむ

子どもとサッカーを楽しむ

広沢サッカー少年団のコーチ冨田さんは転勤で浜松に来たそうです。「学生時代にサッカーの経験はありませんでしたが、子どもが少年団に入ったのがきっかけで、練習を見に行くようになりました」と話します。

練習を見ているうちに自然とボールに触れる機会が増えていき、自分もサッカーを楽しむようになったそうです。現在2年生の子どもと一緒にお父さんコーチとして土日に活動しています。

「子どもたちにはサッカーの楽しさを共感してもらい、長く続けてほしいですね」と冨田さん。練習は学年ごとに分かれ、基本的に自分の子どもの学年を指導しま す。「自分の子を特別扱いできませんからね。平等になるように、みんなの名前を1日1回以上は呼ぶように心掛けています。次もまた練習に来たいと思ってもらえればうれしいですね」。
広沢小学校では転勤族が多く、冨田さんもその一人。「浜松に友だちがいなかったのでサッカーを通じて、お父さん方と交流することができてよかったです。たくさんの子どもたちとふれあうことができ、ありがたい経験をさせてもらっています」。

お父さんコーチを始めてから自分自身の子育てについても考えるようになったそう。「つい先回りをして言いすぎてしまうところがありましたが、今は言いたいのをぐっとこらえることができるようになりました。何かあったとき、まずは子どもに考えさせることが大切。どうしたらいいか考えて実行できるようになれば」。言われたままに行動するのではなく、一人ひとりが判断して出来るようにするのがコーチの役目。親も同じですぐに教えるのではなく、ヒントを与えるくらいがちょうどいいそう。広沢サッカー少年団では約10名のお父さんコーチが活躍中。子どもが卒団してもコーチとして残っている人も多く、地域の子どもたちとのふれあいを楽しんでいます。

男性も育児休業の取得を

村上さん

ヤマハ(株)に勤務する村上さんは第二子誕生前に、たまたまテレビで男性の育児休業に関わる番組を見て、会社ではどうなのだろうと思ったそうです。 夫婦共に実家がすぐ近くではなく出産後の手助けを求めることが難しかったため、会社の制度や実情について調査・相談し育児休業を取得することに。

「育児は普段から自分のできる範囲のことを自然にやっていたので、特別なものとは感じていませんでした」と話す村上さん。夫婦で相談して、長女(4歳)の普段 の生活リズムを大切にしようと心掛けたそうです。「朝はいつも通りの時間に保育園に送っていき、そのまま家に戻って洗濯や買い物などを済ませます。昼間、 赤ちゃんをベビーバスで沐浴させるときは男手があると楽だと感じましたね。夕方また保育園に迎えに行き、夕食を済ませ子どもを寝かせてまた洗濯といった毎日でした」。

村上さんの育児休業期間は約3週間。出産後の奥さんの体を気遣い、助けてあげなくてはという気持ちが大きかったそうですが、少しずつ育児に関る楽しさも感じるようになり「おむつ交換をしていると長女の赤ちゃんの頃を思い出しました。なによりも子どもの笑顔を見るのがうれしかったですね」と目を細めます。

そんな村上さんも育児休業については「初めは上司がすんなりOKしてくれるかどうか不安でした。これから育児休業を考えている男性は取ろうという意志を持って行動することが大切。経験者に話を聞くなど知識を得た上で、業務上支障のないようにマニュアルを残しておくなど同僚への配慮も必要です」。

育児休業を取ることについて、最初は奥様にも「今後の仕事に影響しないの?」と心配されたそうです。「女性の目から見ると喜んでばかりもいられないこともあるようです。育児休業を取る男性はまだまだ少ないため、世間体や将来の不安を感じたのかもしれませんね」。 男性の育児休業が制度化されたのには時代背景を感じると話す村上さん。「育児休業を取得してよかったと思っています。子育てへの関わり方はさまざまです が、そのとき自分にできることをやっていけばよいのでは」ととても自然な形で受け止めています。

取材を終えて

最初に「イクメン」という言葉を聞いたとき、カッコいい男性の子育て?と勘違いしてしまいました。育児をする男性と分かっても、日中働いているお父さんが子育てに参加するのは限られているはず、一体どんな風に関わっているのかという興味も。
取材を通じ、少しずつ自分の中で描いていたイクメンのイメージが変わっていくのを感じました。子育てはみんなそれぞれ違うから、イクメンはこうあるべきと型にはめなくても大丈夫。いろいろなお父さんがいてもいいんですね。
今回ご紹介させていただいたイクメンのみなさんは自然に子育てに関っている様子。子育てについて語る表情はいきいきとして、本当に楽しそうでした。こんな素敵なイクメンが増えていけばママも笑顔で家庭円満。何よりも子どもがおおらかに育つのではないでしょうか。

取材・文/NPO法人はままつ子育てネットワークぴっぴ 宇野弘子

コメント紹介

石井政之さん
石井政之さんより

子育ては面白い。経験しないともったいない!

僕はいま44歳。1歳4か月になる長男の育児を手伝っています。 妻は専業主婦ですが、家事も手伝います。
はじめてみると育児はおもしろい。息子の笑顔を見ているだけで楽しいんですよ。そう考えると、育児協力をしない父親というのは、もったいない。こんなおもしろいことをやらないの?と言いたいですね。

3人のイクメンたちの体験を読んで感じたことは、男の育児がまだもの珍しいということでした。 育児休業も会社に遠慮することなくどんどんとって欲しい。 会社という組織は景気の動向によっては消滅しますが、家族関係は一生縁が切れません。上司は時期が来たらいなくなりますが、妻とはずっとつきあうことにな ります。もちろん子供もです。 日本の男性は、会社と結婚しているかのように密着しすぎ。ここに紹介された3人のイクメンは、そういう窮屈な日本社会のなかですごくしっかりした男性です。育児を普通に楽しんでいる。

イクメンという言葉がいまブームみたいですが、日本の男性もやっと「育児が楽しい」と気軽に言えるようになったのでしょうね。日本全国中で、イクメンが増えて欲しい。そうなれば、夫婦円満、離婚激減、人口増加といいことずくめでしょう。父親としてできることはたくさんあると思います。

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