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小学生の交通安全 ~子どもの外出大丈夫?~

登下校

今年4月に娘が小学1年生になりました。
子どもが小学校に入ってまず心配なのが登下校中の道のり。 初登校までに学校まで何度か一緒に歩く家庭は多いと思います。でも普段の様子を見ていると、友達とのおしゃべりや遊びに夢中でなんだか周りが見えていない様子。

登下校はもちろん、放課後子ども同士で出かけることになると、親としては不安がいっぱいです。だからといって、ずっと外出を控えさせるわけにもいきません。
そこで、子どもの自立と安全確保のためになにが大切なのか考えてみました。

子どもたちが道を歩き慣れていない

まずは専門家に! ということで市内の小学校や幼稚園で長年子どもたちの指導にあたっている、交通安全協会の指導員 滝本さんにお話を聞いてきました。

--- 子どもたちの交通マナーと事故状況はどのような様子なのでしょうか?

交通安全

最近の子どもたちは、幼稚園や保育園には自家用車や園バスでの送迎、買い物や習い事も小学校に上がるまでは親の車で、というご家庭が多いので、昔に比べて歩く機会が少なくなっていますよね。
交通教室を実施していると、明らかに歩き慣れていない子どもも多く見かけます。そのような子は、車が近くを通っても危険があるという認識が薄いですね。
登校中は、ボランティアさんや父兄の旗振りを頼りにしすぎていることが気になります。旗が下がれば渡れる!と思いこんでしまい、自分の目で車の往来を確認せずに横断している子が多いですね。「なんにも見ずに渡っちゃダメでしょ~!」と注意します(笑)。

--- 普段からどのようなことに気をつけたらいいでしょうか?

交通教室で学んだことが実際の道路でできるようになるには、やはり日頃の指導が大切ですので、子どもがどのように道を歩いているのか親が知ることが必要です。
通学路は、雨の日、風の強い日、色々な状況を一緒に歩いて確認するほうがいいですね。
家の近くで慣れている道は特に事故が多いので、充分注意をしましょう。
何よりも必要なのは経験です!
また、親の車に同乗している時の事故件数も大変多いです。普段からシートベルトやチャイルドシートの着用を徹底することが、子どもを交通事故全体から守るために大切なことです。

浜松市平成24年度小学生歩行者事故件数 計72件の内訳

事故状況

事故のデータを見ると、道路の横断中、平日の下校が始まるころから夕方の時間に集中しています。やはり「放課後、子どもだけの歩行中に道を渡ろうとした時」がいちばん危ない、ということになりそうです。子どもの単独行動は危険ということなのでしょう。

子どもの視野を体験してみよう

チャイルドビジョン

子どもの目の高さは大人と比べてとても低いため、見える範囲がとても狭くなっているので危険を発見するのが遅れがちです。
駐停車している車などで視界が遮られて事故になるケースが子どもに多いのは、こうした目の高さの違いが原因と言われます。
一般的には水平方向の視野:大人150°に対し6歳児90°、垂直方向の視野:大人120°に対し6歳児70°と言われ、大人の視界とかなり違っているようです。

そこで、実際どのくらいの視界なのか体験するために、子どもの視野を体験できるめがね(チャイルドビジョン)の型紙をインターネット上からダウンロードしました! 2枚の紙を貼り合わせて、組み立てたら完成。
かけてみると左右上下が黒い紙で遮られ、かなり圧迫感があります。

実際に車を見てみたところ、このように子どもの視界はほぼ写真で正面を切り取ったものと同じくらい。
それに比べて、大人の視野は車の左右に何があるかも見えています。
子どもの場合頭を大きく動かしてしっかり左右の安全確認をすることが必要になってきますね。

チャイルドビジョン

チャイルドビジョンは下記のページで配布されています。ぜひ、実際に試してみてください。
Honda安全運転普及本部ホームページ 親子で学び考える

取材ママの ヒヤリハット体験

ママ1 チーズさん

道の反対側に友達がいて、思わず飛び出していってしまうことがあります。 登校時間がギリギリになったときも、慌てて出かけるので心配です。 何かあったらという思いと自立させていきたいという気持ちで揺れることも多いです。

ママ2 タンタマゴさん

集団登校の地区なので、朝は安心して集合場所から送りだしていますが、心配ごとが多いのは下校時。 ちょっと寄り道して全然違う方角から歩いてきたことも。通学路を通らないと、事故にあった時気づいてあげられないと言いきかせました。

ママ3 shimaeさん

長女が小2の時の登校中、他の子に横断歩道手前で押されて転倒。
特に低学年は、重たいランドセル&ヘルメットで視界もバランスも悪いようです。
また、歩道で傘をぶんぶんふりまわして遊びながら下校していた男の子を目撃し、 車から「危ないよ」と注意したこともありました。
交通量が非常に多いわりには歩道が十分確保されていない地域なのでとても心配です。

ママ4 かおるこさん

娘を迎えに行き、道の反対側で停車して待っていた時です。信号機のない横断歩道で自分に近い車線側の車が停まってくれ、娘は手を挙げて道を渡りだしたのですが、反対車線の車は止まる気配がない! 娘が突然手を挙げて飛び出してきたようになり、ひかれそうになりました。 子どもの視野が狭いことに気づかされ、怖いと思いました。

取材を終えて

日頃「車に気を付けて!」と口うるさいほど言っていますが、そのようなあいまいな注意の仕方ではなく、子どもの視界に合わせて危ない場所や交通ルールを具体的に教えることが必要だということがわかりました。
普段の親の行動も横断歩道以外の場所を横断する、点滅している信号を渡る、など交通ルールをいい加減にしていると、子どもも真似をしてこれくらいなら大丈夫と思いかねません。注意をした時「おかあさんもこの前してたでしょ。」なんて言われないように、充分気をつけなければなりませんね。
浜松市では毎月10日を「市民交通安全の日」と定めているそうなので、月に1度は交通安全について考えることを習慣づけ、親子で成長していきたいと思います。

取材・文/NPO法人はままつ子育てネットワークぴっぴ makiko

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