子連れでおでかけ
子育てのヒント
特集記事

特集記事を検索
パパの出番!子どもと一緒に大掃除
年末が近づくと気になってくる家の大掃除。子育て中はまとまった時間がとりにくいものですが、やはり新年はすっきりとした部屋で気持ちよく迎えたいものです。力仕事や高い場所など、パパにお願いしたい部分も多い大掃除。年に一度の締めくくりとして、パパがリーダーになって子どもたちと家をピカピカにしてみませんか?親子で楽しみながら、効率よく進められるお掃除のコツを取材しました。
パパも子どもも楽しみながらできるのは窓掃除!
普段の掃除でなかなか手が回らない窓。大掃除の機会にきれいにしたい場所ですね。台風の影響で、今年はいつもより汚れがひどいという家庭も多いかもしれません。窓掃除は作業分担がしやすく、子どもと一緒に取り組みやすい場所でもあります。
そこで、親子でコミュニケーションを取りながら効率よく窓掃除をするコツをお掃除のプロ、アズマ工業(株)の山田竜王さんに伝授してもらいました。
窓掃除に挑戦するのは、近藤さんと娘のちかこちゃん(年中)親子です。「仕方ないですけど、たくさん付いた子どもの手のあとが気になっています」という近藤さん。小さな子どもがいる家庭では、共通する悩みですね。ハロウィンの時に貼った飾りもそのままなので、一度取ってきれいにしたいとのこと。さっそく、窓掃除に取りかかりましょう!
step1 使いやすい道具を揃えて近くに準備
効率よく進めるにはまず準備!必要な道具を揃えて、近くにまとめておきます。タオルなどで拭いているお宅も多いと思いますが、きれいに素早く仕上げるなら「ワイパー」がおすすめです。
・レール掃除用のブラシ
・スポンジと水切りのゴムがセットになったワイパー
・マイクロファイバークロス
があれば、十分です。百円ショップなどでも手に入ります。子どもと一緒にやるなら柄の短いワイパーも揃えておくといいですね。
step2 危険のないよう周りを整えよう
掃除に取り掛かる前に、子どもが乗ったり、足を引っかけたりしないよう周りにあるイスなどを片づけておきましょう。レールにたまったゴミは、水分を含むと取りにくくなってしまいます。すぐに窓を拭きたくなってしまいますが、先にブラシで履きだしながら掃除機で吸い取っておけばきれいになります。
Step3 内側と外側の汚れの違いを知る!
外側は、ホースなどで水を一気にかけてから始めると楽ですね。洗剤を使って、スポンジで汚れを落としていきます。台風の影響で塩分が残っているとサビやすいので、今年はしっかり外側の汚れを落としましょう。内側と外側、親子で分かれてやると子どもも楽しみながらできます!
※重曹と炭酸ナトリウムを合わせた天然素材のアルカリ剤
step4 仕上げのひと手間で窓がピカピカに!
全体の汚れが落ちたら、ゴム製のワイパーで水分を切っていきます。横向きに一筆書きで上から下へ進むとあとが残りにくいです。仕上げに、毛羽立ちの少ないマイクロファイバークロスで、隅の水気の残りや取り切れなかった汚れを落として終了です!
いろいろなコツを聞きながら進めて、約1時間。二人のがんばりで、大きなリビングの窓がピカピカになりました!
最後に「ついあれもこれもと頑張りたくなりますが、子どもが飽きてしまったり疲れてしまったりする前に区切ってあげるといいですね」と、アドバイスをもらい終了です。お掃除魂に火がついてしまった近藤さん。窓掃除終了後も、洗剤や網戸掃除について熱心に質問していました。
家事は好きなほうですが、自己流なことが多く掃除は特にそうでした。プロの視点から、キレイになる根拠を知ることができ参考になりました。
掃除もホンキで取り組むと、趣味になりますね。子どもと共通の趣味になれば、一緒に過ごす時間がまた増えそうです。
ちかこちゃんの感想
スプレーしながらやるところが楽しかった!また、窓掃除したいです。
家族で掃除すると増えるこんな「いいこと」
3人の女の子のパパでもある山田さんからは、掃除を面倒な作業だと捉えず「家族の時間」として楽しむためのアドバイスもありました。
ビフォアーアフターで家族の会話が盛り上がる!
掃除のいいところは、やればやるほど「きれいになること」です。すっきりした部屋を見渡せば、達成感がありますよね。おすすめなのは、掃除前の部屋と掃除後の部屋の写真を撮ってビフォアーアフターを家族で楽しむことです。掃除が終わってゆっくりと過ごす団らんの時に写真を見比べると、その違いに盛り上がります。
子どもの成長を感じる機会にも
子どもの成長はあっという間。1年で身長もグッと伸び、できることもどんどん増えてきます。昨年届かなかったことが届くように、できなかったことが自分からできるように、そんな子どもの成長を毎年感じることができます。子どもにも「すごい!こんなところまで届くようになったね」と声かけすれば、きっと「来年はもっとがんばる!」と思ってくれますよ
大掃除は準備と予備知識で断然スムーズ!
大掃除を機に家の中をすっきりさせたいものの、「どこから手を付けたらいいの?」と、悩んでしまいます。廃棄物処理会社(株)ミダックで大掃除のコツについて聞いてきました。そこには、大きなポイントが2つありました。
1、大掃除デーを決め、プランを立てよう
まずは、家族みんなで「大掃除デー」を決定!1日のプランを立て、役割分担などを決めておけばそれぞれのやる気もアップします。掃除は「上から下へ」「奥から入口へ」が基本です。
この日に掃除したい場所をピックアップして、子どもの年齢などを考えながら役割分担をしてみましょう。すべてが終わらなくても区切りのいいところで終了の合図をして、やる気を保つのもポイントです。
大掃除デーのプランと役割分担例
電気のかさやエアコン・・・
リビングなどの床・・・
お昼タイムに午後の予定発表
コンロ周りや冷蔵庫・・・
窓や玄関、ベランダ・・・
★疲れすぎないうちに、パパが終了の合図
2、ゴミの捨て方を知っておこう
大掃除デーに向けていらないものを捨てておくと、スペースも増え掃除もしやすくなります。ゴミの捨て方は自治体によって違い、細かく分類されているため長年住んでいてもその分別には迷います。
処分する機会が多いものの捨て方は、事前にチェックしておきましょう!
知っていますか? 間違いやすいゴミの分別(浜松市の場合)
- プラスチック製のおもちゃ(電気・電池を使わないもの)⇒ 燃えるゴミ
- CDやDVD(ケース含む)⇒ 燃えるゴミ
- 靴やかばん ⇒ 燃えるゴミ *金属部分は外す
- 段ボール ⇒ まとめて地域の資源物集団回収へ
- 化粧品のガラス瓶 ⇒ 燃えないゴミ
- 電球・蛍光灯 ⇒ 割れないように包み特定品目へ *割れているものは燃えないゴミ
- スプレー缶 ⇒ できるだけ使い切って特定品目へ *穴あけ不要
どう処分していいかわからないごみの出し方を調べられる便利なアプリもあります。キーワード検索もできるから断然早い!「とりあえず置いておこう」と後回しにならず、時間も短縮できます。
取材を終えて
お掃除のお手伝いを頼むと張り切って取り組んでくれる子は多いですよね。普段の生活で一緒に掃除する時間は取りづらいですが、パパがリーダーになって「大掃除デー」が恒例のイベントとなれば、子どもたちもよりやる気になってくれることでしょう。
この取材で、親子で掃除すると「部屋がきれいになる」だけではなく、家族にとってうれしいことがたくさんあることがわかりました。掃除が苦手だったパパも、使いやすい道具と子どもとの時間を準備すれば、面倒な作業から親子で過ごす充実した時間になりそうです。これをきっかけにお手伝い上手になってくれたら、ママも大助かりですね。