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SunFlower 「あったらいいな」を「ここにあるよ」に

子育ての体験談などをHPやブログで紹介する人が最近とても増えてきました。
同じ経験や悩みが書きこまれているのを見つけると、コメントを書きこんで交流し、仲間作りができるようになり、身近では見つけられなかった仲間とインターネットを通じて出会える心強い時代になったと感じます。
ところで、仲間ができて同じ悩みを共有することはできても、その先の解決策が見つからず堂々めぐりをしてしまった経験はありませんか?「もし、~だったらいいのに…」と思ってもどうしたらいいかわからない。そこで足を止めてしまっていることは多いものです。
でも、そんなときをチャンスに変えて前向きに一歩踏み出すことができたとしたら?
子育て体験がたくさん書かれたHP「SunFlower」は、悩み、立ち止まったときの「あったらいいな」という想いを、「ここにあるよ」という提案に変え、ネットショップとして歩き出した浜松発の元気が出るウェブサイトです。

ネットショップ SunFlower

サンフラワー

SunFlowerは訪れた人にたくさんの提案をしてくれます。
中でも、ぜひ紹介したいのは障がいのある子どもとその家族が快適に過ごせるように配慮された洋服を企画販売していることです。
赤ちゃんの頃の服は、親が着せやすい工夫がしてあります。ところが、赤ちゃんから成長していくとそういった着せやすい機能は取り外されていってしまいま す。大人用の介護服は多くあるといいます。しかし、子ども用の介護服はなかなか見つかりません。器用な人は自分で手直しをして着せているそうですが、負担 に思う親もいるはずです。あればきっと助かるはず、とSunFlowerはご自身の経験をもとに、子ども用の介護服を製作し販売することを考えました。

きっかけは、SunFlowerのオーナー鈴木昭彦さん明子さん夫妻が、養護学校に通うお子さんを通じて知り合った親同士の間で洋服の不自由さが話題となっていたことでした。
鈴木さんには2人お子さんがいますが、上のお子さんは生後間もなく、水頭症であることがわかりました。脳性麻痺による四肢障がいと知的障がいがあり、振り返れば戸惑いだらけの日々だったそうです。
養護学校で親たちの抱える想いとの出会った時期は、途方に暮れたという子育ての体験を重ねて6年が経ち、その体験を少しでも多くの方に共有してもらいたい という気持ちがふくらんでいた頃でもありました。鈴木さんが一歩を踏み出すまでにはさほど時間はかからなかったそうです。

前あきのシャツ
前あきのシャツ

 	おしゃれさを取り入れたデザイン
おしゃれさを取り入れた
デザイン

肩ホックの下着
肩ホックの下着

 

協力者とともに

藤原株式会社

子ども用介護服を作って販売、といっても鈴木さんは衣類のデザインや製作の専門家ではありません。また、ホームページ製作を得意としているわけでもないそうです。
では、SunFlowerはどのように作られ、運営されているのでしょう。
鈴木さんがもっているのはアイディアと豊富な人脈です。そして、行動力。現場監督をされているという職業柄、人と役割をコーディネートすることが得意だという鈴木さんの人柄が、ここまで動き出したSunFlowerの原動力であることが想像できます。
SunFlowerには、寝具などの縫製などでノウハウと実績がある地元浜松の企業、藤原株式会社が商品化に協力をしています。鈴木さんの職場の人脈を 通じて紹介されたそうですが、授産所などに仕事を提供しているという実績があり、障がいや介護に深い理解をもつ企業です。
鈴木さんひとりではできないような提案力をもち、ネットショップの悩みのタネである倉庫の問題まで請け負ってもらっているそうです。

サンフラワー

取材の中で「一緒に仕事をしていて鈴木さんの考えや取り組み方は自分に活力を与えてくれました。鈴木さんとの出会いを本当に喜んでいます」と藤原株式会社の担当の方が答えてくださいました。
とにかく、鈴木さんの取り組みに結果を出したい!と強い熱意をもっている心強い協力者です。
また、HPも知り合いを通じて製作者を探し、お願いしたとのことです。今後のHP運営は明子さんが中心になる予定とのこと。子育て中のママならではの視点はきっと共感を呼ぶにちがいありません。

これからの夢

鈴木さん

2006年の11月に立ち上がったばかり、結果がでるのはまだこれからのSunFlowerですが、このままではなく、更に次の一歩が鈴木さんの行動力とともに進められています。
まず、商品について。「障がいに優しい服は誰にでも優しい服」をモットーに、現在は肩ホック、股ホック、体に触れたとき負担の少ない工夫をしたサイドファ スナー付きの着替えやすく全開できる下着やTシャツを展開していますが、今後はもっとバリエーションを追加したいと考えているそうです。例えば親子のペアルックだったり、小物だったり。障がいがあっても、決して家に閉じこもることなく、外に出てほしいという鈴木さんの想いが垣間見えます。
また、HPには、明子さんの子育てブログが掲載されています。日々の育児の様子…お出かけしたり、遊んだりという話題から、食の提案というメッセージが込 められた、障がいがあっても食べやすいよう簡単に工夫できるメニューのお弁当や、家庭料理についての話題までが生き生きと綴られています。より多くの人に 伝えたいと、今後は本にして出版したいとか。HPに掲載されている、明子さんのその名の通り明るく前向きな笑顔と文章は、きっと多くの人の心に響くでしょ う。
また、専門である建築の知識を生かして、全国にむけてユニバーサルデザインの建築相談をしていきたいと考え、すでに動き出しています。実際に遠方まで出向 いて施工に立ち合っていくのは難しいことですが、各自治体の地元工務店とつながりあって全国規模のネットワークを作れば、具体的な建築相談を行なうことが 可能になると考えているそうです。

そして、HPを通じて、障がいのある子どもたちについての発言の場を作りたいとのこと。もしかすると、このことこそ、自分が1番やらなければいけないことかもしれないと鈴木さんは感じているそうです。

HPからの情報発信。これからもどんどん前へ歩んで行くであろうSunFlowerの理念は 「まず、手を挙げること(発言すること)そして、それを行動に移すこと」だそうです。
何より無関心を装わないことが大切であり、意見ばかりで行動しないのでは何も生まれない、と鈴木さんは考えます。そして、行動に移したとき、相手に最大の敬意を持つこと。
理念でもあるそうですが、「まだまだできていないので、何よりそうなりたいという目標でもあるんです」と、答えてくれました。

取材ママの感想

プラス思考、と簡単にいうことはできますが、それを実行するのはなかなか大変です。
鈴木さんとお会いして、まず感じたタフさ。お子さんが障がいを持っていることを鈴木さんがプラスに転換した心の動きは私では計り知れません。しかし、どんな時にもチャンスがあることを鈴木さんは見つけてくれました。
私たちは時に、いえ、常にかもしれませんが、子どもに生きる力を与えてもらっています。
子を持つ親なら誰もが、子どもがいるからこそ悩み辛い思いもします。でも、子どもがいるからこその幸せのチャンスも必ず訪れていると思います。そのチャンスを実現させた鈴木さん。会うだけで本当にヒマワリのように強く明るい力を感じました。
実店舗がないので、実際に鈴木夫妻に会うことはなかなか難しいのですが、ぜひSunFlowerのHPを訪れてみてください。きっとすてきな出会いになることと思います。

ご協力のお願い

先述のとおり、SunFlowerはネットショップのため実店舗がありません。そのため、現在SunFlowerが販売している商品を手にとって見られる場所がありません。衣類、特に下着などは実際の手触りを確かめたい方も多いと思います。そこでお願いなのですが、SunFlowerの商品を展示でき る場所や取り扱ってくださるお店などはありませんか?
応援したい!と思った方、ぜひご一報ください!!

SunFlower(サンフラワー)
運営責任者 鈴木 昭彦
TEL:053-455-4980
FAX:053-455-4980
E-mail:info@11sunflower.com

取材・文 はままつ子育てネットワーク ぴっぴ/<さんふれんず>

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