ぴっぴの防災ブログ

建物が防火壁!?!

2010年11月20日

「18棟の住宅そのものが1.2kmの防火壁になってしまう」という団地が、東京都墨田区にあります。

関東大震災で現在の墨田区・江東区では震災による火災で3万8千人という多くの死者が出ました。
その数は震災時に東京で亡くなった方の約6割にあたるといわれています。

1982年、東京都が大震災時に起こりうる市街地火災に対する防火壁として都営・白鬚東地区防災団地を建設しました。建物には散水機や放水銃が設置されています。災害時には各部屋ベランダのシャッターが下り、住民の避難完了後には、建物と建物の間にある5箇所の避難口シャッターが下り、建物自体が水で冷やされた「巨大な防火壁」となるのです。また、10万人を収容できる避難所(公園)が併設されており、災害用ため池や、災害用トイレ43個が完備しています。

幸いなことに、防火壁の役目を果たすことなく現在に至っていますが、住民の防災行動力の向上、地域防災計画の住民周知、高齢者世帯等災害時要援護者の実態調査、災害弱者サポート隊の確立、家具類の転倒防止対策に取り組んでいるそうです。なかでも、団地内の1室に実際の家具を配置したモデルルームを設け、団地内や周辺住民への見学を呼び掛けるなど、大きな被害を受けた地域ならではの取り組みを続けているそうです。

航空写真などで見ると、隅田川に沿うように団地が建っているのが分かります。

<やまねくん>

防災を考えるコラム