子育てのヒント

保育園を選ぶときに大切なこと

2010年1月13日
保育園今や不本意ながらも入園することさえ難しくなってしまった保育園。
もちろん、待機児童問題は喫緊の課題なのですが、子どもにとって大切なのは入園してからのほう。
大人になると保育士にでもならない限り訪れることがない場所は、パンフレットや要覧だけでは分からないことだらけかもしれません。
育児に対する考え方や方法が多様化している今日ではなおさらです。

生まれて最初の6年間を過ごす小さな社会は、間違いなく子どもの成長に大きな影響を与えます。が、その内容は各園に委ねられているので、環境はさまざま。
最近、テレビで見かける九州のとある保育園を想像してもらえれば分かりやすいかもしれません。保育園にも色々あると。だから、利便性は大事だけれど、入園する前に見学などして自分の目で確かめてからご自身の育児観に合うところを選らばれることをおススメします。

さて、なごみ保育園について。北区三方原町にある保育園なのですが、ひとことで言えば“子どもたちが安心(安定)して楽しく遊べる”ところ、を目指しています。
安心とは、子どもと保育士の信頼関係であり、遊びとは、子どもが、自分を取り巻く世界を知っていくための主導的な、つまりやらなければならない行為を意味しています。
“信頼の絆と豊かな遊び”特別なことではないのですが、長い時間と専門性が要求され早期教育なんかより断然難しく?日々職員と悩む毎日です。
まだ、ことばもままならない小さな命が、何を欲し、どのように世界を眺めているのか、目に見えない部分にアプローチしていくのですから。

ただ、今はどちらかというと早期教育的な、たとえば幼いころから目に見えて出来ることを増やすことが、その子どもの才能を伸ばすような感覚や、「何でも人より早く、ひとりで上手にたくさんできる」ことが“良い”ことのような大人中心の考え方が強く社会のなかにある気がします。

もちろん、子どもは成長するたびに出来ることが増えていきます。けれど、それは目的ではなくあくまで結果。信頼する大人の温かなまなざしのなかで、豊かに遊ぶ体験が、子どもたちを健やかに育んでいくのです。
保育園はけっして小学校の予備校ではありません。
私たちは、一人ひとりの個性や気持ちを大切にしながら、ゆっくりでも丁寧に大人になるまで繋がっている育ちの糸を紡いでいく、そんな保育園でありたいと思っています。

なごみ保育園園長 志賀口大輔

子どものこころと発達