子育てのヒント

お産の振り返り~助産師たちのつぶやき~

2016年2月29日

助産師たちのつぶやき

みなさんこんにちは。寒い日がまだまだ続きますが、お体の調子はいかがですか。

今回は、お産の振り返りについて、お話させて頂きたいと思います。みなさんは、バースプランという言葉を聞いたことがありますか。当院でも、妊娠中期、後期の2回、妊婦さんにバースプランを書いて頂いています。バースプランとは、どのようなお産に希望しているのか、お産に対する妊婦さん自身やご家族のお産に対する思いを書いて頂き、スタッフがより妊婦さんの思いに沿ったお産ができるよう関わるためのものです。
それとは反対に、バースレビューというものがあります。簡潔に言えばバースレビューとはお産の後に、妊婦さんと助産師とが、お産について振り返りを行うことです。いくつかの研究では、妊婦さんがお産に対してマイナスイメージを抱いたとしても、お産に関わった助産師と話をすることで、自分が頑張ることができたプラスの面にも気付くことができ、お産に対するマイナスイメージをプラスイメージに切り替えることができたという結果がみられます。さらに、お産についてプラスイメージを持つということは、お産を乗り越えた自分に自信を持つことにつながります。その自信というのは、お産の後に始まる育児を前向きに行っていく上でとても支えになっていくだろうと思います。
私はこうしたバースレビューの効果を知り、できる限りお産に関わった妊婦さんと、お産についてお話する時間を設けるようにしています。多くの方が、ほっとしたという感想を持つ中、あんなに叫んでしまって情けない、もっとがんばれたのではないかという感想を持つ方もいます。しかし、あんなに叫ぶ程大変な思いをしてもちゃんと乗り越えて、私たちの声を聞いて、元気な赤ちゃんを産むことができたことは、十分すぎるくらい立派なことだと思います。ご自分のお産について、自信につながった方もそうでない方もぜひ、お産についての感想を言葉にして、誰かと共有する時間を持って頂きたいと思います。できればお産の時に傍にいた方や、もし1人で乗り越えたとしてもご家族とお産をどんな気持ちで乗り越えたのか、話してみてください。そして、どんな進み方でも、乗り越えたことが素晴らしいのだと、ご自分を褒めてあげてください。きっとその自信は、そこから始まる育児を乗り越える時にも支えになると思います。

文/浜松医療センター 助産師 望月綾子

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