子育てのヒント

新生児・乳幼児期のお肌の保湿について

2018年1月17日

こんにちは。保健師の髙井です。日に日に寒くなってきましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。

冬はただでさえ空気が乾燥することに加え、暖房器具の使用により、さらに乾燥がすすみますね。乾燥により皮膚のうるおいを保つ「皮膚バリア機能」が低下し、乳児湿疹やアトピー性皮膚炎を発症しやすくなります。

みなさんはお子さんのお肌の保湿対策、どうしていますか? 今回は新生児・乳児期のお肌の保湿ついて、皮膚の特徴も交えながらお話します。

皮膚の構造と皮膚バリア機能

皮膚は外側から「表皮」「真皮」「皮下組織」によって構成されています。(図1参照)

このうち「表皮」には、皮膚のうるおいを保つための「皮膚バリア機能」として、3つの因子があります。

  1. 皮脂
    皮脂腺から分泌される脂のことです。汗などと混じり合って皮膚の表面を覆い、水分の蒸発を防ぎます。
  2. 角質細胞間脂質
    表皮で作られ、角質細胞と角質細胞のすき間を埋めている脂のことです。角質細胞同士をくっつける役割をするとともに、水分をサンドイッチ状にはさみ込み、逃がさないようにしています。
  3. 天然保湿因子
    角層にあり、水分をつかまえて離さない性質をもっています。

これら3つの因子が働き、皮膚のうるおいを保つことで「皮膚バリア機能」を保持しています。「皮膚バリア機能」は、食物やダニなどのアレルゲンが体内に侵入しないようにし、さらに水分も逃げないようにしています。

図1

新生児・乳児期の皮膚の特徴

新生児期・乳児期早期では、頭部・おでこなどの皮脂分泌は盛んですが、頬やあご、胸部などでは皮脂の分泌量が少ないです。皮脂の分泌量が少ない部位では皮脂膜が形成されにくく、角層からの水分の蒸発が増え、乾燥が始まっていることが推測されます。

保湿について

皮膚の乾燥を防ぐためには保湿を行い皮膚のうるおいを保つことが大切です。

  1. 保湿剤の種類
    各保湿剤の特徴をふまえ、皮膚の状態に合わせて使い分けることが大切です。

    軟膏…油脂性と水溶性がありますが、保湿には油脂性が用いられることが多いです。油脂性軟膏は刺激性が低いため、皮膚の状態を問わずに使用できますが、べたつくため、洗い流しにくい点があります
    クリーム…べたつきが少なく、洗い流しやすいことが特徴です。
    ローション…使用感が良く、薄く広げたり、延ばしたりしやすいです。
    スプレー…広範囲に使用しやすく、手の届かない場所にも使用できますが、使用量の正確な把握が難しいです。

  2. 用量の目安
    塗布部位がテカッと光り、ティッシュペーパーをのせるとくっつく程度が適量です。

  3. 塗布する時のポイント
    ・入浴後5分以内くらいを目安に塗ると、より効果的です。
    ・清潔な手に保湿剤を取り、塗布部位に点在させてから、手のひらを使ってやさしくていねいに広げます。
    ・皮膚のしわに沿って塗ると、むらなく塗りひろげることができます。
    ・すりこんでしまうと肝心な場所に保湿剤がつかないため、たっぷりと皮膚にのせるように塗布します。(図2参照)
    ・季節を問わず継続して塗布することが大切です。

    図2

今回は保湿の話をしましたが、前提として「皮膚が清潔であること」が大切です。汗や汚れ、ほこりをきちんと落とし、皮膚を清潔にすることからスキンケアが始まります。ぜひご家庭での取り組みの参考にしてみてください。

参考:「大切な新生児からのスキンケア」発行元 日本助産師会

文/浜松市保健師 高井

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