子育てのヒント

もりのひなまつり

2019年2月20日

表紙をめくると先ず桃色のページが迎えてくれて、知らず知らずのうちに雛祭りの雰囲気の中に引き込まれます。

もりのひなまつり (こどものとも傑作集)
こいで やすこ
福音館書店
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小さな森の近くの一軒の家の蔵に、ねずみばあさんが住んでいました。春も近いある日、森ののねずみ子ども会から手紙が来ました。なんと、森のひな祭りをしたいからねずみばあさんの家のお雛様を森に連れて来て欲しいと書いて有りました。ねずみばあさんの心配をよそにお雛様は行く気満々。そしてねずみばあさんとお雛様は森へ出かけて行きます。子どもたちはお雛様が人形だとわかっているのに本当は生きているのではないかしら、夜、みんなが寝静まった後、宴を楽しんでいるのではないかしら、そして願わくはお雛様と一緒に遊んでみたいと心を躍らせています。私たち大人だって子どもの頃そんな風に思いましたよね。お雛様にはそんな不思議な魅力、力を感じます。この本はそんな気持ちをたっぷりと満足させてくれる本です。

さて、森のひな祭りを楽しんだお雛様は無事に家に帰りつけたでしょうか。そして本番のひな祭りを無事に迎える事ができたのでしょうか。後半はハラハラどきどきの展開が待ち構えています。話の展開が子どもたちを惹きつけてはなさず、女の子だけで無く男の子だってとても楽しめる本です。対象年齢も3歳位から大人まで、それぞれの年齢に合った楽しみ方ができる不思議な本です。そしてアニメチックでは無く、昔から飾られている伝統的なお雛様に近く描かれている絵がお話の世界なのか現実のできごとなのかと迷ってしまう不思議な感覚を味あわせてくれます。

さあ、親子でお雛様と一緒に森のひな祭りに出掛けてみてくださいね。そして是非、大人もこっそり一人だけで子どもの頃に思いをはせてこの本を楽しんでください。

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