子育てのヒント

やさいのおなか

2019年6月16日

「これ なあに」
質問の隣に描かれた、白黒の、影絵のような不思議な形。読者はまず「はてな?」と首をかしげます。

やさいのおなか (幼児絵本シリーズ)
きうち かつ
福音館書店
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ページをめくるとその不思議な形の答えがあります。そう、野菜です。不思議な形は、野菜の断面でした。『やさいのおなか』は、身近な野菜の断面を「おなか」に見立て、問答にのせて野菜が次々に登場する絵本です。

おなかは、まず影絵のような白黒の絵で表現されています。なにかな?とページをめくると、シルエットは淡く色づけされ、おなかの正体がぐっと明確になります。そして、答えとなる野菜全体の絵へと展開していきます。

ページをめくりながら、断面図から全体を想像し、美しく、面白い形を発見することができます。形を想像することや野菜がもっている形の美しさを楽しく発見できるのは、「おなか」という親しみやすい言葉の魔法でしょうか?

なぜ?どうして?と好奇心いっぱいの子どもたちが楽しむことができる科学絵本。おはなしの本と同様に親子で一緒に楽しんでください。

~断面や野菜の絵本、他にもこんな本があります~

断面と表現をわかりやすく描いた『だいこんだんめんれんこんざんねん』(加古里子/作)、形と色を面白く表現する『やさいでぺったん』(よしだきみまろ/作、ともに福音館書店)、切れ端を育てて植物の生命力を感じる『やさいはいきている』(ひさかたチャイルド)などがあります。

文/佐久間図書館 長谷川陽子

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