子育てのヒント

子どもの心とからだを育てるあそび(1)

2019年9月18日

あそびは工夫する心を育てます~工夫は困難を楽しみに変える人生の万能薬~

雲まで届いたオンボロ凧

河原で親子凧揚げ会を開いた時のことでした。
「今日はこの手作り凧(レジ袋と、河原に生えていた枯草を骨にして作った凧)を、あの雲まで揚げるぞ。」と、意気揚々と私も参加しました。子どもたちは、「そんなオンボロが雲まで揚がるわけないよ。」と小馬鹿にしたように笑いました。
ところが、凧は見る見る天高くに上がりだし、ついに雲の中に吸い込まれていきました。この凧は、私の子どもが凧揚げをしたいと言い出した時に、凧が無いので身近な素材で作ったものでした。そもそも凧はどうして飛ぶのかなという疑問から始まって、工夫と試行錯誤を繰り返して完成したオリジナル凧でした。

苦悩を楽しみに変える『工夫』

思えば、今から30年前に私が体育あそびの会社を開こうとした時、情けないほどお金がなく、仕方ないのでマットも跳び箱も、拾ってきた物を利用して、手作りしたものでした。
どうしたら子どもたちが喜ぶマットができるかと工夫をしたり、あれこれと試行錯誤している時間はとても楽しいものでした。作るのはとても大変な作業でしたが、工夫するという遊び心が、苦しいはずのこの時期を、楽しみに変えてくれたのだと思います。

工夫する気持ちが育ったお絵かきあそび

下のお絵かきあそびは、私に工夫する習慣を身につけてくれた『何ができるかな?』というあそびです。幼稚園から帰ると毎日のように母が遊んでくれました。紙と鉛筆1本あればどこでも手軽にできます。是非楽しんでみて下さい。

お絵かきあそび「何ができるかな?」

あそびで豊かな心とからだを育てよう

あそびは運動だけでなく、普段の生活の中にいくらでも転がっています。部屋の掃除の他に、洗濯物をたたむことや料理の盛り付けなどなどにしても、どうしたらもっときれいにできるかなと工夫する気持ちそのものがあそびなのです。
今は何不自由することがないくらい多様な物がいくらでもあります。壊れたら捨てる。無ければ買えばよい。そんな使い捨ての社会が、いつの間にか思いやりの心をむしばんでいきはしないか心配になります。
上手く行かないのなら、どうしたら上手くできるかを考えてみよう。壊れたら直そうとしてみよう。無ければ、代わりの物を探してみよう。その工夫という遊び心を育てておくことが、スポーツにしても生活においても困難を楽しみに変えて乗り越えていく力になることでしょう。

文/きのいい羊たち 磯谷仁さん

子どもの遊び