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いつ始める? トイレトレーニング
子どものトイレトレーニング(トイトレ)をいつ、どのように始めるかは、子育ての中でも気になることの一つ。夏はトイトレを進めやすいと言われていますが、実際にみんなは、どんなきっかけで、いつ頃始めているのでしょうか? また、どんなことに困り、うまくいった場合のポイントは何だったのでしょうか?
「トイトレはこれから」「只今真っ最中」というママ&パパから、トイトレを完了した先輩ママ&パパまでを対象にアンケートを実施し、その回答結果をまとめました。とてもたくさん寄せられた回答の数々から、トイトレを巡る涙や喜びがひしひしと伝わってきます。
アンケート実施期間 2018年6月1日~30日
回答総数 120件
2歳を目安に、トイトレ中の子どもが増える
Q. みんなの現在の状況は?
アンケートの結果を見ると、トイトレ「進行中」の子どもは0歳では0%ですが、1歳では24%、2歳では58%と過半数になり、トイトレが「完了した」子どもも現れてきます。
3歳になると、トイトレ「進行中」の子どもと「完了した」子どもの割合が2:1となり、おむつが外れた子どもの割合が増えます。子どもの心身の発達には個人差があるので、一概に「何歳何か月になったら始めるべき」というものではありませんが、多くのパパ&ママが2歳~3歳の間でトイトレを進めていることがわかります。
1歳はこれから、2歳児は進行中が増え、3歳児になると進行中に加え、完了の割合も増えてくる。
Q. トイレトレーニングを始めた(始めようと思う)時期は?
半数以上(55%)の親が、2歳までにトイトレを始めた(または、始めようと思う)と回答しています。そのうち76%が1歳半までにと答えているのは、トイトレを早く進めたいという思いの表れでしょうか。
夏はトイレトレーニングのチャンス?
Q. 始めた(始めようと思う)きっかけ(複数回答)
夏は気温が高く、子どもたちも薄着です。汚れても着替えやすく、洗濯物も乾きやすいなどの理由から、トイトレを進めやすい季節と言われてきました。アンケートの回答でも、始めたきっかけとして「夏の時期にやりたかったから」と4割以上の親が答え、最も多くなりました。「始めるなら夏がいい」という知恵は、パパ&ママの間で浸透しているようです。
続いて多いのは「保育園で始めたから」というもの。保育園でパンツをはくようになったら、連動して家でも始めるのは自然な流れです。また、「オムツ代を節約したいから」というきっかけが3番目に多くなりました。毎月かさむ紙オムツの支出がゼロになれば、子育て世帯の家計にとっては大助かりです。以下、4番目は「子どもがおしっこを教えるようになったから」、5番目は「おしっこの間隔があいてきたから」と、子どもの体の発達によるきっかけが上位となりました。
みんなどうしてる? トイトレの不安や困りごと
不安や困りごとを聞きました。
“おしっこが出る”感覚が、まだわからない
おしっこが出そうな感覚が自分でわかり、それを言葉やしぐさで伝えることができるのは、その段階まで、子どもの心や体が発達したということ。同じ月齢でも発達には個人差があるので、親にとってはもどかしいところです。
一体どうやって始めるの?
これからトイトレを始めようとは思っていても、やり方がわからず途方に暮れているママも少なくありません。ネットの情報だけでなく、ひろばなどで保育士さんや先輩ママにすすめ方を聞いてみるのもいいですね。
おまるは買ったけど、どうやればいいのか全くわかりません。誰か教えてほしいです!(1歳のママ・これから)
始めようと思うけど、どうしたらいいかわからない。早くオムツをとりたいけどなかなか腰が上がらない。(1歳のママ・これから)
補助便座やおまるの種類が多くて、どれを買って良いかわからない。(1歳のママ・これから)
イヤイヤ期に突入して、逆戻り…
トイトレを始める子どもが多い2歳は、いわゆる“イヤイヤ期”。トイレに行くのも「イヤ」となるのは想定済み…にしておいたほうが、親も気長になれるかも。
1歳になる前からトイトレを始め、トイレでおしっこができるようになったものの、イヤイヤ期に突入するとトイレ拒否で、オムツに戻ってしまった。(2歳のママ・現在進行中)
うまくいきだしたら、また漏らすようになったり、イヤイヤ期とぶつかって、出ないと言い張った数分後には失敗したり。(2歳のママ・完了)
苦しさの正体は「終わりが見えない」こと
早く始めたからといって、早く完了するわけではないのがトイトレ。また、最初うまくいっても、途中から逆戻りするなど、すんなり進行するわけでもないのがトイトレです。この苦しさは、たくさんのママ&パパが経験しています。
トイレに座ることはできるけれど、肝心のおしっこうんちが出たことがありません。このままいつか出る日が来るのか…(2歳のママ・現在進行中)
はじめは順調に進んでいましたが、今は停滞中。なかなか、おしっこと言ってもらえず、お漏らししても、出たことの報告もなく。一度、お漏らしを叱ってしまったので、進まなくなったのかなあと反省しています。(2歳のママ・現在進行中)
入園前に余裕みて、ゆっくりトイトレしていたが、一向にできる気配がなく若干の焦りも感じ、疲れてしまいました。先に進まないことへの不安から少し子どもに苛立ってしまった時期もありました。(4歳のママ・完了)
自分の場合、親の焦りが伝わってしまったのが、失敗したなぁと思うところです。入園前にトイレに行けるようにしなくちゃ!という親のプレッシャーが、逆になかなか進まない原因になってました(小学生のママ・完了)
これで成功、ここは反省、先輩ママからのアドバイス
トイトレが好調に進んでいるママや、完了したママたちから、役にたったことや、成功のコツなどのアドバイスをもらいました。
とにかく「ほめる」は、トイトレの王道
トイトレの基本は親子のコミュニケーション。とにかくほめて、叱らないこと…とはよく言われていますが、実際に大げさなほどにほめちぎることを実践しているママ&パパたちの声です。
トイレで、排泄できたら大げさにほめると、子供が喜んでくれて、またトイレでしたくなるようにしました。(2歳のママ・現在進行中)
とりあえず漏らしてもいいからパンツをはかせてました!トイレできたときにはご褒美で一口お菓子をあげたりしてトイレに誘って、トイレが嫌にならないようにしました!(4歳のママ・完了)
保育園の連絡帳に、お漏らししたことや事後報告したことを愚痴のつもりで書くと、先生からは「おしっこが出たことが言えて素敵」とか、「うんちが出せて良かったですね」と。とにかく何でも褒めるんだなぁ、と反省。ただいま実施中です。(2歳のママ・現在進行中)
振返ってみると、結局、感情的にうながそうとしたり、叱ったりしたのは全く逆効果でした。楽しく明るく、気分よくトイレに行きたくなるような声かけが上手くいくコツだったと思います。(この点、パパは全然ダメでした)(3歳のパパ・現在進行中)
子ども自身のプライドがモチベーションに
誕生日を迎えて3歳になる、下のきょうだいができてお兄ちゃん・お姉ちゃんになる…などの出来事があると、子ども自らやる気スイッチが入り、おむつがとれるきっかけになることも。こうしたきっかけをうまく活用したいものです。
本人にとって、2歳から3歳へ誕生日を迎えることが、とても誇らしいことのようで、「お姉さんパンツ」にステップアップできることがうれしかったようです。(3歳のパパ・現在進行中)
トイレで用を足し、自分でパンツやおズボンを履くのを父母以外の第三者に褒めてもらえるととても誇らしげにします。あと、周りのお兄さん、お姉さんやお友達がトイレを使っている様子を見るとやる気が出るようです。(3歳のママ・完了)
下の子ができてお兄さんになったので「オムツはベイビーだからお兄さんパンツにする」と、3歳前に自分からオムツをやめた。(4歳のママ・完了)
仲良しのお友達で仲良しのお友達でトイレトレーニング完了している子がいると、自らトイレをしようとする意思が芽生えます。(3歳のママ・完了)
トイレで楽しく過ごせる環境づくり
まずは子どもがトイレをいやがらないよう、おもちゃやシールなど、さまざまな工夫をしているという声がたくさん寄せられました。こうした工夫で成果が出ると、ママたちもやりがいが感じられるようです。
トイレでできた時には「出来たねシール」を貼っています。(3歳のママ・現在進行中)
うちはお気に入りのキャラクターに頼っています。キャラクターがトイレをするDVDを見せたり、ごっこ遊びでおもちゃのトイレに人形を座らせたり、成功すると特別な音楽が流れるおもちゃをおいたりして頑張っています。トイレを列車に見立てた歌もお気に入りで、歌いながらトイレに行っています(2歳のママ・現在進行中)
パンツ5~6枚を籠に入れてトイレに置いておくと、「どれにしようかな?」とお着替え感覚でパンツを選んで、履くのを嫌がらなくなりました。キャラクターのポスターやぬいぐるみ、好きなおもちゃなどを定期的に変えて置いて、トイレに長く居られるような環境を作ってます。(2歳のママ・現在進行中)
ストレスをためないよう、親自身も気持ちの切り替えを
失敗して当たり前、できなくて当たり前…それくらいゆったりした気持ちで、気長なスタンスで取り組むべし。と、わかっていても、思うようにすすまないとついイライラしてしまうもの。そんな日々を乗り越えたママたちの声を読むと、「焦らなくてもなんとかなる」という悟り?の境地が感じられます。
まだちゃんと外れてはいないけど、長い時間がかかるのは当たり前、と思って気長にやる方がお互い、ストレスがたまらずにできていいと思う。(2歳のママ・現在進行中)
「失敗しても怒らない」必須です!親の側の気持ちの余裕が少ない時期ですが、1度でもネガティブな反応をしてしまうと高いハードルを感じてしまうようです。成功させようとしつこくするのもプレッシャーなようで逆効果でした。本人の体や心の準備に付き合ってあげないといけないなと思いました。(3歳のママ・現在進行中)
幼稚園に入る一ヶ月前にようやくパンツを履いたが、そこからはお漏らし無し!本人の気持ち次第であり、あまり焦らせなくて良かったのかもしれないなと思いました。(4歳のママ・完了)
個人差があるので、すぐ出来る子もいれば、時間がかかる子もいます。なかなか進まない場合でも、自分のことも子どものことも、責めたりしないで、ゆったり構えるのがコツかな?と思います。入園前にできてなくても、なんとかなりましたしね(笑)(小学生のママ・完了)
まとめ
どの子もいつかは必ずオムツがとれる…そうわかっていても、トイトレの完了までは紆余曲折あり、時には追いつめられた気分になるかもしれません。もし、ママひとりが必死になっているとしたら、パパもできる部分から関わるといいです。また、子どもも、お友達や園の先生・祖父母など幅広い人とのかかわりの中で、気付くことが多くなります。どうしても困った場合は、保健センターなどで相談するのも手です。ひとりで乗り越えなくていいんです。
日照時間が長く、洗濯物がよく乾く夏を過ごせるのは、浜松っ子ならではの幸せですよね。そろそろトイトレを…と考えている皆さん、梅雨も明けて青空が見えました。気負わずに始めてみましょうか。
<参考URL>
浜松で子どもをすくすく育てるためのQ&Aサイト「はますくQ&A」にも、トイレトレーニングについてのQ&Aが載っています。
おしっこが出そうな感覚がまだわからないようです。おしっこを「ウンチが出た」と言ってみたり、ウンチが出てもなかなか言わず、知らない間にオムツを脱いでいたり。トイレに座ってみると10回に1回くらい成功するので、地道に出る感覚を言葉にできるようトレーニング中です。(2歳のママ・現在進行中)