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本音をおしえて!働くこと働かないこと、今の自分に納得している?

働く働かないイメージ

2019年に行ったアンケート「本音をおしえて 本当に働きたい?働く理由は?」から約5年、子育てと仕事の両立に関する国の施策が増え、子育て世代の就労環境は変化しているはずですが、みなさんは現在の状況に納得しているのでしょうか?今回のパパママインタビューでは、本来、個人の考えや状況によって異なるはずの「働く・働かない」選択や子育てと仕事のバランスについて聞きました。

アンケート実施期間 2024年5月1日~31日
対象 パパママ
回答総数 259件
注)育休中の人の意見は本人の判断で「働いている」「働いていない」の両方に含まれる

働いている・働いていないにかかわらず、現在の状況に納得している人は半々

Q あなたは現在の就労の有無や働き方に納得していますか?

Q3グラフ

就労状況にかかわらず「納得している」「納得していない」が半々となりました。

働いている人にとっては時短や休みの取りやすさなど、勤務時間の融通のききやすさが納得しているという回答のポイントになっているようです。コメントからは、「子どもの成長をそばで見たいが、キャリアも失いたくない」というジレンマも見られました。働いていない人は、本当は働きたいのに働けない、子育てに専念したいのに周囲から働くよう言われる場合は「納得していない」と回答しています。また育休中の人は復帰後の不安が大きいと感じている場合に「納得していない」と回答していることがわかります。

以下、主な意見を記載しました。

働いている×納得している

自立と生活のために、働き続けたい。職場はフレックス制度があり、有休も取りやすい。(フルタイム勤務のママ)

育休明けで仕事と育児の両立の大変さを感じているが、仕事復帰した事でママではない自分の部分を取り戻した感じもする。あと、家計やキャリアにも響くのでいつまでも休んでいることもできない。(フルタイム勤務のママ)

フルタイム勤務も考えるが、子どもの習い事や療育を考えると時間的に自由がきくパートでないと難しいが、キャリアもちゃんとついていると思うので、納得している。(パートタイム勤務のママ)

働いている×納得していない

働かずに子どもと一緒に過ごしたいから。(パートタイム勤務のママ)

子どもの病気で休むと休んだ分はどこかで無理をしなければいけないだけで、権利はあっても配慮があるわけではないから。(フルタイム勤務のパパ)

フルタイムで復帰予定です。限りある子どもと過ごす時間を削って働くことになることが心苦しいです。(育休中のママ)

働いていない×納得している

どんどん大きく成長していく期間をそばで見ることができて嬉しいし、子どもと一緒に居られて嬉しい。仕事して家事育児やれる自信もない…(専業主婦のママ)

妊娠中は、早く子どもを預けて仕事復帰しようと考えていました。しかし、育休中に我が子と過ごせる時間がとても限られていることを現実的に感じ、もちろん大変なこともありますが、今の時間を大切にしたいと感じているから。(育休中のママ)

働いていない×納得していない

経済的に苦しいから働きたいが、家事の兼ね合いや保育料や保育園に入園できるかどうかなど色々重なって働けていない。(専業主婦のママ)

成長が早い赤ちゃんの時期に一緒に過ごせるのは幸せだけど、「今日は何してたの?」と聞かれると、毎日暇人みたいで働きたくなる。育休中で家事育児をやるのが当たり前な空気が嫌で、職場復帰して対等になりたい。(育休中のママ)

周囲の人の理解はあっても、現状に納得しているわけではない 

Q あなたの状況について、家族や職場などの周囲の人は理解・協力してくれていますか?

Q5グラフ

全体で86%の人が「理解・協力してくれている」と回答しました。子育てをしながら働くことや働かないことに対する周囲の理解は進んでいるようです。しかし、「家族の理解はあっても夫や祖父母も忙しく協力が得られない」「時短などの制度はあっても人手不足などの理由で実際には使えない」など、理想にはほど遠い現状も見えています。

「はい」と回答した人の主な意見

職場も家族も理解があり、無理なく両立できるような体制になっているから。(フルタイム勤務のママ)

時短勤務などのある程度の制度は整っており、それを利用することへの理解がある。(育休中のママ)

主人は『働きたいなら働けば良いし、子どもといたいのならいれば良い』と私がどうしたいかを優先で考えてくれている。(専業主婦のママ)

「いいえ」と回答した人の主な意見

家族や周囲は理解や協力をしてくれているが、職場はイマイチ。もう少し時短勤務などの働き方に寛容になってほしい。(フルタイム勤務のママ)

主人の会社は育休制度はあるものの、取得する人はほぼなく取りにくい。男性の時短等の例もなし。育児も職場復帰後の生活も全て母側のマンパワーに頼られている。時短制度はあるが、それ以外の考慮はない。(育休中のママ)

働いてほしいと言うが、子どもの送り迎えなどは自分だけがしなければいけないので現実的に働くのが難しい。(専業主婦のママ)

再就職を含め今後も働く人が多数だが、働き方を変えたい人もいる

Q あなたの今後3年間ぐらいの予定について、最もあてはまるものを選択してください。

Q6グラフ

「このまま働き続ける」には育休からの復帰を含む
    「働き方を変える」には時短、転職、就労条件の変更などを含む
「その他」には退職や再就職を含む

働いている人のうち、「働き方を変える」と回答した人が33%、育休中の人は、「このまま働き続ける」と「働き方を変える」が半々と、働き方を変えたいと考えている人が思いのほか多い結果となりました。また、働いていない人のうち約80%の人が再就職を考えていることがわかります。

働く・働かないこと、働き方についてみんなどう思っている?

Q 働くこと・働かないことや働き方について、自由に意見をお聞かせください。

多くのみなさんから意見をいただきました。一口に「働く」と言っても背景はさまざま、「働きたい・働き続けたい」と希望しても両立のための制度や職場の環境が整っていないなど、解決すべき課題も見えてきました。また、「働かない」選択をした人が自信をもって日々の生活をおくれるよう、周囲の理解も欠かせません。

まとめとして、主な意見を記載します。

経済的に働かざるをえない

働かなくてすむのであれば育児に専念したい。しかし働かなければ生活ができない。今の日本は女性が働きたい人ばかりだと思わせる報道や広告が多いです。(専業主婦のママ)

今、妊娠中で働かないと生活が苦しいから働くけど、子育てと仕事におわれ心身共に疲れている。出産後育休に入ると学童が使えないので産休終わったらすぐ働くと思う。結局心身共に疲弊しているわりには働いても稼げない。(パートタイム勤務のママ)

子どもを0歳で預けて働いているが、本来なら3歳まで自分で見たかった。それが叶わない(金銭面で)のが、悲しいし辛い。結局、子どもが入園後発熱を繰り返しているので子どもも可哀想だし、職場にも迷惑かけるから辛い。(フルタイム勤務のママ)

社会とつながっている実感がほしい

転勤族の専業主婦はコミュニティがないため、外との関わりがほとんどない。働くことによって周囲とのつながりをもちたいと考えている。フルタイムで働くことは難しくても、一時預かり等を利用して、短時間であったり、週3回程度で働ける職場があれば働きたいと思う。(専業主婦のママ)

正直専業主婦できる人がうらやましいが、やはり自分の力で稼いで使うお金は後ろめたさがなくていいです。働くことで視野や人脈も広がり社会とのつながりが感じられるので、自分を鼓舞してこれからも働き続けます。(フルタイム勤務のママ)

働かない選択をしても迷う

共働きが一般的な今、就労していないことで、社会から取り残されたような気がする。子どもと一緒にいられることは幸せだが、素人の親よりも、保育園でプロの保育士の先生やお友達と過ごした方が本人にとってプラスではないかと感じることもある。(専業主婦のママ)

働いていないことを、消費している生活しかしていないように感じてしまうことが多々ある。主人は『育児も立派な仕事だよ』と言ってくれるので助かる部分もある。(専業主婦のママ)

子育てと仕事の両立に対する制度や環境の拡充を

私は近くに協力者がいないため、子どもが病気した時に職場に迷惑をかけてしまうと思い、どうしても働くことに躊躇がある。サポートなどを使いたいがお金もかかるし、心配もある。働きやすい環境と、保育園が見つかるといいなと思う。(専業主婦のママ)

時短で復帰予定だが、3歳未満まで。時短が無くなると、早番や遅番、個人担当業務が追加されてしまう。同じ部署の今までの先輩たちは、時短期間が終了すると退職していく。時短後の働き方について悩んでいる。(育休中のママ)

子どもも仕事もどちらも大切

働かなくて生活できる人はいいな!と思ったり、けど、1日子どもといてストレスにはなるだろうし、けど、子どもを産むと決めたのは自分。産んでも働き続けると決めたのも自分。けど、今は辛い。一旦何もかも無しにしたい。けど、それはできない現実。仕事も好きだし、子どもも好き、自分時間も大切。どうしたらいいのか難しい。(自営業・フリーランスのママ)

私は仕事も子ども達も大事です。小さい我が子たちに、負担をかけてしまっているかもしれませんが、私が好きな仕事をしている事で子ども達に伝えられる事があると思います。子ども達にも我慢せずに、自分の人生を送ってほしいから、私も我慢せずにやりたい仕事を続けていけるようにしたいと思っています。(パートタイム勤務のパパ)

まとめ

働く・働かない選択や働き方を個人で自由に決められることが理想ですが、現実はそうではなく、個人の希望する働き方や子どもとの過ごし方ができないことへの不満が多く寄せられました。

祖父母が近くにいたり夫が協力的だったり、職場の人に理解があったりする場合は「今の状況に納得している」と回答する人が多い傾向でした。しかし、実家が遠方の場合などは、夫婦だけでやっていくには限界があります。職場も含め、様々な人の助けや実際に使える制度・支援がたくさんあるかどうかが、就労状況にかかわらず納得感を持って日々を過ごせるかに大きく影響しているのでしょう。

2024年の通常国会で改正子ども・子育て支援法が可決成立し、今後「異次元の子育て政策」が本格的に実行されます。政府の考える施策で本当に子育てしながら働きやすくなるのか、働かない人も含め、本当にみんなが子育てしやすくなるのか、子育て中のパパママをはじめ、全ての人が注視していく必要がありそうです。

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