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子育て支援ひろばの一時預かり(一時保育)スタート!

ひろばの様子

子どもを少しの時間預かってほしいけど、知らない場所や人に子どもを預けるのは不安…と感じる人も多いのでは。浜松市では2024年10月から妊娠中の人や子育て中の親子が集い交流できる「子育て支援ひろば」での乳幼児の一時預かり(一時保育)が始まりました。ここでは実際に利用した親子の様子やスタッフからのアドバイス、浜松市内の他の一時保育との違いなどをお届けします。

子育て支援ひろばの一時預かり(一時保育)とは?

浜松市内の子育て支援ひろば25か所のうち4か所で実施されています。対象は認定こども園や認可保育園などに通っていない浜松市在住の生後6か月から3歳になる学年までの乳幼児で、預けたい子育て支援ひろばに以前通ったことがある親子を受け入れています。預かりを利用する際には、事前に必要な手続きや面談があります。

子育て支援ひろばの預かりってどんな感じ?

浜松市中央区小池町の子育て支援ひろば「ぞうさん」では、月・火・木曜日の9時から14時まで一時預かりを行っています。今回は間もなく3歳になる男の子、壮真(そうま)くん親子の預かり当日の様子をご紹介します。10か月の時から週2、3回「ぞうさん」を訪れていた壮真くん親子。来月に幼稚園への入園予定があり「ママから離れて過ごす時間を体験させたい」と申し込んだそうです。

1. 受付 スタッフに利用受付票と子どもの持ち物を渡す 

受付

今回の利用は9時から11時までの2時間。ひろばに到着すると、ママがスタッフに利用受付票と子どもの持ち物を渡し、預かりがスタート。壮真くんは、ひろばに入るとママにバイバイと手をふり、顔なじみのスタッフのもとへ笑顔で駆け寄ります。

2. 預かり時間 見慣れたおもちゃやスタッフに囲まれのびのび過ごす

室内遊び

お気に入りのおもちゃがある場所も分かっているので、遊ぶ場所を変えながらのびのびと過ごす壮真くん。遊びの好みを把握しているスタッフも多く「この恐竜が好きだよね」「この間の手遊びをやってみる?」と声をかけられ、一緒に楽しそうに遊ぶ姿に、通い慣れたひろばならではの預かりのメリットが感じられます。
室内遊びに飽きたら、スタッフと一緒に外遊びへ。すべり台や砂場で30分ほど遊んでから部屋へ戻ります。「一人でできるかな?」とスタッフの手を借りながらも、自分で靴下を脱いだり、靴箱へ靴を入れたりと頼もしさを感じられる場面も。そしてママのお迎えまで、ひろばで仲良くなったお友達も一緒に室内遊びを楽しみました。

3. お迎え 利用料を支払い、荷物とレポートを受け取り終了

お迎え

11時になりお迎えにきたママを見つけると、満面の笑みで一目散に駆け寄る壮真くん。ママの足にしがみつきながらスタッフにバイバイと手をふります。ママは利用料を支払い、スタッフから当日の預かりの様子を伝えるレポートと荷物を受け取り、ひろばでの一時預かりは終了しました。

利用してどうだった?ママの感想

知らない場所や人に子どもを預けることに抵抗があって、今まで一時保育は利用していませんでした。でもここなら何度も遊びに来ていて、知っているスタッフも多いので、子どもも私も安心して過ごせると思いお願いすることにしました。入園までに3回利用する予定で、今回は2回目。初めての時も泣かずに楽しく過ごせたようでした。入園前に体験できて良かったです。

壮真くん親子

パパやママから離れる第一歩に最適

取材時はひろばの一時預かりが始まって間もない時期でしたが、すでに「ぞうさん」では毎回1~2人の利用があり、利用者の9割は以前からひろばを使っている親子とのことでした。利用のきっかけはさまざまですが、授乳がある0歳児のママはリフレッシュや通院などを目的とした短時間の利用が多く、1~2歳児のママは「集団生活に慣れさせたい」「家族と離れる経験をさせたい」という目的が多いようでした。

スタッフからのひとこと

ランチのために1時間だけ預けたいという0歳児のママもいて、比較的気軽にご利用いただいています。お弁当やおやつを持参する時は好きなものを持たせてあげることで楽しく過ごせる子が多いようです。また発達に不安があるお子さんも受け入れています。ひろばでスタッフや同年代のお友達と過ごすことで、お子さんの良い刺激となり成長につながることもあるのでお気軽にご相談ください。
(子育て支援ひろば「ぞうさん」スタッフ 末永千晴さん)

スタッフ

こんな時はどこに預けたらいいの?-浜松市の主な一時的な子どもの預け先の特徴

浜松市では2024年度に「子育て支援ひろばの一時預かり」以外に、一時的に子どもを預かる事業として「こども誰でも通園制度」も始まっています。従来の「認可保育施設の一時預かり事業」との違いが分かりにくく、実際に利用する時に悩んでしまうこともあるのではないでしょうか。そこで3つの預け方の違いや特徴をご紹介します。

各一時的な子どもの預け先の対象・利用時間・金額
  対象 利用時間 金額
認可保育施設の一時預かり事業 家庭での保育が一時的に困難となった0~5歳児 原則週3日以内
(利用要件により異なる)
0~2歳児:1日2,000円上限
3~5歳児:1日1,000円上限(副食費含む)
こども誰でも通園制度 生後6か月~満3歳未満の未就園児 1回2時間まで
1か月に5回まで
1回600円
子育て支援ひろばの一時預かり 主に生後6か月~3歳になる学年の未就園児 1回4時間まで
1か月に3回まで
1時間600円

認可保育施設の一時預かり事業(実施施設 151園)

就労からリフレッシュまで対応、実施施設は多いが定員が埋まり利用できないことも

家庭で保育ができないことが条件で、保護者の就労や妊娠・出産、急病や職業訓練など、また保護者が育児に行き詰まり、リフレッシュしたい時に利用できます。しかし、保育園に申込んだものの入園できなかった人が就労のために継続的に利用しているなど、予約段階ですでに定員が埋まり利用ができないこともあるので、早めの問い合わせや予約がおすすめです。

こども誰でも通園制度(実施施設 26園)

集団生活の機会を通じ子どもの育ちを応援、育児負担の軽減や孤立感の解消も

親の就労の有無など理由を問わず、時間単位で柔軟に保育園や幼稚園に通うことができる制度です。普段通園していない子どもが同世代の子どもや保育士とふれあうことで子どもの社会性や育ちを応援し、さらに親の育児負担の軽減や孤立感の解消をすることを目的に始まりました。2026年度の本格実施に向け、2024年度は試行的に実施されています。利用には事前に市から利用認定を受ける必要があります。

子育て支援ひろばの一時預かり(実施施設 4か所)

通い慣れた場所で顔なじみのスタッフに預けられ親子とも安心

子育て支援ひろばで子どもを預けられる事業です。通い慣れたひろばであれば親子とも安心して利用できるので、子どもが親から離れる最初の一歩としての利用にも最適。利用理由も問わないので気軽に利用できます。原則として利用申込みの時点で預けたいひろばを利用したことがあることが前提なので、預けたい場合は事前にひろばの利用が必要です。

利用には課題も多い浜松の一時的な子どもの預け先

一時的な預かりの利用前には各事業の目的や特徴を確認し、自分や子どもに合ったものを把握しておきたいもの。しかし実際は「定員がいっぱいで予約ができない」「2時間しか預けられず利用しにくい」という声があり、まだまだ課題が多くあるようです。

取材を終えて

今回初めて子育て支援ひろばでの預かりの様子を取材したのですが、慣れ親しんだ場所とスタッフに囲まれ、ぐずることもなく遊びに夢中になっている壮真くんの姿が印象的でした。以前から「ひろばに子どもを預けたい」というママの声が多く、ひろばの利用者には待望の事業ともいえます。
浜松市内では今年度から「こども誰でも通園制度」が試行的に始まるなど、新たな事業も増えています。今後は保護者が預けたい時に、いつでも利用できるようになってほしいと思いました。

取材・執筆/北 美緒

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