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マタニティライフを楽しもう

妊娠が発覚してちょっぴり辛いつわりが終わると、心も体も安定期。おなかに向かって話しかけたり、初めての胎動に感動したり、ベビー用品をそろえたり名前を考えたり……とワクワクすることがいっぱいです。
そんな期間にぜひ参加したいのが、妊婦さんを対象にした講座です。妊娠・出産・育児についての講義や、妊婦さんの交流会など内容も盛りだくさん。行政も産院も、より快適なマタニティライフを送れるように企画しています。どのようなことをするのか、ちょっとのぞいてみましょう。

浜松市主催のマタニティ講座

浜松市が主催するマタニティ講座は、市内在住の妊婦であれば参加できます。妊婦さん同士で情報交換や交流を楽しめるのが魅力です。
講座は全部で4つ。「はじめてのパパママレッスン」「マタニティ食育セミナー」そして今回取材した「はじめてママの交流会」。こちらは今年から始まった新しい講座で、妊娠9週~31週までの妊婦さんが対象です。

はじめてママの交流会

はじめてママの交流会

はじめてママの交流会

中央保健福祉センターで開催された交流会には、中区をはじめ市内各地から集まった35人が参加。開始前から和気あいあいとしたムードで、妊婦さんたちは 「今何カ月ですか?」などとさっそく会話がはずんでいました。住所の近い人同士で作られたグループごとに着席したところで、交流会がスタートです。

 

まずは助産師さんによる赤ちゃんのお世話のレクチャー。各テーブルに助産師さんが1名ずつ付き、赤ちゃんの抱き方、おむつや肌着の付け方などを学びます。 実際の赤ちゃんと同じくらいの重さの人形を、おっかなびっくりで抱っこする妊婦さんたち。お互いに「上手だよ」「頭を支えて~」と教え合ったりして楽しそ うです。また、赤ちゃんとの生活についても助産師さんからアドバイスがありました。「授乳は、一日に10~15回くらいよ」などの言葉にみんな驚いたり不 安になったり。説明を聞きながら、気になったことはその都度質問して疑問を解決しているようでした。

はじめてママの交流会

休憩をはさんで、続いては「赤ちゃんの泣き行動」に関するDVD鑑賞。内容は、赤ちゃんが泣き続けたときの対処法についてです。「赤ちゃんが泣くのは当た り前だよ」「ママのせいで泣くわけじゃないよ」というメッセージが込められていて、参加した妊婦さんはみんな真剣な表情で見入っていました。現代は赤ちゃ んと接する機会が少なく、赤ちゃんとの生活を具体的にイメージすることが難しい時代です。出産前にあらかじめ“赤ちゃんとの生活は、おだやかで楽しいだけ じゃないんだ”という意識を少しでも持っておくことで、育児のイライラや孤独感を減らすことができるかもしれません。最後にもう一度テーブルごとにグルー プトークをして、終了となりました。2時間の交流会で、みなさんすっかり打ちとけた様子。終了後もしばらくの間、おしゃべりがはずんでいました。

担当の保健師に聞きました

はじめてママの交流会

初めての妊娠はうれしい半面、分からないことも多いですよね。心配ごとをひとりで抱え込んでしまうとおなかの赤ちゃんにもよくありません。助産師や保健師 による話を聞いたり、妊婦さんどうしで情報交換したりできるこの交流会は、そんな不安解消にも一役買っていると思います。

はじめてママの交流会

この交流会のほかにも、市ではさまざまな妊婦さん向けの講座を用意しています。「ひとりで参加するのがちょっと不安…」という人も大丈夫。出産予定日が近 いから自然と会話が弾み、スムーズに仲よくなれてしまうはずです。妊娠中に知り合った友達とは、いわゆる“ママ友”としてその後も公園に一緒に行ったり、ゆくゆくは幼稚園情報を交換したりするなど、長いおつき合いができるでしょう。参加していない妊婦さんには、ぜひ気軽な気持ちで申し込んでいただきたいですね。

他の講座も紹介します

はじめてのパパ・ママレッスン

夫婦で出産や育児に関する学習をしたり親になる準備をするための教室です。お父さんの役割などの講義を聞いたり、沐浴実習をします。土曜日開催なので、平日は仕事で忙しいプレパパもぜひ赤ちゃんについて勉強してみるとよいでしょう。

詳細は、教室・講座 のページをご覧ください。

産婦人科でのマタニティ講座

健診を受けている妊婦さんを対象に、講座を開いている産婦人科もあります。産院それぞれ、特色のある講座を展開しているようです。健診を受けている産婦人科にたずねてみましょう。今回は、東区にある「母と子 かばクリニック」の母親教室にお邪魔しました。

講義とヨガを組み合わせ、体も心もリラックス

かばクリニック

かばクリニックの様子

「母と子 かばクリニック」の母親学級は3回あります。今回お邪魔したのはその1回目。妊娠6カ月の妊婦さんが対象です。初回ということで、参加した妊婦さんは少々緊張気味。畳敷きの部屋に、あぐらをかいた姿勢で始まりました。最初に助産師の小森さんがあいさつ。

そして「突然ですがみなさん、立つときにおなかを突き出していませんか? きれいな姿勢で歩いていますか。ちょっとやってみましょう」。

そこで、全員立ちあがってウォーキングのチェック。腕を後ろに振ることを心がけて歩くと、歩き方のフォームがとてもき れいに変わりました。体が少しほぐれたところで次は、隣に座った人同士で簡単なゲームです。お互いの共通点を3つ見つけるゲームで、笑顔で会話が弾みまし た。その後はひとりずつ自己紹介をし、同じ出産予定日の人を見つけたりして和気あいあいとしたムードに。その後、講義が始まりました。

妊娠中の体の変化や早産の兆候などについて、分かりやすく解説。妊婦さんはメモを取りながら、熱心に聞き入っていました。小森さんは「せっかくの妊娠期間、赤ちゃんとともに過ごしていることを毎日かみしめながら過ごしましょうね」とアドバイス。休憩に続いて、栄養士さんによる妊娠中の食事についての話を聞きました。

かばクリニック

最後はマタニティヨガの体験です。小森さんは15年ほど前にマタニティヨガと出会って以来、妊婦さんにすすめています。「ヨガは体をやわらかく、心をおだ やかにしてくれます。出産時の呼吸法も身につきますよ」とのことで、みなさん真剣に取り組んでいました。静まり返った教室内で赤ちゃんのことをじっと感じる瞑想をし、2時間の講義が終了。帰り道は笑顔で談笑したりメルアド交換する妊婦さんたちの姿がありました。講座はあと2回。全部の講座が終了するころには、みなさんとっても仲良しになるそうです。


助産師・小森さんから

かばクリニック

かばクリニックの様子

おなかに赤ちゃんが宿ったその日から、女の人には“出産する力”が備わっています。10カ月間、その力を信じて過ごすことが何よりも大切です。「おなかの 中で赤ちゃんを育てているんだ」という意識を毎日持つことで、出産のときに思いきり力を発揮できるからです。マタニティヨガは、そんな意識を高めるのに適 していると私は思います。自分自身を見つめ、ゆったりとした気持ちで赤ちゃんとの絆を確かめることができておすすめです。

また、母親学級のもうひとつの役割は友達作り。妊娠・出産という大きな出来事を通じて仲よくなった友達とは、一生のおつき合いになると思います。時にはつらく感じる子育ても、“私だけじゃない”と乗り越えられることもあります。そのためにかばクリニックでは「プチママの会(産後2カ月の母子対象)」「かば ママサークル(0~3歳の母子対象)」「産後のヨーガ」など、産後のママを対象にした会も積極的に開催しています。

私たちサポートする側にとって最も気がかりなのは、マタニティ期でも育児期でも“ママが孤立化してしまうこと”。それを防ぐためにも、みなさんには母親教室や育児教室などになるべく参加し、ネットワークを広げてほしいなと思っています。

こちらもおすすめ! マタニティで参加できる講座など

父親&母親のための子育て教室(子育て情報センター)

妊娠中から参加できます。子ともとの遊びやふれあいを学びながら、他のお父さん、お母さんたちとも交流して、一緒に子育てを楽しみましょう!! 子育て真っ最中の先輩お父さん、お母さんたちが参加しているので、体験談などを聞くこともできます。

マタニティヨガ(浜松こども館)

妊娠中は、体重管理も大切。適度に体を動かすことは安産にもつながります。毎週木曜日の14:30~15:30で、定員は30人。事前予約が必要です。入会金などは要らないので(参加費と入館料がかかります)、時間が合うときに気軽に参加できます。

この他にも、マタニティスイミングやヨガの講座を開講しているスポーツクラブも多くありますし、育児サークルのなかには妊婦さんの参加を歓迎しているところも。興味のあるものを探して参加してみてはいかがでしょうか。

取材を終えて

取材したどちらの講座も、妊婦さんの不安を和らげて出産への自信を持たせてくれる内容でした。妊娠中にこのような会に参加することで、少しずつ“母としての自覚”を育てていくのだなと感じました。また、同じ時期に出産する人と知り合えるのも大きなメリット。「とにかく、ひとりぼっちで育児しないでね」という助産師さん・保健師さんの言葉が印象的でした。

私自身、ママ友にさまざまなシーンで助けられたひとりです。つらいときや困ったときに「そうだよね~」と共感してもらえるだけで、とても気持ちがラクになった経験があります。

長いようで短い妊娠期間。赤ちゃんとともにゆったりおだやかに、かけがえのない時間を過ごしてくださいね。

取材・文/NPO法人はままつ子育てネットワークぴっぴ 鈴木亜希

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