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富士登山とお産の経過 助産師たちのつぶやき

助産師

少しずつ過ごしやすい季節になってきましたが、皆さんお元気でお過ごしですか?私は今年の夏休みに、3回目の富士登山をしてきました。

1回目も2回目の富士登山も辛くて大変で、もう登らないと思っていたことはすっかり忘れており、富士山の頂上で見たご来光の美しさと、なんともいえない達成感が忘れられず、また今年も富士山の頂上を目指しました。大変だったのは7合目から9合目まで。酸素が薄くて、なんとなく気持ち悪いような気がするし、眠いし、道も険しいし、登っても登ってもまだ見えない次の山小屋。いったいいつになったら頂上に到着できるのだろうと思いながら、一歩一歩進んでいた時、ふと思ったのはこの状況、お産の時に似ているなと思いました。

「今、富士山で言うと9号目まで来ているから、もうすぐ赤ちゃんに会えますよ。」などとお産の進行具合を説明することがあります。一般的に子宮口7cmから9cmの頃は、陣痛の痛みもピークになり、陣痛の間隔も短く、自然に力が入ってしまい、体力的にも精神的にも辛い時期です。富士登山中に、そのことを思いだし、あー、お産をする人達もこの時期が一番辛いのだろうなと思いました。それでも一緒に富士登山をしている友人の存在や満天の星空と満月の月明かりの美しさ、健気に咲いている高山植物を見ながら、よし!がんばろうと思い、同じように頂上を目指している人達や下山する人達の励ましを受けて、またがんばろうと思い、ゆっくりでも一歩ずつ頂上に向かって進みました。

富士登山の経験から、これからお産をする産婦さんに、どの位、がんばれば赤ちゃんに会えるのか、先が見えるように出来るだけ具体的にお産の進行具合を伝えていきたいと思います。そして産婦さんが今よりもっとがんばれるような言葉をたくさん掛けたり、がんばっていることを誉めたり、励ましたり、一緒に寄り添いながら、産婦さんが前向きにお産に望め、達成感を感じられるように関わっていきたいと思っています。

文/医療センター 助産師 渡辺あずさ

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