ぴっぴの防災ブログ

「女川から語り継ぐいのち~七十七銀行女川支店であの日何がおきたのか~」講座開催

2021年3月12日

2021年3月7日(日)、浜松市防災学習センターで一般向け学習講座「女川から語り継ぐいのち~七十七銀行女川支店であの日何がおきたのか~」を開催しました。

東日本大震災の津波被害に遭った宮城県女川町七十七銀行女川支店。そこで亡くなった行員の田村健太さん(当時25歳)のご両親、孝行さん、弘美さんがオンラインで語りました。

講座の様子_1

「救えたはずの命だった」
あの日、最愛の息子を亡くした孝行さん、弘美さんは強く訴えました。

銀行の近くには、ゆっくり歩いても3分、走れば1分ほどで行ける高台があり、当時、高台に避難した人の多くが津波から生き延びました。しかし、支店長の「屋上へ逃げろ」という指示に従い、銀行内にいた行員は全員、高台に逃げることなく屋上にとどまり、健太さんを含む13人の行員は津波に襲われました。4名は亡くなり、8名は現在も行方不明です。

支店から避難場所まで

なぜこれほどまで大きな犠牲が生じたのか。なぜ行員は高台へ逃げなかったのか。
「企業や組織の拘束された管理下では、非常時、上司の判断を遮ってまで従業員が単独で行動することは難しい」と孝行さんは指摘しました。「雇用する側が、責任をもって従業員の身体生命を守ることが必要であって、考えなければならないことだ」と孝行さんは強く受講者へ訴えました。

「人の命を語り継ぐことが将来の人の命を守ることにつながる」との思いが込められた本講座。
助かるはずの命を犠牲にしないための事前防災、企業防災の重要性、どんな事情があっても人命を最優先で守ることの尊さが、孝行さん、弘美さんから、そして女川から受講生へ語り継がれたのではないでしょうか。

忘れない311.jpg

<しゅーまっは>

忘れない3.11